すべてのおすすめ
かたり
音がするから
置き場を
探して
そこじゃない
そこじゃない
と
帰る場所 が
消えてゆく
昨日まで
いた場所に
君がいないのならば
もう
....
コップに注がれたラムネは
辛すぎて
喉の渇きを癒すことができない
だから、
私はグラスを空にできない。
ベランダの風鈴の音は
錆びていて
私の耳にはとどかない
だから
私のこまく ....
60ぐらいの爺さんに
ちくちくと批判されていやな気持ちになる
耐えている
それでも
批判してくれるひとに
耳を傾けると成長できるなんて嘘だ
無責任な嘘だ
....
熱がフィルター越しに唇に伝わるくらい
短くなるまでたばこを吸う
換気はバンゼンなのさ
太陽があんなに遠くになったよ芥子粒みたいだ
蓋は「ちゃんと」閉っているよ
開けたらオシマイだから ....
喋ると馬鹿がバレるからさ
語ると嘘っぽいからさ
怒ると皺が増えるからさ
泣くと幸せが逃げるからさ
止まると置いていかれるからさ
歩くと踵が減るからさ
群れると傷が増えるからさ
....
光
体温
希望
全て
それが君なんだ
あの人と
朝あいさつしただけで
元気になります
あの人が
おなじフロアから見えるだけで
仕事がはかどります
好きとか付き合いたいとかじゃなくて
あの人が
頑張って仕事してい ....
人生を歩むのに
何が正しいかなんて
分からないよね
何が正しくて
何が間違っているか
そんなの誰にも
分かりっこないもの
やる前から
分かりっこないもの
正解なんて
自分の ....
何処に住んでも
満足できない心なら
素敵な 景色も 味も
堪能出来ない ものでしょう
例えば 其処が
キラキラと耀く
宝石の街で 有ったとて
例えば 其処が
モグモグと ....
森に霧が降りる
さびしいほどに深く
どこまでも
それに、誘われるまま
彷徨い
導かれるまま
分け入る
....
距離を測ってみようと思う
単位は人間
おかしいな
昨日は1人間だったのに
今日は2人間だ
このまま離れていったなら
いつか
このものさしでは
足りなくなって
私は
人間に戻れなくな ....
希望と呼ばれるものに
過剰な期待をしてはならない
希望だってぼくら以上に忙しいんだ
あちらに希望を失いそうなひとがいれば
どれだけの遠い距離であっても希望は駆けつけ
そのひとに寄り添 ....
束の間の白い膚
汚して仕舞うなんて惜しいだけれどこの侭
腐らせるなんてより惜しい
瞬く間ですって
目を閉じて 開けて
そうしたら
世界は終わって了うと
宇宙の囁きが教えてくれた
....
幸せについて考えたことがある
小学二年生だった
結論がだせなくて
茶色いサインペンで童話を書いた
空になった女の子、という題名だった
一行めは、これはロシアのお話です
....
あかるいあかるい夜でした
そっとまぶたを閉じて横たわり
窓から手をさしのべる
やさしいやさしい ....
花も恥じらうとかで
はにかんで笑って
可憐なふりをしたって
所詮 私も人間で
あの手この手で
どうにかしてしまおうと
画策している訳で
女というのはきっと
純情 狡猾な生き物で
....
岩に染み入る
雫が一滴
優しく消えた
また一滴
くだらない会話
夏の避暑地
蝉の声
雷の音
ウスバカゲロウの
羽の音
もろい物の
美しさ
深夜、きみが
コップを割ってしまった
きみの夢の中で
思い出の品だったのだろうか
きみは泣き出して
泣き止まなかった
ぼくはきみの夢の中で
ただおろおろするばかりだった
....
わしは実は ふたごだったと聞かされた日
そして わしのふたごの兄貴だった人は生後まもなく死んだのだと聞かされた日
ねぇちゃんと グリコを分けて食べるように わたされた
ねぇちゃんに 言うた
「 ....
スカイブルー・スカイ
去年の私は
もういない
テロメア
擦り減って
私は少し身軽になった
あなたのメール
まばらになって
私は
一歩踏み出す準備
愛してるって
転写し ....
{画像=120310162519.jpg}
*
ぼくくはいつもあこがれていた
顔を上げて目を瞑れば
見えてくるものがあった
*
夜になって布団に ....
あいちゃんのおちゃわんは
ぷらすちっくでできています
あいちゃんは
とうとうみつからなかったけれど
このおちゃわんだけは
どろのなかから
みつかったと
おばあちゃんが
はなしてくれ ....
すっかり きれいな
さっぱり わかれた
そのかお わたしは
みずべで ねそべり
きーんと きこえる
はてのね ふれたい
むりなの わかった
みんなが ないてて
わたしは わらった
し ....
{画像=120223235940.jpg}
欠けた塊の怒り
輝くような怒りはあるか?
物質のように堅い岩石のような怒り
傷ついて欠けてしまうような怒り
純粋で結晶していて ....
言葉の中で退屈な思いを積み重ねている
人生の浪費されていく松屋の中で
これが俺の望んだ人生なのか
わからないけれど
どこに行っても変わらないだろう
繰り返されるのは人間との死んだ ....
鏡の前でポーズをとる双子の弟
の背中を手鏡ごしに見つめる双子の兄
その兄の姿を鏡に映す双子の妹
を鏡ごしに見つめる双子の姉
それらを外からカーブミラー越しに観察しながら
どの子とババ抜きをし ....
ねえ、生まれてきた意味って 考えたことある?
ああ、あるね。
考えたってわかるもんでもないけどさ。
わからないことはわかってて、考えるんだよね。
多分さ、人は自分に価値がない ....
私は小学生の高学年頃
毎日日記をつけていた
それは思い出や覚え書きを残すためではなく
日記をつけ続けることに固執していたからである
そして書いていることは
何かの情景描写や感情表現では全くな ....
無限に逃げ続けられるだろうか
螺旋階段を下る夢
最下層で光を浴びる誰かを
必死で呼んでいた
君が泣いていた日
「心に空いた穴が塞がらない。」
僕は左手で
君にネジを押 ....
握る拳のひとつ
力を
力を
みなぎらせ
踏出す脚の一歩
遠くへ
遠くへ
つながらせ
ささやきを叫びにして
この存在を
主張するのもおこがましい
さみしさを晒け出し ....
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