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【百合】


昨夜の薪が
まだ ほんのわずか ちろちろと している
寝る前に見た 夜光虫のまたたきと
星々とのまたたきとの
違いがわからなくなくなってしまった
ほんとう ....
「星とたんぽぽ」


ねぇエトワール 見て御覧
中芯は 中空に在るよ
精一杯 背伸びする風の最果て
つかめぬものを つかもうする指先

いちめんに咲く たんぽほのロゼットが地面をつ ....
【空】


ねぇエトワール  たんぽぽの君に エトワールって名前をつけたよ
君の 中芯は 中空に在るよ
精一杯 背伸びする風の最果てを
つかめぬものを つかもうとしている

 ....
【こめる】

ちいさな人が ちいさな声でいった
「あさがおは かさ みたい」
くるくるたたんでいる花は かさみたい
雨の日にひらくと かさみたい

ちいさな傘から
ぬー ....
 
火葬がいい

わたしを構成していた炭素原子はリサイクルされ

その二酸化炭素が空へ散布されるのだから



 
 
名もいらぬ



一個のエキストラ




 
こどものころ 戦争は いつかなくなると 思っていた
実際の話 古代や中世の時代と比べたら
安易な理由では、人は人を殺めたりはしなくなったのだろうか

むかし 中世の時代に 真鍮の牛という処 ....
その日は
お花見の桜より うんこの話のほうが 
うつくしかった
お隣さんが用意してくださった花見弁当を囲んで
いっしょに 盲の方と お花見をした
お洒落な桜色のスカー ....
目を凝らす。
無数の死体が見える。
目を凝らす。
無数の家が燃えている。
目を凝らす。
子供たちが泣き叫んでいる。
目を凝らす。
母たちは血を流している。
目を凝らす。
父たちの腕に ....
月がようやく
煌めくような日々にこそ
誰しものひとつしかない夜空へ
静寂という名の平和を
本当に届けられるのか
アフォリズムを
唱えるみたいにして
時間が止まること
さえをも希望する
 ....
ふいに 風がカーテンをゆらし
とおいあの頃が 窓の外にある 気がした
みわたすかぎりの原っぱの向こう側には
そこなし沼に こわれかけの小舟が一双
沼を取り囲む山に続く なぞの けもの道 ....
とうめい が
好きですよ

漆黒も
好きですよ

漆黒が とうめいな日が 好きなのです

玄武の闇漆黒の岩石の中でケイセキは ちかっと 輝いて

その輝きは あまりに ちいさいので ....
【また きます】


「雨が降り始めましたから
みなさん もう いそいで 降りてください」
と云われて 震えた
そういわれて わたしは いそいで 
その場を離れてしまった

ほんとう ....
 
ふにふにヘッドに ぷにぷにボディー

世界平和は無理だけど

守ってみせるぜ 家内安全 どすこいどすこい



 
【五色の指】

靴下を履かせた
五本の指に それぞれに 五色の靴下

おやゆび        りっぱ
ひとささんゆび     させないよお
なかゆび        めだたないよ
くすり ....
そう、人は何らかの形でいってしまう
それならば
ひとりでいることに慣れておく方が楽なのだ

あのとき
二人は同じ夢を見たかもしれない

寂しさを褥(しとね)に

黄昏を枕にして

 ....
たぶんに、自分のせいだ。たぶん、自身が悪いのだ。
敵は 見えない敵じゃない、見えていることが敵なんだ。
聞えないことが敵じゃない、聞えていることが辛いんだ。
見えているのに 伝え方が解らな ....
山と山のそのむこうの谷をも なだらかに結んでいるのは、
空の高さと広さに あかるい ふしまわし 
 
カッコー  ( の声がするたびに わたしのこころに 閉じカッコをつけてみる
カッコー  ....
人間がやっていることはすべてただの苦しみなのか。
人間は、ほかの生き物に 食べられたり殺されたりすることが
あまり無いからなのか  ときより悪魔について考える。 
いやいや 
我々だっ ....
                          
