すべてのおすすめ
苔むした木々は
舐めたくなるような粉緑
抱きしめれば
遠い年月80秒
金星のほうから650万ねんまえ
命の粉を海に降らせて
抱きしめれば
舐めたくなるような粉緑
隆起した海底に
苔む ....
人波がたくさんできていた
まえからなんぼん
斜めまえからもなんぼん
うしろからも
左右からもなんぼん
懇親会のテーブルは不在になって
挨拶まわりに皆さん忙しいようだった
ぼくはテーブルで ....
広島と山口を旅した春
26年まえの薄曇りの駅
初めて泊まったビジネスホテル
飲み慣れないスーパードライ
吸い慣れたマイルドセブンライト
深夜番組見つめながら
予定などないあしたをぼんやりと ....
ひとり寝の小窓から
隣の家のひかりが射していた
腫れぼったいオレンジのそのひかりが
いつか来るぼくの幸福を暖めてくれていた
不安定な感情の波に
もはや難破などしないだろう
ああ、ぼくは、静 ....
「バナナツリー」
少しでも腐らないように
バナナツリー
立ちっぱなしが
程好く深呼吸
いつも立ち止まり
溜め息混じりで深呼吸
腐らないよう心がけしてみるが
格好悪さは相変わらずの僕
遠く南国か ....
あさねこです。
よるから
あさに
くるくる〈う
あさねこみそうになりましたが
うすらめあけて
うすいひかりをいただきに
おはようございますのあさねこまいったり
まよったり
まいりました
く ....
みどりのあじさい
なにしてる
なんの準備をしているの
ぶあついざわざわ葉っぱっぱ
花が咲いたらだあれも見ない
みどりのあじさい
なにしてる
なんの準備をしているの
数千本のマイクをむ ....
日食グラス
買わなきゃなあって思いながら
あっという間に金環日食前日
急いで探してもどこも売り切れで
日食グラス以外で
観察する方法はないかと
色々試した結果
大根おろしならぬ日食おろしが
出 ....
新しい緑の煙が萌えています
洞窟からそれを見つています
この光景の代わりとなるものを
あなた様には届けたいのですが
なにがそうなのか分かりません
新しい緑の煙が萌えています
洞窟からそ ....
ツツジの花は散らずに朽ちてしまう
桜の花は朽ちるまえに散ってしまう
どちらにも言えることは
ずっと咲いている花などないということだ
それが自然の原理原則なのだ
それに逆らう生き方を
ぼく ....
日暈が出ている
ゴルフそっちのけで写真をとる
これを見た誰かたいせつな人が
きれいだと感じて
洗われてくれたら
逆光で真っ暗だったから何枚も
何枚もゴルフそっちのけでとる
あ、オレの番だ
さびしくて目をつぶってたら
昼下がりの街道にはだれもいなかった
ぼくいがいだれもいなかった
雨のおとがびしゃびしゃ言ってる
天気は西から来るのだから
雨のおとは西から来たのに決まってる
....
このホームで自殺したひとなんているのだろうか
ふとそんなことを思いながら
もう二度と会えないひとなんて
本当にいるのだろうかと考えている
そして本当ってどんなことだろうかと考えている
地下 ....
5時半にうちを出て朝一の新幹線で東京にゆく
坂道の向こうでは日が顔を出しているのだろう
まだ見えない太陽で外が明るかった
この時間三ヶ月まえまだ会社にゆく道は夜だった
そしてあの頃ぼくはまだ純 ....
昨年のお昼まえ
花びらに涙するおんなを見つめていた
泣く理由なんてたくさんあった
だけどぼくは
それを不思議がるふりをしていた
サラダにスリゴマをかける
アボガドをいれる
炒めたベーコ ....
じっと見つめていても
なにも浮き出ては来なかった
目に見えるものはそうだった
花びらを咲かせるちから
花びらと木を繋ぐちから
イメージと言語を連動させる
アーモンドにスイッチが入る
自由 ....
銀河を見つめる
昼間の銀河を見つめている
からくりを優しく見つめている
風になぶられる
光にさらされる
力はどこから来てどこへ行くんだろう
花びらの散ったあとを
銀河を見つめる
昼間の ....
桜よ月よ
僕は孤独だ
桜よ月よ
おまえの前で
素直になれない僕だから
桜よ月よ
誰かと眺めないでくれ
感情は揺れ動きもしないのに
桜よ月よ
おまえの前だけ
僕は素直なのかも知れない ....
風に冷やされて
かさかさと透明が舞っている
青いバナナみたいな匂いがしている
春のアラシに撒き散らされて
アスファルトに擦れた街路樹の葉だ
ひかりは夕方
黄色っぽいきらめき
悲しいの平 ....
