左官の息子は五歳の頃から友達だった
海へと続く一面の草むらを
真っ直ぐに突っ切って遊んだ
毎日あっという間に日が暮れた

左官の息子は都会から引っ越してきた奴が大嫌いだった
大雨の日幼稚園 ....
横綱の

ピリ辛ギョーザぶら下げて

帰って来たよ

おい起きろコラ
あんたぁ ちょっとぉ みかけに よらない 日本一のくるくるぱぁー

ってなぁ

あほぉいうたひとがあほぉなんですぅ、あほぉ
母さんが
土鍋出したら
冬支度
 
 
むぎわらぼうしをかぶって
うみにいったまま
かえってこない
あのなつのひのかぜ

まっくろにひやけして
かえってくるはずだったのに

ぼうしには
なまえがかいてあるので
 ....
今日の終わりの夕暮れに
街は開店前の呑み屋のようで
ぽっぽっ ぽっぽっと
灯が灯る

昌平橋から見上げる高架
縄のれんのような柳の木
ぽーっと灯る提灯脇に
昭和の夕暮れ 宵の口

 ....
茜の空

僕も染めて

白に 埋もれる前に
 
じゅげむよ じゅげむ
ねむいか ねむいよ
いま きみにひつようなのは
べんきょうでもない
しごとでもない ねむりなのさ
さいわい しばらく こいもない
つかれるゆめは みませんように
お ....
秋の空宙をみつめる遺影かな 死んだらいいんだろうというと
そんなことはないと
いわれるが
本当は死んだらいいので
そこらへんの機微はわかる

あれを
エリーと名付けて
かのじょにすることにする

かのじょにな ....
 
 
ぼんやりと
ゆびさきを見ていると
いつのまにつくられたのだろう
小さな工業地帯ができている

ほんとうは
いけないことなんだけれど
たくさんの需要があるため
煙突からは有害 ....
寝苦しくって
寝返りゴロゴロ
猫など連れてきてみたものの

寝付かれなくて
猫だけゴロゴロ
そのうち布団を逃げ出すし

ごろりと
猫の秘密基地
ほら部屋干しの傘の下

まるで丸 ....
あかい血だ
血は
いう

生きている

おまえは
生きているのだと

生きてる・・・

まだ
いきている

あたしは
血を流している

カラダじゅうから

あたた ....
ハグロトンボに
アキアカネ
赤と黒とが
入り混じり
輪になって
入り混じり

  どんひゃらら
  どんひゃらら

ギンヤンマ
オニヤンマ
加わって

  どんひゃらら
 ....
あなたの心の橋を
渡りたい


どんなに高くても
どんなに長くても
どんなに揺れても


今しかない
今日しか見えない
あたしには


不器用にしか
生きられないから


渡るしかないの
あなたの処へ ....
蒸気機関車の車窓から
景色が後方へ飛んで行く
山は碧から朱に変わっており、
山肌には不気味な道が這い回る。

しゅっしゅらしゅっしゅっしゅ
しゅっしゅらしゅっしゅしゅっしゅらしゅっしゅ
 ....
さっき
セックスをしながら
メールをうってて
いきそうに
なったときに
「イク」

送信
して
しまった
ことが
ある人とは


ひらいて
話しを
しても
いー ....
シェリーを2種類たのんだ

ふたりで飲み比べてみた

ちいさなグラスだった

おまえはそんなに食べなかった

麹町のスペイン料理店

チョイスがわるかったかな

四ツ谷までふた ....
消えた高齢者がまるで

あらたな新型インフルエンザ感染のニュースのように

ぼくらのまえに流れてくる

母子家庭に金がいくから内縁の夫なんて

わけわかんない奴らが虐待するんだ

死んじまったら金がも ....
死んで尚
ミイラになれる
墓も無く
ゾンビになって
尚も死ねない
あなたはなぜかいつも
かったあしゃつの袖を折っている
めくれあがった規則正しいシャツの
袖が気になるのです/私の目に触れる

並んだときにあなたの肩は
私の目の高さになって

光る太陽 ....
い、痛くないの?

