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石段の上に腰を下ろして拾った柿を食ったら
随分まずくて捨てた
雲が途切れていく向こうの
群青の空
この静かな空間で
脳が死んでいくような気がして
おもむろにズボンを下ろして
パンツを ....
たとえば塵のように
グラスの中で
わたしの怒りの澱が
舞っては沈む
気泡の中にそれぞれの
口に出しかけてやめた言葉を
閉じ込めているのが
足の速い風味に伝わる
ガラスのように澄 ....
なにかがはじまるのだな この場所で
川の流れのように
地を這う蛇のように
ゆっくりとした確かなものが
季節のように訪れるのだな この場所で
変化に気づかない愚か者も
木々の彩りに目を奪 ....