すべてのおすすめ
午後いや午前も
コルゲンのようなうずら卵のような
つるりと白く圧倒的にやわらかく飛び散りそうな
つきぬけてせつないぼくらなのです
ただポケットでヴァイブする神経が
吸い付くように研ぎ澄まされ ....
ここに入れるは可。人様に見せるは不可。
ためいきのつば ここに吐き
埋めます
お酒も愚痴も吐きません
一滴残らず 飲み干し
目下のくま 色濃くでて
....
どうしようもなさも手伝って
今日の夜は37度
人に縋るのも止したいような暑さです
あなたは決まって三歩先
速度を緩める優しさです
月だけ大きく真黄色で
止ま ....
あなたは、
簡素な手順でわたしの胸倉を開き
匂い立つ土足
こればっかりは慣れないものです
その度に鮮やかに毟られる
あなたと遭難したい
篭って
香しき動揺が眼に見える位置で
わ ....
私の紫陽花が色を求めはじめる
もう一度白い雨の日を思い描く
止まない雨はないのですね
白く白く煙のようにぬれていた
私の白い紫陽花を
一目でいいから見せたかった
....
父さん!
なべぶた!
忘れものです!
僕です!
宛先を!
ひるがえる灰色のシャツ
がそっぽを向く夕暮れ
の片隅に咲いている花
とそれをなじるあなた
本当は愛してたいのに
を口にしないひと
そして思ってもいないのかも
と勝手に悲し ....
けだもの
かぜ
に
そよいで
いる
毛
だもの
「石になる」
とは 聞いていたけれど今
あなたを探すと
胸が 林檎になります
妻が寝言でごめんなさいと謝っている
悪いことをしているのだ
悪いことをして泣いているのだ
ベランダから空気が入ってこない
高くなるほど薄く
いき をするのが苦しい
いき 苦しい ....
1 2 3