男のひとの満足げな顔って決して嫌いではないのだけど

京急立合川駅って普通電車だと運転免許試験場のある鮫洲駅からひと駅
競馬の好きな方なら大井競馬場への最寄駅で通り良いか ....
着慣れない浴衣と 履き慣れない下駄

からころ からころ
音をたてて
夜を見据えて歩く
ただ ひとりで

ぼんやり 浮かびあがる
一夜の幻

真っ赤なりんごあめ
甘いかき氷
撃 ....
ピンク色の
ケセランパサラン
ネムが水辺で揺れている

水は水だけで流れているときには黙っている
石があるからつまづいて
さらさらとせせらぐ
ぶつぶつ文句でも言ってるんだろうか

テ ....
イワシの頭も詩心から
短歌のあまたも新人から

どうか言葉を迷わせず
普通に歌ってやってくれ

善人なおもて往生す
いわんやましてや歌人をや

いざ花籠にネタを入れ
漏らさじとこれ ....
立ちションしてたら
虹がでた

手のひらで
掴もうとした
おしっこが終わるまで
何度も何度も

隣の姉さんが
バス停を降りるのが見えた
高校生になっていた
おしっ ....
         



経糸の波が島に打ち寄せ
砕けた珊瑚の欠片が筬の羽の隙間を通る  
浜は白く織り上げられ
降っては降りてくる日射に
転がる岩岩は奪われた影を慕っていたが
素足 ....
何かですらもない音楽すら、理解されずに寝転がっている。私はそこにそれを聴いたのだが、あなたはそこをそれに聴いていないと言ったのだった。私はこれを読んだのだが、あなたはそれを私のここに閉ざすと、空の向こ .... きみは ぼくの かおをして
ぼくの きらいな ことをする
毎日 付き合う こころとことば
ぼくらはきついお酒を注ぎ合って
ぼくのつくるものときみのつくるものとが
似て重なって重苦しい

 ....
ダイエット目的にはじめたジョギングだったはずなのに
夢はホノルルマラソンなんて張り切っている

フルマラソンって42.195kmも走るんだよね

あの子の精神構造ってどうなっているんだろう
 ....
トキハ ススムさんのおすすめリスト(415)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
左官の息子- yumekyo自由詩3*10-11-4
愛とセックスがあって、金と明日の現場が無かった時代の西大路五 ...- TAT短歌1*10-10-30
あほぉ- 殿上 童自由詩12*10-10-27
衣替え- 北村 守 ...川柳510-10-26
麦藁帽子- 小川 葉自由詩210-10-23
街の灯- ……とあ ...自由詩14*10-10-20
晩秋に願う- 徘徊メガ ...自由詩310-10-18
となえ- Wasabi 自由詩410-10-16
秋の空- こしごえ俳句3*10-10-16
35- a自由詩110-10-14
ゆびさきのくに- 小川 葉自由詩210-9-26
猫のパヤオ- 海里自由詩210-9-24
あかい血- 森の猫自由詩5*10-9-17
秋祭り- 北村 守 ...自由詩510-9-17
橋を渡る- 森の猫携帯写真+ ...6*10-9-12
登山列車- ……とあ ...自由詩8*10-9-11
「イク」- モリマサ ...自由詩2810-9-5
四ツ谷まで- 吉岡ペペ ...自由詩510-8-27
これでいいんだ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-8-8
死なないと決めた日から人生は案外長くて参る- TAT短歌1*10-8-6
リーマン狂歌- 朧月自由詩110-8-4
立会川のひと- 恋月 ぴ ...自由詩16+*10-8-2
金魚姫- 愛心携帯写真+ ...9*10-7-31
川の歌う声を聞こう- 海里自由詩310-7-27
失笑売ります- 海里自由詩310-7-27
よこしまなにじ- 小川 葉自由詩8*10-7-23
布晒- 楽恵自由詩17*10-7-16
ぼやけた、心の外- 番田 自由詩110-7-14
生活- 坂井ハナ自由詩510-7-12
道なひと- 恋月 ぴ ...自由詩21+*10-7-12

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