すべてのおすすめ
8時をまわっても夜が明るかった。
昼、ザワークラウトとソーセージをたらふく腹に入れていたので、夕食は違うものにした。
旬のホワイトアスパラの料理を食べ、オレンジ色に濁ったビールを何杯か飲み店を出る ....
今夜は 里芋と蛍イカの含め煮にとか いいながら
包丁をおろされて ちょいとキレテちまって
↑やじるし うしなったけど 気にしない
おいらは ついこのあいだまで
竜宮城にいたんだぜ ....
智恵子は雨の日には地震が来ないという
昔なじみの校舎のような病院だった
伝言板には院長の行く先が告げられていた
カーテンをあけて雨の日を見つめる
さくら若葉のあいだに在るのは
昔なじみのきれ ....
さびしくて目をつぶってたら
昼下がりの街道にはだれもいなかった
ぼくいがいだれもいなかった
雨のおとがびしゃびしゃ言ってる
天気は西から来るのだから
雨のおとは西から来たのに決まってる
....
きょう太陽のまわりに
虹が円を描いていたよ
ぼくはそれを伝えたくて
太陽を建物で隠して
写真を撮ってみたよ
会社の人に言ってみたら
外も見ずにこう言った
めずらしいですねって
01 目覚め
ひかりを集めた 蛍雪時代は ほたるのひかりまどのゆき
ありふれたひかり啓蒙時代でもあった 蒙には盲の意味もあると聞いた
ひかりがないことを盲ということに怯えた人との ....
過去は変えられないけれど未来は変えられる
そんな箴言を吐く奴はうそつきだ
過去は変えられるし
過去を変えなければ未来は変えられない
あらゆる過去を変えるために
ひとは宇宙のあちこちで
あ ....
夜の公園で
ひとりベンチに座っていたのは
さくらの花の塊を
じっと見つめていたかったから
ぼくは淋しいんじゃないきっと自由だ
さくらの花が止まっていた
地上の珊瑚のようだ
ぼくはあるは ....
銀河を見つめる
昼間の銀河を見つめている
からくりを優しく見つめている
風になぶられる
光にさらされる
力はどこから来てどこへ行くんだろう
花びらの散ったあとを
銀河を見つめる
昼間の ....
愛したひとのお父さん
ぼくはあなたに似てました
黙っていても
たぶんふたりで泣けました
愛したひとのお父さん
あなたが壊した数ぐらい
感情の手鞠唄
ぼくも ....
風に冷やされて
かさかさと透明が舞っている
青いバナナみたいな匂いがしている
春のアラシに撒き散らされて
アスファルトに擦れた街路樹の葉だ
ひかりは夕方
黄色っぽいきらめき
悲しいの平 ....
さくら散る幻か
わっと降らせよ
さくらの花びら
水いろの影
灰色の青空
もも色の風
さくら散る幻か
わっと降らせよ
さくらの花びら
街道を犬ころになってさ迷いゆく
ぼくはひと懐こ ....
手品師のことを
手品、と呼ぶようなもんだから
咲いたさくらを
さくら、と呼ぶのは好きではない
さくらがすごいのは
花を咲かせたそのあとだ
花を散らせ葉を輝かせ
その色をかえて落とし
....
久しぶりに久が原を歩いた
たまに空を見上げて
迷い迷いしながら本門寺にむかった
さくら木にはまだ花がなかった
裸木が空にあきらかを漲らせている
ありがとう
そうつぶやいてそこをあとにした
....
誰も乗らない僕は電車だ
赤茶けたさくら木をゆく
まだ誰も花見をしてない
昼下がりの散歩道をゆく
僕は多分楽しくて自由だ
大丈夫、僕は天才なんだから、
カラスが一羽飛んでいる
音させて ....
そこにはいないひとびとの代表として
ぼくが送り込まれているのだ
そんなことよりもぶれないものがあるのだと
その翻訳を任されたぼくは二重スパイだ
そういうところには
ああ、これが金持ちかあ、 ....
宇宙
このアシンメトリーの所産
みんな
相殺されなかったから生まれた
ぼくがいる
きみがいる
犬があるく
雲がかかる
みんな
相殺されなかったから生まれた
このアシンメトリーの所産 ....
坂道をあがると夕日が現れた
エスカレーターが欲しいなあ
それからまたすこし下り坂をゆく
もとはここは小山だったんだろう
鳥がきいきい啼いている
アスファルトの温度の匂い
....
恋人の心変わりを感じていた頃、辞表を出してくる社員がいた。
彼らはぼくをひどく傷つけた。
ひとのこころなんて分からないものだ。
思い返してみればそんなそぶりもあった。
そぶりかあ・・・・
人 ....
ふっくらと 光線を 中に吸い取りながら
梅が ごつごつとした 枝先に 咲いた
厳しく けなげな そのさまに なぜか
ある夏に訪れた 遠い島のことを思った
出雲の孤島の海岸には無数 ....
