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やわらかな森に、
ゼリー状のものにくるまれて、
ふるふると
うみおとされた
永遠という名の
海鳴り。

俺たちのまえを、
泳ぎつづけるイルカがつきつける
とがった夏の言葉。
そのさ ....
股関節にくるまれた
まるい歩みが
つや消しの宇宙に
冷却する。
 (恥ずかしげ、に

船賃六文
、なんて
いまどき
、ないから。
 (百五十円、でどう? 船頭さん

二年まえに ....
この腐った国は
みんなを傷つける

この国の裏路地には
なんでもそろっている

本当の地獄は
愛する人の苦悩を見ることだ

長い
ろくでもない夜になった
みずみずしい
罪、の
ようなもの、を
砕かなければ
それは、
きみの、
思惑どおりになんか
ならないんだよ。

うす甘い
恭順の墓標
、のように、ね。
折れそうな二の腕の、
戸惑いが、
無垢の雪
 ( 羞じらい
、を
ふりつもらせ、
ふくよかな今を、
ふたつ
産んだ

小骨の未来は、
蒼穹

反対はしない。
じっくり煮込む ....
こんなにも
ひろびろと
あおい風のなかで
ぼくらは
鳥になれない

だから
雲よ
ぼくらは
こうして寝ころんで
風をつるのだ

頂にさく
空のしずくのように
天照大神のころから決まっている。
だれもがクジラを愛してるのと
おなじ意味で。

あまの岩戸のうちがわには
おおくの光がみちていた はずだ し
そとで
絶望的な饗宴をくりひろげる者たちに ....
おだやかな光のふりそそぐ
菜の花の河原で
また、見つけたらしい。

散らばっているものたちの中から
きまって、
青いガラスを咥え取るのは
心のなかに住みついている
あの鴉だ。

あ ....
菜の花の堤防を
あのころが
歩いてくる

とびかかり
叢に引き込んで── 

おもいを秘めて
今は近づく

じっと瞳を見つめ
 ....
そんなものいらない
おれの詩も小説も
そんなものははなから捨てている。
おれの書くすべては
たった一人の読者に向けられている。
きみ というたった一人に。
捨てたのは
わたし。

夏休みの
別荘ぐらしがおわる日に。

都会にかえったきみは
わたしと暮らしたことさえ忘れてしまう。

捨てたと思っているわたしに
捨てられた、と気づかないま ....
イチョウが裸になるころだった。
あなたは、白く横たわっていた。
せまい台所のカーペットのうえに。

口にガス管が咥えられていた。
明け方だったとしか記憶にない。

おれは
そのころ
 ....
頭のなかで
ひっそり ねむっていた蝉が
摘出された冬
生まれかわったあなたがいた
ころがっているだけの生をえて

ゴロゴロ ゴロゴロ ゴロゴロゴロゴロ
交換される下半身
望みもし ....
 ワシは、国家を動かしている輩どもの腐った根性が気にくわんのじゃ。
 あたしだってそう、ほんと馬鹿にしてるわ、あたしたち一般市民を。
 ぼく、そんなこと思わない、高級官僚だって、代議士先生だって、 ....
ころころと
笑いながら
転がって
水平線と遊んでいた太陽が
すとん、という音だけをのこして
消えたときから
五感をなくし
闇にのまれた

どこからか
歌が聞こえる

エーテルの ....
 お爺ちゃんも、お父さんもそうだった。
 僕たちの仕事の要諦は嘘を本当だと言い通すことだ、と言っていた。
 そんなこと小学生の僕に言うなよ。
 どこかに遺伝子の記憶があったのか、明らかに嘘と誰に ....
おお、おお
やってくれるとは思っていたが
ここまでとは思わなかったぜ、安倍ちゃん
いかすぜ
鳥肌ものだぜ
憲法の解釈変更で集団的自衛権を行使しようとする
噴飯のお坊ちゃま

だって、僕 ....
あなたが
死んで
産まれてから
八回目の年の瀬がきた

その少し前には
サンタが
入院先のベッドに
インドのパンツを届けた

去年、おととし、その前の年・・・・・・
二人が咲いて ....
溶けてくるのは腰?
いや、そうではあるまい
それは、キャベツであったはずだ
あるいはお前そのものであったか?

みかんの骨はおそらくは蝶になるのだろうが
蝶の飛ぶ空だけは残して欲しい
願 ....
よじれる鉛筆は
十六夜を犯す 

コロコロ鳴く秋は
ベクレルやシーベルトに困惑して
ひとり を
実感・・・・・・する・・・・・・十六夜
白は
処女であったころの風をまとい
眠りこけて ....
地獄門の陰のこわれた海のかなたに入学式は立っている。
蝶たちはずいぶん長い間待たされ、いっそのこと青虫に戻ろうか、とキャベツを背負って思っている。
鳥山が立つ海の深層には大きな迷いが泳いでいる。
 ....
鹿児島・宮崎近海でとれた
かたくちいわしを
まるごと素焼きにしました。
●そのまま、お召し上りください。
アラガイsさんの草野大悟2さんおすすめリスト(52)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
やわらかな森に- 草野大悟 ...自由詩415-8-21
火葬場- 草野大悟 ...自由詩515-7-23
罪の国- 草野大悟 ...自由詩315-7-20
Y、に- 草野大悟 ...自由詩315-7-3
少女- 草野大悟 ...自由詩415-6-30
空のしずく- 草野大悟 ...自由詩5*15-6-26
太陽の椅子- 草野大悟 ...自由詩315-3-25
鴉の明日- 草野大悟 ...自由詩715-3-20
すれ違う- 草野大悟 ...自由詩415-3-14
普遍性- 草野大悟 ...自由詩2*14-11-22
Summer_Dog- 草野大悟 ...自由詩1*14-11-18
あのときガス管を咥えた純白のネグリジェのあなたに- 草野大悟 ...自由詩2*14-10-1
極夜- 草野大悟 ...自由詩7*14-8-28
紅蓮の旗- 草野大悟 ...散文(批評 ...2*14-8-16
極夜- 草野大悟 ...自由詩5*14-8-7
笑えるぜ安倍ちゃん、ヒトラーかよ- 草野大悟 ...自由詩2*14-7-11
血迷ったな安倍ちゃん- 草野大悟 ...自由詩5*14-6-18
年の瀬- 草野大悟 ...自由詩1*13-12-27
溶けてくるのは- 草野大悟 ...自由詩2*13-9-27
よじれる白- 草野大悟 ...自由詩2*13-9-20
アジェリッド(湧き水)- 草野大悟 ...自由詩5*13-9-11
珍味_焼きめざし- 草野大悟 ...自由詩1*13-9-8

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