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いわれの無い 悲しみは
こどもの頃の 押入れの匂いがするから
布団のすきまに押しこんだ
この目は きっと赤

ともだち
と いう響きの電話の声が
「いまから 出かけない?」と ....
カップヌードルがのびるまで
あなたのこと考えてた
かなしいけどおなかがすくから
ズルズルと

涙がでちゃって
おなかがいっぱいなってこころがすっかすっかになって

日常はなんとなくすぎ ....
高度な文明社会の
生きる意味教信者と
その昔付き合っていたけれど
今は別れてせいせいしている


私がまさにどん底にいるときに現れ
「そんなキミでも世界の何かに必要とされて
今を生きて ....
 
あんたの言葉は勇み足

あたいの想いは勇み足

そんなふたりの愛は、やっぱり勇み足




 
 
あなたがくれたのは、ムーンストーンのピアス

ほんとのお月さまがなくなったら寂しいだろ、だって

ちょっと救われた、そんなこと言わないけどさ




※ちょっと蛇足

 
折り畳み傘の畳み方には コツがあって
器用ではないのに私は そこは 得意で
自慢するほどでもないことが一番素敵で

端麗に畳まれた造花の朝顔を傘だと指差した指が
私の人差し指をちいさ ....
愛するものに あらんかぎりの表現をあたえるために
図書館はある

道の途中で
トンビがピープルって 巻き舌ぎみに 私を呼ぶ


鳥に言われるまでもなく 私は人間さ
書物のよさ ....
優しかったからキスをした

激しかったから抱き合った

気移りしたから首を絞めた

温かかったから抉り取った

それで一生私の物になった
(振り返る
)ここには何もない
ただ山がある海がある
血はながれている

(繰り返す
)ここには何もない
夜が閉じ空が明けたら
静かに眠るだけ






 ....
あなたはそれが
遠いところにあるとおもっているのでしょうか
海にわきあがる雲をみているように
自分にはかくれてるように感じたのでしょうか

風が蒔いていった種はどこかで芽吹いて
きっとそこ ....
わしは実は ふたごだったと聞かされた日
そして わしのふたごの兄貴だった人は生後まもなく死んだのだと聞かされた日
ねぇちゃんと グリコを分けて食べるように わたされた
ねぇちゃんに 言うた
「 ....
【命の島】

瀬戸内の生温かい風の中
虫篭を編む 
白いビニール製のストローを器用に組み立てて
円錐状の虫篭を編む
昔は 葦だので編んだらしい
ストローの語源は ワラだと言う ....
この川を もすこし下ったところにあるのが 静物園
果物や骸骨が 額に収まっている花のように静かな生き物の館
ガラス張りの館の角は どこも ゆるやかに丸く
おたまじゃくしの卵のように静謐
 ....
空が俄かに かき曇り
夥しい白波の下で
大口を開けている 黒い うねりに
咀嚼されていた 北への道程で
私が見たものは
岩礁というより 貴女でした

幼い日 貴女の名を 保護 ....
いなかみちを ふつうに歩くと
つくしの基地があるよね
勘で解るよね 
え わからない? あらそ

スーパーの文房具コーナーを ふつうにあるくと
「こころばかり」という封筒は こわ ....
むかしあるところに不思議な植物があった
あるひとの ゆびのおとが ぱちんとなったとき
その植物は ビールになった
その不思議に人々は笑い 手をとりあって 酔いしれた

むかしあるとこ ....
はっつぁんと やっさんでは
何を奈落の感じるか感じないかは 違う
ある人にとっての奈落地獄が ほかの人にとっては
なんて楽なことだと 肩をなでおろすことだったりする

地獄の其処に釜 ....
ともだちのメールの カナリクタビレタが
カタクリ カンタービレに 読み間違えてしまうのは 三月のせい

この胸に 湖水が萌える
サーモンピンクと コーラルピンクのあいだに ひそむ
銀 ....
がんばりんさい きばりんさい
けれど ちからを ぬいてきばりんさい
どうしても 我慢ができんときは うちを おこりんさい
あんたになんもしてやれん
あんたの出すもんを うけとめて
 ....
蛇水愛
それは
愛の けはいに 水をさすこと

