すべてのおすすめ
ざわざわと
木洩れ日が落ちて来る

背に伸びゆく翼の
幾千もの小羽の
目覚めの呟きのように

ざわざわと
木洩れ日は落ちて来る

震える睫に
ひととき留まる涙に溢れる
夢の欠片 ....
ぼくは鯨になって
解体する12月

ザパーンザパーン

虹色の火

あ、誰が 食べた?
(無音)


遠くで白ける地平線
ぼくらは並んで海の際をみてた
容赦なく時が飲まれ ....
蛇行した道を

ただ車に乗って眺めているようで

反芻する言葉は

上着に突っ込んだ両手の震えを

幾分も楽にしてくれない

街は雪で白くかすみ

遠くに見えるビルの頂は

 ....
私は
鏡の中で火傷の痕を
そっと
指先で確かめる
年月を経て
それは大分薄くなって
セピアに変色した
フォトグラフを連想させる
右頬に
てん、てん、てんと
程よい距離を置いて存在す ....
テストです
あなたが生き残れるかどうか

今日も朝がきた
寒い朝だった
何度も経験している朝だった

静まりかえった
私の耳は
営みを探して
きょろきょろするのだった

目をつ ....
夜の街にダイブしたなら
何かが見えるだろうか?
掴むことのできない
見えない何かが

暗闇と街明かり
静かなる鼓動と
張りつめた空気

夜の孤独と葛藤を
織り交ぜたような空間に
 ....
{画像=111126115111.jpg}


自由 / フリー でいたい

色々なことに捕らわれていては見失ってしまう

ただ真っ直ぐ向いていたい

でも君は時折ぼくに向かって言う ....
水が溶け合う 
女は悲しげに海へ帰りました
貝殻を拾い上げ 
訝しげそうにこう云います


「あなたの愛はもう飛び立ってしまったのかしら」



瞳をとじ 月夜を泳ぎ 
白い箱舟 ....
満潮
魚がよろこぶ
真っ青になる地球のどこか
沈んでいく

月が二つあります、
社会のように
わたしをとりまいて引きちぎる
右に 左に
西に 東に
分裂しなさい、と
輝く
無性 ....
海沿いを走る列車が
波飛沫を浴び
潮風を{ルビ喰=く}らってサビまみれだ

通りすがるたびに
このリビングに{ルビ軋=きし}む音が
クロスに跳ね返ってこだました

生活の一部となった音 ....
気に入らないから、
きみの死だけを考えているよ。
死ぬことについて。
死ぬことについて。
死んでほしいことについて。

いっしょに遺書をかこうか。
きみが死んでもいいように。

 ....
予め
蕾は刈り取られていた

頭上を
越えていった
鳥の名前を知らない、
車輪のあとに立ち尽くす
わたしの肩を抱いて
そっと
目を伏せたあなたの

手と、
手を
重ねると
 ....
とても とても 小さな町から
とても とても 遠くの町へと
列車は少年を連れ去った

絵に描いた景色が
車窓に飾られてく度に
少女の声はひび割れていった

小麦色の雲の間で  見えない ....
 最期の夜、廃墟は夜空に繋がっている
 かつては森であった荒野を貫く
 高架の瓦礫の向こうへ
 私は痩せた狼のように背筋を伸ばし
 吼える
 石が落ちてくるように

 やがて踞る朝が
 ....
{画像=110917004242.jpg}



わたしはひかり / わたしはしずく

ふようして / こうかする


あなたはやみ / あなたはこうずい

かくさんして / ....
  胸に抱いた
  ちいさな逸脱を
  きみは、
  そっと足もとにこぼして



  かなしげな
  落ち葉のように重ね
  どこか、
  もっとかなしげなところへ

 ....
誰が為に 花は咲く
野の風に 消えゆく涙

こぼれた思いが 君を追って
私の背中を 押した

60cmの足取りは
高さ7cmの靴に変わり
多分 そのうち三点倒立

もうすぐ 木 ....
{画像=110831002002.jpg}


夜の
瑠璃色の涼気に
夏は
フゥとため息をつき
頬杖をついて
浅い眠りを眠る
薄青い羽虫は
闇の中を飛翔するであろう
夏の夜に
 ....
紫のタツノオトシゴのような銀河と
青色の古代貝のような銀河が
衝突しているという新聞写真

深淵の黒い場所の
手の届かないドラマ
何百万年か後には一つに溶け合うという

地球が属する銀 ....
動く石ころを
温められるような気がして。

場面の一部には
通りすがりに
志が引っかかることがある。

意中に収まることであるなら
延長されるべき場面とされ
その場に長く止まろうとす ....
 
