朝の街角
吉岡ペペロ



冬の朝

まだ暗い

しずかな夜

上澄み液みたいな夜

冷たさが柔らかい

鼻先が

頭が肺が

きよめられてゆく


激しい闘争とは縁遠い

曲解への苛立ちとも縁遠い

あくびをすると目が冴える

自分の意志で運ばれる


冬の朝

まだ暗い

しずかな夜

上澄み液みたいな夜

冷たさが柔らかい

鼻先が

頭が肺が

きよめられてゆく


携帯写真+詩 朝の街角 Copyright 吉岡ペペロ 2012-02-13 06:17:01
notebook Home 戻る