北風と紡いだ一月の空
背中越しから僕の肩を叩くと
うつ向いていた体内の蛹が割れて
一匹の蝶々が飛んでいった
海を渡り
消えていく
夏の蜜のある処へ
久しぶりに久が原を歩いた
たまに空を見上げて
迷い迷いしながら本門寺にむかった
さくら木にはまだ花がなかった
裸木が空にあきらかを漲らせている
ありがとう
そうつぶやいてそこをあとにした
....
誰も乗らない僕は電車だ
赤茶けたさくら木をゆく
まだ誰も花見をしてない
昼下がりの散歩道をゆく
僕は多分楽しくて自由だ
大丈夫、僕は天才なんだから、
カラスが一羽飛んでいる
音させて ....
そこにはいないひとびとの代表として
ぼくが送り込まれているのだ
そんなことよりもぶれないものがあるのだと
その翻訳を任されたぼくは二重スパイだ
そういうところには
ああ、これが金持ちかあ、 ....
恋人の心変わりを感じていた頃、辞表を出してくる社員がいた。
彼らはぼくをひどく傷つけた。
ひとのこころなんて分からないものだ。
思い返してみればそんなそぶりもあった。
そぶりかあ・・・・
人 ....
駅に夕暮れが停車している
優しいエールが流れている
春を感じる
寂しくて
心地好い
何してんだ
駅に夕暮れが停車している
優しいエールが流れている
空港が近い
日本の街がそこにある
繊細だ
愛しい
地震に身をふるわせ
原発に傷ついている
人口は減り
高齢者だけが増え
円高に蹂躙される
このなかで生きてゆく
壊されない
ちいさ ....
お昼まえのひかりが真白だった
じっとりと固く熱く股間が膨れていた
こんなに愛しい
前髪を撫でてあげながら
体をいじめることだけを考えていた
150もない女の子を泣かせていた
ふたりぼっち ....
朝起きたら予報どおりの雪だった
日常に旅が舞い込んできた
異国の雪のよそよそしさで
一日がすでに始まっていた
寒いのを閉めてカーテンをひいた
歯を磨き鏡を見つめた
磨くスピードが速く強く ....
風が強かった
雪が降っていた
さした傘にすぐ雪が積もった
歩くたびヌルッとした
べちゃべちゃとした雪
足裏も表も
駅に着く頃にはじんじんとしていた
手袋を忘れたから
指がうごかなくな ....
ぼくの抜けた歯を
おばあちゃんが外に投げた
いい歯が生えるといいなあ、と思った
冷たい夜気が窓を駆け抜けた
ぼくはテレビのまえで正座していた
正座して見ていると
おばあちゃんはいい番組だと ....
subaru★さんの携帯写真+詩おすすめリスト
(204)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
この瞬間の宇宙
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吉岡ペペ ...
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4
12-7-28
人波にて
-
吉岡ペペ ...
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1
12-7-18
遥か空のした
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
8
12-7-15
隣のひかり
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
7
12-7-10
バナナツリー
-
乱太郎
携帯写真+ ...
16*
12-6-14
おはようございます!
-
阿ト理恵
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8*
12-6-6
みどりのあじさい
-
吉岡ペペ ...
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5
12-5-31
日食おろし
-
次元☆★
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8*
12-5-22
新緑の歌
-
吉岡ペペ ...
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8*
12-5-16
花の教え
-
吉岡ペペ ...
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4
12-5-12
日暈
-
吉岡ペペ ...
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5
12-5-8
昼下がりの街道
-
吉岡ペペ ...
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2
12-4-20
閑寂
-
吉岡ペペ ...
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1
12-4-18
純粋
-
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5
12-4-18
花びら
-
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4
12-4-17
自由
-
吉岡ペペ ...
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2
12-4-14
昼間の銀河
-
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6
12-4-13
桜よ月よ
-
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4
12-4-7
春のアラシ
-
吉岡ペペ ...
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5
12-4-3
一月
-
乱太郎
携帯写真+ ...
13
12-4-3
天気ひとり
-
吉岡ペペ ...
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3*
12-4-1
春の灰色
-
吉岡ペペ ...
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3*
12-4-1
二重スパイの翻訳家
-
吉岡ペペ ...
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4*
12-3-29
思い出のなかへ
-
吉岡ペペ ...
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16*
12-3-23
優しいエール
-
吉岡ペペ ...
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3*
12-3-16
ちいさな命たち
-
吉岡ペペ ...
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3
12-3-16
白昼夢
-
吉岡ペペ ...
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2
12-3-10
今日のヨーグルト
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吉岡ペペ ...
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2
12-3-1
大蒜と石鹸
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吉岡ペペ ...
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4
12-2-29
流れ星
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吉岡ペペ ...
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5
12-2-25
1
2
3
4
5
6
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