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君の手のひらの
大きさと
あたたかさと
少しの戸惑いが
わたしを少しだけ
女の子に
してくれたよ
頭のなかは
君との
卑猥なこと
だらけで
回想
妄想
幻想
繰り返し
あのとき
あそこをこうして
弄んだり
上に乗って
腰をくねらせたり
しまりがよければ
快感突き抜け ....
なごやかな席で
「あのときは大変だったねえ」 と
しみじみと 目を細めて振り返る くるしみは
あなたがあなたゆえに 与えられたものであって
それは言い換えれば権利に等しいものだ
故 ....
過去など何処にもありはしない
ちょうど幼い私が失禁して
呆然と佇んだ道端の
あの豆腐屋が
とうに消えて無くなっていたように
私はいつ、大人になり
いつから老い始めたのだろう
私はいつ ....
埼玉から都内の西に越して
一部屋減った
3LDKの都民住宅
なにも家具が入ってない
下見のときは
とても とても
広く見えた
が!!!
おとな5人と成猫2匹には
狭い ....
満月か? 14番目の月か?
星座と月の輝きに見とれて、身体が冷えた
もうパン屋には灯り そろそろ焼き始めるのかな
煌々と月や星が輝く
夜空が明るいと 真夜中であ ....
縦横無尽に うちのチャリ
それがすべてよ マイワールド
五里霧中なんかじゃないんだからね
同郷のよしみで、
メイド服もよく似合い、
はい、はい、と元気よく返事をし、
今日が初日で、
湯島で妾馬を聞いた帰り、
醤油らーめんを食べても頭の中は、
もう女女女でいっぱいになり、
....
山鳩、ボーボー
朝
嘘のように白々しい光が差し込む
その光が僕に影を落とす
不安になる
そして祈る
「今日は辛い事がありませんように」
多分いつもと変わらない日
....
土屋さん
百日咳ではありませんでしたよ
あぁ
長引いた風邪は
大人の百日咳ではなかった
そう言われて
病院を出たとたん
おなかが空いてきた
朝 家をでるまで
ずう ....
日本が何だって?
満身そこひの野良犬が
その薄ぎたねえ馬鹿ヅラPCに突っ込んで
正体不明の偉物ぶってガタガタ抜かすのは
楽でいいよなチンカス野郎
国民が何だって?
ヌカスてめえの神経が大し ....
死んでも軽やかに横たわる子猫の上に
その兄弟はいつまでも座っていた
擦り寄ったり愛したりせず
ただ、冷たさを感じているようだった
剥いた目は光すらとらえない
傍らに居た祖父は散歩に出かけ ....
夏 稲は半可通の青空に憧れ
精一杯の背伸びをする
間近にある 黄金色の向日葵は糾弾の対象
秋 成熟した青空は遥かに高く遠くなり
稲は内々に埋まらぬ空隙を抱えながら
頭を垂れて収穫を ....
いつも前をみなさひと叱つてくれた母/あでやかに彩(いろ)めきわたし生涯初のだいびんぐ/息をみたし瞼をとぢて“さよなら”のかたちで関節をのばす
すでに顔をそむけ唇を噛みしめ/母のしおからひ指先をは ....
明日ニュースで高校生が自殺したと流れたら
それは僕のことだと思っていいから
自分らしく満足に笑えない太った子を見つけたら
それは僕だと思っていいから
破裂しきれないなら
いっそ赤の横断歩道を ....
幸せ
孤児院住まいの見習いウエイトレスは
真っ赤な口紅のついたコップを載せた
ステンレスの盆を厨房の隅にそっと置くと
裏口から同じくらいにそっと出た
ダイアモンドとマスカラのお客はま ....
少女達は駅の回りでたむろしていた
少女達は皆乾いていた
全てのものが無機質な情景の中で
既に前からそこに居たように乾いていた
見えない虫の魂がボウと浮かび上がり
それはまるでカゲロウの ....
あんたぁ ちょっとぉ みかけに よらない 日本一のくるくるぱぁー
ってなぁ
あほぉいうたひとがあほぉなんですぅ、あほぉ
iphoneをさわる君の
ピンクのマニキュア
しろい指
左手でiphoneを持ちながら
右手の人差し指で
慣れないフリック入力
地図をつまんで大きくする
つまんで大きくする
大 ....
ストロベリーとカスタード
生クリームにマスカルポーネ
いちばんカラダが甘くておいしい
スペクタキュラス、インテグラル
五反田のペントハウスでクンニリングス
ゴーヂャスに裏さびれたお肉の宴
....
ひとり酒は 心をさます
今宵だけ つきあってあげる
あたいの温もり すこしあげる
星もなく
ふあんに耐えかね
肩にくいこむ夜をおろすと
知らない山のほうから遠吠えがきこえる
呼んでいる
/存在(たいしょう)ではない たしかに
よばれている
脳天から電光石火よびさまされ ....
うちが一度は惚れたあんたや
男やったら一生守ってみせて
彼女は、うちのダチやから
フォルム
カント・フロイト・エピキュロス
それは遅れてやって来る口唇期
いや十数年を隔てて再発現する恣意的口唇期
恋人達はみなジークムント・フロイトの愛弟子
今や心理学では眉を吊り上げ ....
{ルビ永久=とこしえ}の春の国 霊魂
永久の国が空にある 森をさ迷う恋人よ
雲雀の嬉しげな 安らう時を知らぬのか
姿無い囀りの遥かな高みに 湖水に休む月影を
....
あんたはカスカス
うちはスカスカ
ふたりそろおて、ほな、さいなら
授業中にゴムで髪を縛っているとき
授業中に口をタオルで押さえてるとき
その瞬間だけまさに君だ 震えるくらいキュートで
最高の君さ イェイ!
スティッチのボールペン…
花柄のペンケース…
....
――知っていただろうが、
銀のフォークに刺したその柔らかな一切れが
まだ焼かれるまえには紅く鮮血が滴っていたのを
そして屠られるまえに荒く息をし、
「お願い、どうかやめて!」と叫んだのを ....
チリンリン、と揺らめく風鈴
遊び場の向こう側は忙しなく
夢から覚めてしまったような淡い切なさが
心ここに在らずと渦巻いた
雲は黒く立ち往生
夕立は期待はずれ、流れ落ちた蜃気楼は
次 ....
また愛を怠って
また後悔などして
わたしは、いまだ愚かです
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