再起の夜に

河の奥底から夜星を見上げる

闇の中に浮かぶ他者の琴線が

視界に流れ来る気がして空を掴んだ

幾つかの唄が鼓膜を震わせた


離れていても貴方を想おうと

世界の底で沸き上がる想い

その暖かさに戸惑いながらも

また一つ瞳の奥深さを増して


呪いがいつしか消えている

水が押し流していったとしても

ここから選んだ道で罪を償おうと

迷いながらまた歩くのだろう


自由詩 再起の夜に Copyright  2021-09-18 14:26:21
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