                          ●●●●                         
                ....
いちじくは
花を 外に 開かない
いちじくは
内側に無数の花をつけ
やわはだの秘密を 隠し持つ


ある日
たったひとつの いちじくの実に
たった一匹の 蜂が来た
 ....
 
信じなくていい

涙で帳のおりた夜

そんな夜は、信じなくていい



 
ケサランパサランを しってるかい
ちいさなちいさな生き物だよ 
一ミリにもみたない 綿のような身体をしていて
不思議に妖力をもった生き物なのさ 
人の心のやさしさにふれながら しだいに ....
よなかに こねこが ないて
どこかとおい よびかけのよう 
しずかに
開く扉 


こころ うもらないなら もう ろここ


      軽んじてゐた      薫       ....
 
みずいろの雨をききながら床に入ると、雨がふる

ぽっかり空いた穴を補完するように、雨がふる

決して満ちることはないんだけど、それでも雨がふる





*YouTube み ....
深夜2時
透明な夜
水の中にひとつの石
落ちて。
静かな音


眠れない
眠りたくない
夜。

死にたくはない。ただどうやって生きていけばいいのか
わからん。

なんか、
 ....
【記憶の塩漬け】
 



すべての壁は白い  それぞれの壁が白さの中にも蔭を落し
直線で構成された 迷路
一陣の風がふいて 一粒一粒の白砂が
皺やよじれとなり集まり
 ....
 
雨は平等に降りしきる

あなたにも、わたしにも、

だけど、わたしには傘がない



 
宇宙を 黙読しつづけて
何万回死んだかしれない
こむすめコスメ ポーチから
四方八方に轟く その呻き


きょうは
おとなしい おくさま風
おとなしいおくさま
おとなし ....
羽矢と霧矢は まゆみの木を みずからの眼力で選び
切り落とし弓と成し、その矢を射る。
深い霧の中に 白百合が群生している
この村には いまは おなごしかおらんけんど さすけね

 ....
杉原詠二(黒髪)さんの自由詩おすすめリスト(224)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
百合- るるりら自由詩11*16-8-2
おおぞらに_<二篇のみの詩集>- るるりら自由詩6*16-5-7
喰う寝るトコロに住むトコロ- るるりら自由詩10*16-4-20
ちいさな_三つの声_- るるりら自由詩16*16-4-4
空へ- 殿上 童自由詩18*16-2-22
エキストラ- 殿上 童自由詩12*16-1-18
【HSM参加作品】真鍮の牛- るるりら自由詩14+*15-10-23
うつくしい_うんこ- るるりら自由詩22*15-10-3
【HSM参加作品】見えるもの- 非在の虹自由詩5*15-9-30
_Why_human_repeat_war_again?- りゅうの ...自由詩12*15-9-30
おしえて_のすたる爺- るるりら自由詩15*15-7-14
とうめい- るるりら自由詩25*15-4-1
住う寝る所_二編- るるりら自由詩27*14-9-4
どすこい- 殿上 童自由詩16*14-5-4
ひとあし_おさきに_三部作- るるりら自由詩12*14-3-19
予感。- 駒沢優希自由詩313-12-20
そらの最上階- るるりら自由詩12*13-12-11
南国の魔女か人魚か轟きか- るるりら自由詩16*13-11-11
北国の魔法使いか半魚人の_うめき声か- るるりら自由詩11*13-11-11
金木犀の園(大画面専用)- こひもと ...自由詩7*13-11-3
いちず- るるりら自由詩22*13-11-2
信じなくていい- 殿上 童自由詩25*13-10-28
1㎜- るるりら自由詩10*13-10-22
薔薇- るるりら自由詩13*13-10-19
みずいろの雨をききながら- 殿上 童自由詩20*13-10-13
☆になりたい- ki自由詩4*13-9-27
【音】塩時計には音がない---三篇のオムニバス- るるりら自由詩15*13-9-20
- 殿上 童自由詩33*13-9-16
小娘- るるりら自由詩17*13-9-14
羽矢と霧矢- るるりら自由詩15*13-9-7

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