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歩きながら感じた空の匂いが

秋の終わりを白息に伝える

また山の麓に立ち止まって

見上げた景色を瞼に遺す


階段を昇るあの頃に聞いた

唄は今は奏でられないけども

今 ....
帰りたくあり、戻りたくなく

混沌とした感情が生まれてくる

蓋をした闇が視線を塞ぐ

変わってしまったもの

変わってはいけなかったもの

変えることができたもの

変わらず ....
あの頃より孤独でないのは

独りでいられるほど

傷が浅くなかったからなのか

独りでいればいるほど

その痛みが強くなったからなのか


常識のように語られる言葉では

何 ....
また立ち止まり踞る

どうしても拭えない血液は

孤独でなくとも溢れてしまう

前に進んだと思っても

心があの時の景色から動けず


女々しいことは理解かっている

最早こ ....
幼き日の柔らかい心

雑多な痕が出来ていく

罪の意識は何処吹く風で

痛みがあるのが世界だと

頑なに歪さは増していく


心から熱い血が流れて

風に吹かれて夜をさ迷い
 ....
夜虫の声に涼しさを感じながら

宵闇の日本海に車を走らす

水平線が朱に交わりながら

宙は名月の忠節を保っている


寂れた街に生きてきて

定めに逆らおうと声をあげた

 ....
見渡す限りの金色の景色

頭を垂れて佇む禾乃登に

大地へ祈る人の営みを想う


白雲を侍らせて聳える神々

その肌が微かに息を震わせ

進むも留まるも好きにせよと微笑う

 ....
河の奥底から夜星を見上げる

闇の中に浮かぶ他者の琴線が

視界に流れ来る気がして空を掴んだ

幾つかの唄が鼓膜を震わせた


離れていても貴方を想おうと

世界の底で沸き上がる ....
過ぎ去っていく暮らしの中で

腕の中で抱き締めた匂いは

色褪せぬ記憶とともに生きている

作られた魂に染み渡る気持ちに

名前をつけられずにまた季節を終えた


誰しもが痛みと ....
誰にでもできることができない

そんな辛さを生まれ持った貴方に

かつての自分の姿を重ね合わせて

貴方が少しでも苦しくないように

願いは自己満足でしかないのだけれど


貴方 ....
梅昆布茶さんの静さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
時計の螺を巻いて- 自由詩321-11-23
故郷- 自由詩321-10-24
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喪うということ- 自由詩121-9-30
- 自由詩221-9-30
海を見ながら- 自由詩421-9-23
辿り着く先_まだ見ぬ景色へ- 自由詩321-9-22
再起の夜に- 自由詩221-9-18
例え過ぎ去っても- 自由詩121-9-18
夜に想う- 自由詩121-9-17

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