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ゆで加減に失敗した海鮮パスタを食べていると玄関のチャイムが鳴って、ますます気分が滅入った。お届け物でーす。ドアを開けるなり、男性宅配員の間延びした声とともに――これはなんだろうか――賞状などをしまっ ....
父さんはニ層式洗濯機の中で
ぐるぐる洗われている
家族みんなに
臭いって言われるから
姉さんは乾燥機の中で
父さんと同じように
だけどひっそりと回っている
好きな ....
魚の小骨のように胸腔にナイフが引っかかっております。
子どもの時分からずっと引っかかっているのです。
(おかしいですか?
たいして悩みでもないのですが、
やみつきだなんてとんでもない。 ....
僕の彼女は半月に一度、まるで発作を起こしたかのように暴走する。これは別に大げさな言いまわしなどではなく、「そのとき」が来ると、彼女は急に地面にうずくまり、体をふるわせながら獣の咆哮を響かせるのだ。目 ....
いっぱしのおとなになりてえ
と泣きながらうそぶく四十男を
わたしは胸の中に招き入れる
いっぱしのおとなはつまらないわ
と慰めてあげることも
いっぱしのおとななんかくそくらえ!
といっ ....
「泣き腫らした家」
その家は号泣する
時間を失った丘陵にたたずみ
家主の帰りを待ちわびながら
その家はときどき夢想する
彼女が門扉を開き
飛び石伝いにやって来るさ ....
生まれたばかり――
あまりにもまぶしかったので
まぶしい と
叫んだはずなのだったが
揺籃期――
プロレタリア文学だと称する
ひなびた小説を口に入れるが
不味くて ....
(私はいつも仰向けで寝入り
決まって仰向けで目を覚ます)
その日天井のしみは、妹のクラスメイトの顔だった
昼下がりに学校を早引けしたきり妹は姿をくらました
(私はいつも仰向けで寝入り ....
ナカツカユウリさんの豊島ケイトウさんおすすめリスト
(8)
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カテゴリ
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日付
そこらへんにいくらでもいる人
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豊島ケイ ...
散文(批評 ...
15+*
10-11-11
ちぐはぐな家庭
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豊島ケイ ...
自由詩
28+*
10-11-6
反映
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豊島ケイ ...
自由詩
17*
10-11-1
今夜の月は綺麗だね
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豊島ケイ ...
散文(批評 ...
4*
10-10-30
情事
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豊島ケイ ...
自由詩
9*
10-10-29
泣き腫らした家/泣くまでの経緯
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豊島ケイ ...
自由詩
14*
10-10-26
軽妙なるクロニクル
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豊島ケイ ...
自由詩
14*
10-10-21
しみ
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豊島ケイ ...
自由詩
17*
10-10-2
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