幼き日の柔らかい心

雑多な痕が出来ていく

罪の意識は何処吹く風で

痛みがあるのが世界だと

頑なに歪さは増していく


心から熱い血が流れて

風に吹かれて夜をさ迷い

海と河が洗ってくれた

心の在処を探す度に

脆さを恥じずにはいられず


奪われてはいけぬものを

奪り返す旅は人の定めか

行く先でいつか自由を掴んで

優しく叱れる人でありたい

裂けた傷みに微笑っていたい


自由詩Copyright  2021-09-30 22:13:01
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