倦怠
ぎよ

波打つ薔薇の夢
その影で僕は首を吊る

そのとき
腐った肉の太陽が僕を照らし続けるだろう
すべての愛はワインに還元され
僕の脳髄を金魚が泳ぐだろう

ダイヤにとまった蝿
地面を愛撫する鳥

彗星はそっぽを向き
雪が僕の故郷を焼き尽くすだろう
そして死んだ寝台車の影に水溜りを見出すだろう




自由詩 倦怠 Copyright ぎよ 2011-09-28 15:23:45
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