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スローモーションに
望む
測り知れない
されど
測りたい
己の器を
自分史のページは
いつになれば
プロローグに辿り着くのか
王道なしと
....
__は
地球より大きなものをさがして
空を向く
口をすこしあいて
鳥がきこえる
いつか
たくさんのトマトを植えてくれ
前世まで忘れてしまうほどの
いい匂い
そうしたら、金星の ....
今日は何か落ち着かない
そわそわ
そわそわ
空から漫画のコマが落ちてくるように
ぺらぺら
かくかく
現実感のない風景が広がっていき
何もかもが軽くて壊れてしま ....
「あなたの愛はどこか角がある」
君が云ったその言葉には刺が・・・
事を丸く治めるために
何も云わずに微笑みかけた
たとえば
愛を敷き詰めてみる
角があると云われた
私の愛は四 ....
ほしいもんは素直にほしいと言えと習った気もする
いただきますやら
こんばんわと一緒に
それらの用法 ....
彼女は生まれつき右手に銃を握っていた
やがて彼と出合った彼女は
左手で彼の手を握り
右手で彼の心臓を打ちぬいた
彼の体を突き抜けた弾丸は
二人の暮らす小さな部屋の
白い壁に黒い歪を残し ....
中途半端な知識は
無知に等しい
中途半端な愛は
苦しみを生むだけ
中途半端な覚悟は
言い訳の余地を残すため
知っているか 心には本文があることを
もし君が嘘ばかりついていたら
君は自分でその嘘を信じて
君の顔は仮面そっくりとなって死ぬ
その君の死の時、ようやく仮面はゆっくりと剥がれ落ち
自然は自己 ....
生命が死ねば
そこに別の生命が入り込む
人が死んで遺体となれば
そこに細菌や虫が湧くように
この自然の中で
死んでいるものなど何一つない
あの広大な死の空間ーーー宇宙から
結局、我々が生 ....
向こうの空はもうすでに暗くなりかけている
太陽がビルの横顔をしゅ色に燃やしている
燃えかすの灰みたいな雲が
今日の寝床をさがしてただよっている
泣き出しそうな指先は
握りしめずに
どう ....
アスレチックを潜り抜けて
椅子やベンチをバリケードにして
右へ回り込んで左へ駆け抜けて
追いかけまわった理由は何だったかな
水面、生まれたての木漏れ日
酸化していく時計と
ミズスマシのありふれた死
導火線を握ったまま眠る
わたしたちの湿った容器は
身体と呼ばれることに
すっかり慣れてしまった
....
明けない夜はないが
晴れない朝はある
止まない雨はないが
笑えない昼はある
暮れない一日はないが
つれない人はいる
そして夜
幾つもの夜を耐えて
人は強くなると言うが
ちびち ....
どうやって心を偽ろうか…
そんなことをずっと 考えていた
私たちは 早すぎた向日葵
同時に
空へ伸びて行く思いが ある日
突然の雨に押し倒されるように
ふたつの心が右に 左に
ぶ ....
トラブルが起きると
誰かが泥をかぶる
誰かが猫をかぶる
噂が流れる知ったかぶる
怒りにブルブル
やがてはブルー
シンプルなことだ
プールの中で眠る
プルト ....
ヤドカリのバスタオル 頭上注意薄ピンク色
偶然かしら pjの同色のバスローブ
夕食はまだなの 今日はオーブン料理だから
帰宅を待ってるの
湯冷めは 昼間の太陽の余韻がフワリ ラ ....
まだ五月
夏とよぶにはまだはやい
いったい何がはやいのだろうか
汗をながした数なのだろうか
暦の数字のことなのだろうか
はやる気持ちの焦りだろうか
けれどもう
それはもうそこ ....
ひらり おちる
消しゴムのかす
えんぴつを研いだ時の
木の破片
真っ白なノートに書きなぐった
たくさんの言葉たちが
笑う 泣く 笑う
書いては消した 小さな唄
ちっ ....
みんなといってみたかった場所がある
それは地平線が見えそうな草原に
暖かな風が吹く海辺に
木漏れ日が揺れる森に
みんなはもう土の中だね
墓石も何も無く
静かに僕の庭にいるんだね
....
朝9時香港の少女は
まどろみながら一つの夢を見る
それは白い牡牛にまたがり
全世界を練り歩く夢・・・
朝8時東京の少女は
自殺する夢を見る
せいせいした自分から遊離して
魂だけが離れてい ....
青い闇に消えていく道端に 忘れられた扉がある
雨を避けて階段を下り 遥かな約束の場所へ
詩人が破壊で蘇える 口元にナイフを咥えて
燃える稲妻で焼かれたこの街が 静けさを取り戻すまで
新しい ....
星よりも烏が降ってくる
夜 瞼を閉じても街灯が見える
燕の子が群衆を見下ろす
群青色がまぶしい
永遠に上下する踏切に
死をシュミレートしている
虹色の蝶が平衡感覚を失う
縦横の網 ....
夜の一部分が破れ
青空が露出していた
抜けるように
青い
イタリアの
空のように
井上雄彦のスマイルを見つめていると
それがぜんぶあなたの顔に見えたのです
みんな笑いたかったんだ
できれば一緒に
みんな笑いたかったんだ
できれば何処かで
老若 ....
そしてまた梨の花が咲いた
記憶の裏窓に
梨の花が咲いたのだ
少年の横貌を
咽喉の線を
正しく記述する春の香気
咲いたよ 微笑む
咲いたよ はにかむ
その指が ....
季節の変わり目に窓の外を眺めている。
外は雨 外出
細い両目から差し込む光の筋
不足するイメージの光量
暗い頭蓋骨の内部を照らす
プラネタリュームは暗く
毛穴ほどの大きさの星の光のみ
....
{画像=120511115342.jpg}
小さい頃 私は
イチゴは木になるものだと思っていた
あの赤い実はサクランボのように
枝にたわわに実っていて
それを食べるのだと信じていた
....
野の花が
あんなにも
優しげに微笑むのは
きっと
手向けの花であるから
肉体を持たぬ人に
花以上に似合うものが
あるでしょうか
空腹も感じないので
食べ物はいらない
物欲も ....
運命って残酷だよな
俺のダチは雨上がりに
バイクに乗っててさ
高速の小さな水溜まりに
スリップしてバイクはフェンスに
激突してダチは投げ出されて
下の道路に飛ばされて
丁度来たトラッ ....
根付いたまま、窓硝子の曇りでわかる
明日はきっと爽やかな風が吹くでしょう
…おかあさん…と呼べなくなってしまうおふくろ
自分を愛することを捨てた 。
あなたの背中を拒否するように
....
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