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目的地を知らされていない旅路の途中はみなトランジット
不安定のエネルギー浮上して高気圧
空に立ち上る灰色の龍、雷
絵葉書に古い遺跡の写真ありどこか懐かしい気がする夏
蝉蝉蝉、は ....
釣り堀の釣られる魚釣れぬ人
JR三鷹で降りて桜桃忌
短夜や痴豚のラジオ聞いており
南天の花に雨粒直撃す
夏至の日が一番嫌い吸血鬼
藻の花や子供に会えぬ日は続く
....
左手のつくしを君に「はい、あげる。」
一嵐去って開けり花供養
なつかしき匂いのするは春の雨
雨も降りしかし咲かぬは恋の花
窓の外 子を探す声 雪女
冬神の喰らい忘れた緑かな
弦も否も震えも知らず冬を抱く
半面を冬に刺されて化生かな
抗いて落とされてこそ冬ありき
諌めても壊 ....
冷静沈着というよりは枯木死灰だ
天衣無縫というよりは無知蒙昧だ
多面的というよりは気まぐれだ
ひたむきというよりは妄執だ
奇抜というよりは悪ノリだ
繊 ....
遠雷や影が連なる草の息
春の海子猫ほどある{ルビ雨虎=アメフラシ}
柔らかな果肉の真紅いちご狩り
カンカン石小網代神社に摂津から
スナフキン桜とともに北上する
ニョロニョロは葉桜とともに現れる
....
野良猫に無視されつつく霜柱
疲れたと 溜まる落ち葉に 独り言
秋の空宙をみつめる遺影かな
びょうてきで
うるさすぎます
駅前が