  
道に紙が落ちていた
人の名前が書いてあった
知らない名前だった
畳んでポケットにしまった
家に帰って紙を広げた
十分経っても知らない名前だった
ひどく蒸して
退屈な夏だっ ....
さっきふき取った
除光液の
ツンとした匂いが

まだ部屋に
漂っている

シャワーを浴びて

真っ赤な
ペディキュアを
塗りなおす

チュニックも
サンダルも
決まった
 ....
絶望が空でとぐろを巻いている
僕は今日 夏に百万回殴打された
熱いアスファルトに嘔吐した胃液は
夏らしくきらきらと輝く
あなたはただただ文章で、実体をもたぬからだを選り抜きの字面ばかりで装丁した、 みみざわりのよい、そうしてくちあたりのよい、あなたはそのような崇高なる文章で


あなたの形は女子だった
陰鬱とす ....
{画像=110715000430.jpg}


陽炎のゆれる炎の一日
草は夏の息をかみしめ
熱く重たい目蓋を降ろす
紅い夕日よ

それは陽炎のゆれる炎の一日の終わりの
時の流れの流 ....
寄る辺なく
君を想うことなかれ
寄る辺なく
君に恋することなかれ


朝露零れて
透いた柔肌の朝顔
吐息に揉まれし


けふ
文月小暑
忘れがたき
夕でるまでの


 ....
空で悲しみを撃ち抜く
翻って自虐する視線を撃ち抜く
回転して引力の強い不安に突き刺さる
要領の悪さを責める言葉を抹消する
清冽なふたすじの水の流れに流す
そして冷や水を浴びせる

かつて ....
深い日のなかに 今もずっと変わらない陰がある
小さくちいさくまっ透ぐ自分に向いたうたは
少し少ししゃがみこんで、見えないように当たらないようにいきた
あなたにはそれが毒にみえるだろうか
そして僕らは花になる
かぜをこじらせた
こけそうな道
鼻緒もきれそうな
しゃっくりの道

そして僕らは花になる
ぐるぐると
小さな羽虫が
無意志に飛んで
清楚な花びらも地に落ち ....
いつも躓く丘の上の
崖の縁に私を積み上げていく
こんな季節でも不思議と崩れないもので
いつしか、
見上げるほどの、わたしになっている


いつからこんなことを、と
通りすがる誰かに聞い ....
yamadahifumiさんの自由詩おすすめリスト(226)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
木洩れ日- 夜雨自由詩212-1-18
沿岸にて- いばら自由詩5*11-12-29
白い時間は闇の中で- 空中分解自由詩111-12-23
しょっぱい宝石- そらの珊 ...自由詩9*11-12-21
テステス- 朧月自由詩411-12-14
夜に紛れた夢想- 菜穂自由詩5*11-11-28
不埒な野心家でいたい- beebee自由詩23*11-11-26
水の女- マーブル自由詩411-11-22
夜の斥力- 伊月りさ自由詩811-11-16
廃線- subaru★自由詩24*11-11-10
過去の遺書- ゆうと自由詩111-11-9
旅路- yuko自由詩911-11-4
小さな町- 自由詩411-11-4
石が落ちてくるように- 夜雨自由詩211-10-2
わたしはひかり- beebee自由詩29+*11-9-17
逸脱- 草野春心自由詩5*11-9-5
- アヤメ自由詩111-9-5
夏の夜に- beebee自由詩17*11-8-31
VV340北_VV340南_銀河- 砂木自由詩6*11-8-30
はぶられみちで- yuugao自由詩7*11-8-5
紙の夏- たもつ自由詩911-8-5
ペディキュア- 森の猫自由詩8*11-8-1
絶望- ぎよ自由詩511-7-21
傑作を手にする- itsuki自由詩3*11-7-15
時の流れ- beebee自由詩18*11-7-15
七夕- 乱太郎自由詩14*11-7-14
決別- 瀬崎 虎 ...自由詩211-7-10
屋上。- 十二支蝶自由詩311-7-9
僕らは花になる- シホ.N自由詩611-6-22
追想- 霜天自由詩6*11-6-18

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8