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スワロー
風と並んで飛んでいく
どこへいくの
なんておおきなお世話
聞かないで
って
黒い羽
なにを置いていくの
スワロー
....
土砂降りの雨と 雷の日には
昼間から眠った
目覚めても まだ
雨も雷もやまなければ
家の中の仕事をした
そして
それをしながら
考えていなかったことを考えた ....
いるのは煙草で
はちみつオーレ
犬の絵の
木目喫茶店を見つけたら
帰っていい気がしたが
育ったのは
他の人を話す
回数が増す
男の人を前に
白くなって
立って目線で荷物をまとめられ ....
ふたつの半分につづることばは
ぎりぎりのところでするつなひきのようで
果てのない隔たりは存在する
ふたつの半分につづることばは
ぎりぎりのところで見たゆうわくのようだ
もしだ、
もしも いま
しばらく おばけになっていてくれと言われたなら、
学校のおばけになるよ
だって、
夏の学校の廊下は 冷たくて 足臭くて
涼しい風が入ってき ....
私の紫陽花が色を求めはじめる
もう一度白い雨の日を思い描く
止まない雨はないのですね
白く白く煙のようにぬれていた
私の白い紫陽花を
一目でいいから見せたかった
....
父さん!
なべぶた!
忘れものです!
僕です!
宛先を!
昨晩 幽霊の子が部屋に来て
コンピュータの前に座り
しばらく居座っているウイルスと
何やら会話をしていた
書きとめようとしたが
いつのまにか眠ってしまった
目が覚めると
....
さみしいさみしいと
地球儀が、まわる
えい!
止める。
大津波が世界中を襲ったけれど
僕は
地球儀にすんでいない
もう
さみしくない。
果たせなかった君との約束が
ちゅうぶらりんのまま
泣きたくなったら
どうしよう
くつのかかとが
すりへってしまっても
よかったんだ。
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