プリーズ
という声が聞えた気がして
ヘルプ
だったかもしれない


ありがとうを
ありがとうの意味のままに ありが ....
ある日 人類は自分たちが 
    たったひとりの人間から生まれたことにした
ある日 人類は自分たちが 
    七十億人いるということにした
ある日 人類はアフリカとかいう大陸をでるとき ....
「北極星のあたりを中心に飛んでいるのは
アルビノの不死鳥だよ
青白く燃えながら飛んでいるね」
もし 隣の人が突然白昼堂々北の空を指差し
そう言ったら すこし驚くかもしれない
けれど ....
い 一笑一若(いっしょう いちじゅく) 
   一味(ひとあじ)ちがうよ 来年年女 
ろ ロバのバン よべどさけべど のろまなバン屋
は 馬簾菊 バテレン来襲のごと 過ぎし夏 
に 仁王 ....
世界は しらじらしい
夢の中すら 雪がふりはじめたから
道は 白く はばまれて 遠い
雪にかわったり 曇天に変わったりする幻を
さて いくつ超えようか


カーブごとに 
ド ....
いつもの喫茶店
そこに座る。それは知っている。でも、正面きってだなんて話かけられないよ。
動きだしたい
したい-死体のような-この-こころ-----

作者不在の机を前に 作者不在の椅子に座 ....
 
人類諸君 諸君らの敵は人類である。

ちきゅうえい】という言葉を 覚えて以来、基本 ご機嫌だ。


地球影とかいて ちきゅうえい。ちきゅうゆうえいとは 関係ない。
澄んだ ....
A
枯れ葉が 裏も表も見せながら落ちて
そのうち葉脈だけになり 
葉脈の下では 貴族のようなおももちで
うずくまっている それは わたし

B 
独りきりの夜 ちいさく もりの ....
言葉が離れてゆく
まるで塵のようだ
堕ちてゆく言葉に求めてはならないもの
あれは何だろう

言葉が壊れてゆく
まるで自分自身のようだ
愛されていないと不安になる
 ....
あいたい
ゆきあいの空に
あさひのまえに 家を出た
やけに 赤い 朝日だった

ゆきあいの空は
季節が ゆきあう空だという
北に向けて クルマをはしらせれば そのうち ....
憂うつな顔をして目玉焼きを食べているぼくの目の前にも
化粧を落としたきみの寝息が聞こえてくるような気がする
きみの犬を探しはじめて二週間
駅の裏までやって来たけど広すぎて何もみえない
 ....
杉原詠二(黒髪)さんの自由詩おすすめリスト(217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
つじつまの虹- るるりら自由詩24+*12-9-12
かがみよかがみ、あたしは元気です- じじ自由詩20*12-8-12
恐竜時代- さき自由詩312-7-22
勇み足- 殿上 童自由詩20*12-7-10
ちょっと救われた- 殿上 童自由詩20*12-7-3
雨上がりに開く傘のおはなし- るるりら自由詩1912-6-30
難破する図書館- るるりら自由詩31*12-5-25
愛の果て- 永乃ゆち自由詩3*12-5-14
虚血- アラガイ ...自由詩10*12-5-10
たいせつなもの- 梅昆布茶自由詩2212-5-9
グリコのおまけ- るるりら自由詩25*12-5-7
- るるりら自由詩23*12-4-28
静物園- るるりら自由詩1512-4-13
Mへの_手紙- るるりら自由詩20*12-4-9
『↑』というより『i』_- るるりら自由詩23+*12-3-29
ゆびのおと- るるりら自由詩13*12-3-8
祝_奈落を卒業- るるりら自由詩11*12-3-4
カタクリ_カンタービレ- るるりら自由詩9+*12-3-1
便器愛- るるりら自由詩20*12-2-16
蛇水愛- るるりら自由詩14*12-2-14
うまれかわり- るるりら自由詩11*12-2-7
だれもが知っている- るるりら自由詩14*12-1-13
2011いろいろありました_- るるりら自由詩15+*11-12-29
最弱- るるりら自由詩20*11-12-18
ゆれる根- るるりら自由詩13*11-11-19
攻撃はいつも後ろからはじまる- るるりら自由詩12*11-11-5
エコーズ- るるりら自由詩20*11-10-15
ミュウズ- アラガイ ...自由詩7*11-10-14
来ない- るるりら自由詩12*11-10-12
捜索者- アラガイ ...自由詩7*11-10-11

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