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水無月の名も無き川に降り注ぐ雨おろし金オモテを削る いくじなしよりいくじなしへ差し出すライターの火だけ真っ直ぐに立つ

愚者の問い二十回くりかえしおり黄色い爪でフィルムを剥けば

消し方の丁寧さから気付く嘘さえも殺してゆくような雨
BATHING APEの猿のカモフラを
脱いで一服 建築現場







 ....
忠犬が紐をくわえて籠が落ち田舎娘がまた一人消え

一時間前に会社を出た部下に円山町からTEL 違う名で

別れたて 泣く娘と遊ぶ{注数学者=ピーター・フランクル} ジャグラー歌は{注オイラーの ....
神経に優しい蒼い紫陽花は銀の破線を浴びて艶めく 食卓の
醤油のように
泣いていた
女が一人
わたしの部屋で


醤油には
白いお塩が
入ってる 黄色い豆も
言い訳しないで


美しく
一升瓶を
抱えてた
彼女はお酒
 ....
二重三重山際かさなり緑なす比叡の山は今日も確かに

湖は遠ざかりゆく車上にありやや涼し大津の街は

昼食の時となりたり京に来て茶箱弁当という物を食ぶ

空曇り風は吹きて段上り息つきては ....
lucky cloverこんど摘もうとスルーしたら虫に食われて三つ葉になってた エメラルドグリーンの夜なまぬるい風がふたりを近付けている


陽炎を蝉が叫んで揺らめかす 入道雲が乗せてきた夏


わわわわと とおく、ちかくで鳴くかえる まっくらやみでわたしいまどこ
 ....
君はまだ
憶えているかあの夏を
八年前の
ワールドカップ
終電で帰る火宅の隙間より待ちわびて出る黒い妖精

間男を入れた女の赤いもの浴びて染まらぬ沼の紫陽花

梅雨に濡れ流れる涙 流れない未練の澱と手に染めた罪
その場所は唇に似るやわらかく あるいは水を含んで 深く



そこは駄目と言うなら理由を次から選べ 1)気持ちいいから 2)怖いから



組み敷いて舌を真下に這わせゆく 同心円か ....
やわらかな寝息の燈る喉元に 肌近づけて我が息舫う

臍の緒のかすかな匂いと乾く色 掌のうえで吹き飛びそうな

汗ばんだ額に張り付く細い毛は 彼が残した最期の祝福
ワンピース風をあつめて帆にしたら海は海原、海賊日和 高速の防音壁にへばり付く夾竹桃は耐えて咲く花 群青の夕暮れ削る三日月を吊るし支える宵の明星 あのひとの
ギターをはじく手の速さ
 見ているだけで
 悲しくなる
6月の空がジョウロを傾けた小鈴フルフル優しい水遣り



一語訂正しました。  優し → 優しい
共になり三十二年の今朝の庭紫陽花咲きて陽はうらうらと

夫たちよ妻を愛せ六月の今日の聖句を心に置きて

水無月の妻と語らうこの日々の瞼に浮かぶ蛍が二三
今すきやで飯食ふ奴等の眼鏡率は四割四分(俺も含めて)


いま「愛」を「し合って」ゐるのかぼくたちはこんなに裸でこんなに惨めに


火焔式土噐人面裝飾土噐ガラスケースに時は凝れり

 ....
県道に 甲羅せんべゐ へばりつく 河で泳いで いればいいのに 「さようなら」黒板に大きく書いたなら
次の日私は小さな記事に


涙枯れ猛スピードでペダル漕ぐ
籠にひらりとはかない恋が


幻を見ていたのよと母が言う
線香の煙青空に消えて

 ....
タナトスを
背骨を反らし
タナトスを
中でいいよな?
タナトスを
くれ
月なき夜 くぬぎの森の カブトムシ 幹に耳あて 樹液流を聞く 陰核に 舌を這わせて天国に


連れてってやるから悩むなよ
言の葉に 毒を含んだ 白い花 日陰に咲いて 漢方になる

道端ジェシカさんに捧ぐ・・・
おおどろぼう

ホッツェンプロッツ現れる

久しぶりだなw

ワインで良いか?
あとだしをするのに負けるきみだから 最初はぐーでちょきを出す恋


気がつけば最初はいつもぱーを出す きみの恋はただしくやさしい


わたしたち最初にぐーを出すわけを 話し合わなきゃな ....
昨日まで君と呼ばれた肉塊をを小刻みにしてトイレに流す

コンクリで足首巻かれ沈む海溺死ランドのJAZZが聞こえる

側溝に死んだカラスがつんのめる僕らの歩くいつもの舗道

ドブ照らす場末の ....
缶切りで鯖味噌缶を開封し背中まるめてわぶわぶ食べる

薄荷飴ひとりで舐めてさびしがる君のことなど想ってみつつ

朝刊の明朝体が目に刺さる夜明けどこかで鳥が鳴いてる

晴れた日の午睡が好 ....
salcoさんの短歌おすすめリスト(298)
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