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冬の光に抱かれて
こくり　と　眠るように
夢の浅瀬を渡るように

用事はすっかり忘れ
身ひとつ
見知らぬ風景
懐かしい街を往くかのように

身を切る冷たさ
かじかむこころ魅かれるま　.... あなたを見るために
光を媒体にした
あなたを聴くために
空気を媒体にした


媒体なしにあなたを知りたくて
肌と肌を重ねてみた
そうして慰めを得ながら
無限の孤独を思い知る


　.... ほそく
だけどまわりの庭木よりたかく
そよいでいる
白樺の梢の辺り
黄ばんだ葉の疎らな繁りにふと
青いまま
いくつか
乾きながら
さわさわと光にそよいだころの
面影を残し


　.... あなたの微笑み
落ち葉を踏みしだく音のよう

深まるほどに
冷たくなって

高くポプラの梢を揺らす風
渡らなかった深くない川のせせらぎ

なにかが去って往く
色鮮やかな痛みを灯して　.... いつだっていまだって青い
地球は朝で昼で夜だ
なのに地表の隅っこで（あるいは真中で）
いまブルーライトに照らされぽつねんと
もの思いに耽っているわたしには律儀にも
朝昼夜は朝昼夜と巡り訪れる　.... 　　　　　　　　　　　　万物が一つの花ならば
　　　　　　　　　　　　誰が愛でてくれようか
　　　　　　　　　　　　蕾のままに枯れて逝く
　　　　　　　　　　　　誰が涙を流すのだろう
　　　　　.... あなたという詩集を読む
ページをめくるごとに
あなたは姿を変える
それは紛れもなくあなただ

湖面に張った氷の下で
微かにあなたの体温を感じている
あなたはぼくをぎりぎりまで追い詰める
　....

葉月 祐さんのただのみきやさんおすすめリスト（7）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
ヌード	- ただのみ ...	自由詩	13*	17-1-4
黒点	- ただのみ ...	自由詩	17*	16-12-10
青いままで	- ただのみ ...	自由詩	11*	16-11-5
センチメンタル	- ただのみ ...	自由詩	7*	16-10-29
地球的青さ	- ただのみ ...	自由詩	18*	16-10-26
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿夕日のように微笑んで＿＿＿＿＿＿＿＿ ...	- ただのみ ...	自由詩	26*	12-9-18
あなたという詩集を読む	- ただのみ ...	自由詩	20*	12-1-12

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