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音が 音に渦をなし
風が風との
谷間をなして
私が 私のゆめを捨てる
二十三時ごろ だったと思う
玄関先でスニーカーを履いていたら
「ノンちゃん、僕だけど。」 ....
ビルの谷間に皐月風
それは歩道の正面から運ばれてきた
若い男の声だった
パパなお前のキモチ分かる。分かってるから今日ユラちゃんに謝ろうな。
ギョロリとした目に たらこ唇
....
沼の畔に立った時
私の真下に見知らぬ女が居た
山を 仰いでいる女が居た
水草の花は白く咲き
深いモスグリーンの森は夏なのか
ひんやりと うす暗い
私の真下にいる女は
口角 ....
今年は季節の巡りが定まらず
戻り梅雨に降る雨の
街で 蝉が鳴いてます
初夏も過ぎると その年の
誰かにとって一番はじめに聞こえた声、
その方向へ視線を投げた人もいるでしょう
....
今夜は生ハムのサラダで
軽めの赤ワイン
Cotes du Rhone を開けて乾杯といこう
仕事をあがってから一人で
デパ地下のデリカフロアへ出掛けてみた
五月のゴールデンウ ....
高架橋の手前で母子とすれ違う
歩道へ吹き出してくる走行車の反響音
二車線道路が湖岸の県道まで下っていた
すれ違った時
赤子はカラフルな膝掛けに包まれていた
ちょこっとだけ小首 ....
その日の空は画用紙に、水彩絵の具の青を薄めに溶いてから
ほんの少し白を混ぜて丁寧に塗った様な色だった。
山裾を走る県道の側に建つ総合病院で、予約の外来診療を終えた僕は
急な傾斜が緩やかに ....
川縁に一人立っていると
背後を笑い声やら靴音がぞめき行く
銀閣寺道
並木続く小径に沿って
川幅いっぱいを埋め尽くす淡い色
水嵩を調節する一枚板で堰き止められた花片が
....
一時間ほど止まないかもしれない
路面に跳ねる雨しぶき
ショッピングセンター出入り口の側
売り場フロアーから流れてくる冷気で落ち着き
ふと 気付くと
丸みのあるヒップラインの高 ....
冷たすぎない 水の入った硝子の花びん
丸くしぼんで頭を垂れた
二本のガーベラが生けられる
それは夏の日、
駐輪場の傍道に
ビニール包装されたまま
三百円の値札を付けた 落 ....
そらの珊瑚さんのリリーさんおすすめリスト
(250)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
留守番電話
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リリー
自由詩
5*
23-5-9
メドゥーサの瞳
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リリー
自由詩
4*
23-5-8
沼のほとりに立った時
-
リリー
自由詩
4*
23-4-10
初鳴き
-
リリー
自由詩
3*
23-4-6
化粧室
-
リリー
自由詩
2*
23-4-4
高架鉄道
-
リリー
自由詩
6+*
23-4-3
白椿
-
リリー
自由詩
8*
23-4-2
白い川
-
リリー
自由詩
7*
23-3-30
蛇の舌
-
リリー
自由詩
12*
23-3-12
切り花
-
リリー
自由詩
7*
23-3-9
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