すべてのおすすめ
どうかしたのと
問われれば
べつにとしか答えられない
どうかしたこと
狭い空
窮屈な大地
一点しか見つめられない
夕焼けの海
雲の色
どうかしたのと
問われれば
べつにとしか ....
昨年のお昼まえ
花びらに涙するおんなを見つめていた
泣く理由なんてたくさんあった
だけどぼくは
それを不思議がるふりをしていた
サラダにスリゴマをかける
アボガドをいれる
炒めたベーコ ....
過去は変えられないけれど未来は変えられる
そんな箴言を吐く奴はうそつきだ
過去は変えられるし
過去を変えなければ未来は変えられない
あらゆる過去を変えるために
ひとは宇宙のあちこちで
あ ....
帰れる場所なんてなかった
みんなを傷つけた報いだろうか
果たして帰れる場所なんて
最初からなかったのではないか
一人で楽しいことや面白いことを
見つけられる天才だった僕じゃないか
帰れる ....
「水際」
水際、を考える。
ボーダーラインを越したり、引いたり。
波打ち際の刹那。
それは躊躇するもどかしさにも似て。
繰り返し訪れる人生の選択にもなぞらえる。
....
ベツレヘムの星がまたたく頃
そっと目かくしをしてくるヤツ
朝まで名前を呼んでやらないんだからね
声ききたくなるのをがまんしている
きのう職場でいやなこと言われた
声ききたくなるのをがまんしているのに
いやなこと言われたこともがまんしている
きっとあなたもそうだったんだろう
ぼくにはそう ....
てがたは朝には消えていた
ちいさなおおきなお尻には
夕日の手のひらが浮いていた
それが一眠りしただけで
おんなのからだから消えうせていた
てがたはだから愛ではなかった
愛ならば
もっと ....
青い夕暮れ
か細いにっぽんの建物、電線、車の光沢
夕暮れの香
お寿司屋さん、お肉屋さん、お蕎麦屋さん
ふたりでそらが青くなるまで散歩をした
こんなことよりも大切なことなんて
ほんとうにある ....
りすはおばかだ。どんぐりをどこへ隠したか忘れる。
ばあさんもおばかだ。鼻紙をいろんなところに隠して忘れる。
エコを心配して、ばあさんを叱ってはいけない。ばあさんには、ポケットの中、パンツの中、枕 ....
きょうの
わたしの
脳層
あるひのいっしゅん
みどりにひかる
わたしの元素
そこがどこであろうとも
夜風太郎は泣いている
真っ暗やみの墨汁のなか
肩寄せあう町の明かりに
夜風の吹くたびその刹那
夜風太郎は泣いている
そこがどこであろうとも
ぼくはきみにいそがしくて
きみをやきつけられなかった
マリーちゃん、かぜがよくなった、会いたい、
ぼくも会いたい
来週むりやりじかんつくって・・・
じかんなんかぼくにつくれるはずなかろうに
....
されて
き
ちがい
ちがわない
どうにもここにも
きになる
(2010・12・27mixi)
からっかぜ
おもむく
西から
からまりかえる
(2010・12・26mixi)
するからこい
(2010・12・25mixi)
金木犀の香りが鼻をくすぐって
また季節は繰り返す
押し込めた空気が徐々に流れだして
遠くの方で笑ってる
ひんやりして
嗅覚を奪っていく風が吹いたら
心は再生するかしら
止まったまま腐敗していく姿 ....
とまれない夜
(2010・12・24mixi)
確実に
接近する影が
日々
つれなさを増す
現状に虚無感。
至って普通の
諸々の生きざまに
心が
揺さぶられるのです。
虜にさせる術など
ありふれているだろうけど
所詮 ....
もう絶対二度と会わないから
未来永劫会わないから
たましいレベルで確信してる
俺のたいせつなひとを
たいせつにさせてくれないたましいに
用はないから
もう電話かけてこないでくれよ
まちつづけちまった
への口
みどりの窓口へ
(2010・12・15mixi)
はねるはじから
ためゆく
え
ころがるさきに
うさぎの穴あり
(2010・12・8mixi)
.
流沙{ルビ=ルサ}の流れの畔{ルビ=ほとり}にて路と路とが出会う
壘壘{ルビ=るいるい}たる碌碌たる峨峨たる崟崟{ルビ=ぎんぎん}たる
地の波浪が固結したような岩頚の列なりと
地平にまで広がる ....
ひとりで生きてゆけるように
おまえはつよくなろうとした
一喜一憂しないように
おまえはいつもひとのために祈った
オレなんかと出会わなければ
おまえはふつうを手に入れていた
日になん千回も ....
ただ
無駄にすぎてくような毎日
自分が自分であり続けることの恐ろしさ
過ぎていく
過ぎていく
時間が
そらはこんなに
心変わりするというのに
日常はつづいてゆく
どれだけ愛しあっても
どれだけ傷つけあっても
そこに生産性をなにもさがせなくても
日常とはなんなのだろう
それは幸せに繋がっているのだろうか
倫理からはずれていたとしても
社会制度 ....
ひかりとかげ
ひかりとか げ
ひかりと かげ
ひかれ 私は蜥蜴
ひかれ げげげ
ひかれ かげで
銀色の緑が 芽吹く
しろい陶器のような世界
真綿にくるまれて ....
{引用=決して君には映らないのに
何故君は私に映るのだろう}
林檎の皮を剥こうとも君ほどの素顔はない
時の奥にみる廃虚のように
冬の底に横たわるマグマのように
不謹慎ながら、なんて君の炎 ....
雪を見ていた
精確なことを言えば
友からの雪景色の写メを見ていた
あいつのまえに存在した景色が
写メで切り取られて
雪景色の写メが送信されてきた
俺は心のちからを総動員して
....
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