駅に夕暮れが停車している
優しいエールが流れている
春を感じる
寂しくて
心地好い
何してんだ
駅に夕暮れが停車している
優しいエールが流れている
空港が近い
日本の街がそこにある
繊細だ
愛しい
地震に身をふるわせ
原発に傷ついている
人口は減り
高齢者だけが増え
円高に蹂躙される
このなかで生きてゆく
壊されない
ちいさ ....
六分咲きの梅をゆく
見つめる訳でもなく
香りのなかを歩いてゆく
ちいさくなって
盆栽を歩いてゆくようだ
つぎの休みまで待てなかった
人込みはまだ
春ほどではなくて生を隠している
お茶 ....
お昼まえのひかりが真白だった
じっとりと固く熱く股間が膨れていた
こんなに愛しい
前髪を撫でてあげながら
体をいじめることだけを考えていた
150もない女の子を泣かせていた
ふたりぼっち ....
ゴムを買って薬局を出た
冷えたぬるい大気が
工事現場のような明るさだった
さっきより空が黒くなっている
ああ、ぼくは、自由で不自由だ
アパートにひとに会いに行く
階段の音
暮らしの匂う ....
ぼくの抜けた歯を
おばあちゃんが外に投げた
いい歯が生えるといいなあ、と思った
冷たい夜気が窓を駆け抜けた
ぼくはテレビのまえで正座していた
正座して見ていると
おばあちゃんはいい番組だと ....
缶入りの抹茶だ
ぼくはぬるくなってから飲む
ぬるい抹茶の味を口のなかで反芻する
お茶のお稽古で飲む抹茶はいつもぬるかった
幼稚園ではお茶のお稽古があった
お茶のあと男の子ともめたことがある ....
スタバの外で寒風にやられながら
さっき買った煙草
ビルディングの中
おとなのひとが突き刺さってゆく
貰ったものは捨てられないのに
なぜなんだろう
撮ったものなら捨てられるのは
スタバ ....
ぼくはポールマッカートニーだ
レットイットビーを聴くたび
いつも勝手にそう思ってしまう
解散したくなかった
みんな
遠い心になっていた
奔走したんだ
ねえ、母さん
ぼくは分かりません ....
冬の朝
まだ暗い
しずかな夜
上澄み液みたいな夜
冷たさが柔らかい
鼻先が
頭が肺が
きよめられてゆく
激しい闘争とは縁遠い
曲解への苛立ちとも縁遠い
あくびをすると目が冴える
....
泡沫恋歌さんの携帯写真+詩おすすめリスト
(146)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
人間という袋
-
吉岡ペペ ...
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4
12-4-29
今夜は_脱力がアップのリズム
-
るるりら
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8*
12-4-28
きれいな空
-
吉岡ペペ ...
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9*
12-4-22
昼下がりの街道
-
吉岡ペペ ...
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2
12-4-20
誰も知らない
-
吉岡ペペ ...
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6
12-4-19
鳥
-
るるりら
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16*
12-4-17
ありがとう
-
吉岡ペペ ...
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19
12-4-15
地上の珊瑚
-
吉岡ペペ ...
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6
12-4-14
昼間の銀河
-
吉岡ペペ ...
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6
12-4-13
お父さん
-
吉岡ペペ ...
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3
12-4-11
春のアラシ
-
吉岡ペペ ...
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5
12-4-3
さくら散る幻か
-
吉岡ペペ ...
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5
12-4-2
さくら
-
吉岡ペペ ...
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2
12-4-2
天気ひとり
-
吉岡ペペ ...
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3*
12-4-1
春の灰色
-
吉岡ペペ ...
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3*
12-4-1
二重スパイの翻訳家
-
吉岡ペペ ...
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4*
12-3-29
アシンメトリーの記憶
-
吉岡ペペ ...
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2*
12-3-27
亡霊たち
-
吉岡ペペ ...
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4*
12-3-24
思い出のなかへ
-
吉岡ペペ ...
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16*
12-3-23
出雲より_雲出づ
-
るるりら
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9*
12-3-19
優しいエール
-
吉岡ペペ ...
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3*
12-3-16
ちいさな命たち
-
吉岡ペペ ...
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3
12-3-16
梅をゆく
-
吉岡ペペ ...
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5
12-3-11
白昼夢
-
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2
12-3-10
29日まえの満月
-
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4
12-3-8
流れ星
-
吉岡ペペ ...
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5
12-2-25
ぬるい抹茶
-
吉岡ペペ ...
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3*
12-2-23
朝駆けの空のした
-
吉岡ペペ ...
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3
12-2-18
ぼくはポールマッカートニー
-
吉岡ペペ ...
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4
12-2-14
朝の街角
-
吉岡ペペ ...
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3
12-2-13
1
2
3
4
5