さよなら国は
朝でも 夜でも
「さよなら」とあいさつします。
さよなら
さよなら
ほんとの さよなら よ
ふぅん、ぼく よくわかんないや
こまったわ
....
田舎の小さな駅に
僕と君の靴音だけが響く
君は今にも泣きそうに言ったね
もう少しいられないの
東京に帰るのは明日でいいでしょ
そういうわけにはいかなかった
まとまっ ....
-存在の意味-
存在し形あるものはいつか崩れてしまう
物であれ人であれ感情であれ愛であれ
崩れて消えたとき人はその存在の価値にはじめて気づく
それが本当に自分にとっ ....
はじめはわからなかった
仏舎利塔なのか
噴水なのか
生き物なのか
ひと足ごとにみえてくる
どうやら人らしい それ
まばらな街のあかりでは
まだ 性別はわからない
声をかけれるほど近づく ....
さわってはいけないよ
君は寂しげに笑っていった
手を怪我してしまう
さわってはいけないよ
君の優しさ は
わたしにはいらないの
痛くてもへいきよ
ひとりでわれたこころを拾 ....
傾きかけた夕日に
静かに染められていく放課後の教室
たわむれあそぶ影法師たち
その風景からひとりひとりを
輪郭にそって丁寧にきりとり
ノートに貼り付けていく
ふるえる手で
間隔が
....
幾重にも張り巡らされた電線と建物に縁取られた空は
そこから一歩も動けずに
ただ静かにたゆたうばかりで
そこには自由の象徴は伺えず
孤立した文明化社会を彷彿とさせるばかり
木々のざわめきは ....
-a・ta・ta・ka・na・・・かぜ-
此処で逢った自分は
心だけの存在だったから
特別に見えたのかな
実際はそこら辺の
ただの一人の・・・平均以下の生き物
優しかっ ....
春のある日
緑の窓に
映るように出会う
ふたつの音楽
応え以上の応えを浴びて
昨日は突然消え去って
今日と明日は行き来する
花の手をとり まわる声
声の手を ....
だ る ま さ ん が こ ろ ん だ
つ か れ た よ か え り た い
こ ん な く ら し も う い や
だ け ど は た ら か な く ちゃ
く ら せ な い か ね が ....
-想いは届く-
この果てしなく広い大地の中
誰しもが探しさまよう
たった一人の異性(ヒト)と巡りあうために
ただただ愛してやまない
この世でたった一人の愛し ....
-貴方が求めるままに-
貴方が求めるままに僕はいて
貴方が求めるままに僕は代わり
貴方が求めるままに僕は笑い
貴方が求めるままに僕は奉仕し
貴方が求めるまま ....
生きること
死ぬこと
違いって何?
違いなんて
存在するの?
生きていても
死んでいるのと
変わらない人もいるのに
それも生きてるって言える?
生きていることが
死ぬことよ ....
きれいな女やった
絹ごし豆腐みたいな肌してたわ
几帳面な女やった
後ろ髪をよー梳いておったわ
早起きな女やった
いつもせかせか働いとったわ
芯の強い女やった
最後まで別れへんって ....
1
正直、高校を卒業した時の成績はよくなかった
偏差値にして40前後
空を飛ぶ試験にうかるには絶望的な数字だった
なにしろそのころ
空を飛ぶための試験を通過するには
偏差値にして6 ....
大切だと気付くのが遅すぎて
わかったときにはもう いない君
そして残ったのは
君のいない淋しさと
もう触れられはしない
君の優しさでした
失ってから大切だと気付くものが多すぎる
....
「もしもし、もしもし、神様ですか?」
祖父から譲り受けたアンティークの電話機で、佳子は今夜も何者かと会話している。その電話機は飾り物でコード゙は何処にも挿してない。まあ、神様の声を聞くのに電話線を ....
作り笑顔を覚えた子供達が今の社会を作っているので
この社会には笑顔がありません
僕達が毎朝鏡で顔をチェックしているのは
きっとその為なんだろう
赤い靴、狂った窟
排水管の鋭な光に射抜かれた歓影
AからZ
誰の手も届かぬ所に
静柩な血の騒やぐ星座造る窟
故意に傷する行為、踊る赤い靴のカウントに
買うんとは訳の違う手製の星座
イリー ....
1 2 3 4 5