シルヴィーがよみがえる
花々が一斉に掻き毟られる
足ひとつの孤島が 点々と

シルヴィーが落ちて来る
貪婪なクジャクの爪
わたしは乾いたペンキ缶 

空間だらけの女から抜け落ちた
う ....
失敗だらけの日常を
遠いところから見ると
私は大地や雲になる

弱さや渦巻きも見えない
遠いところから見ると
私は名前の知らない星になる
名前のつかない闇になる

どんなものにも ....
がちゃーん と割れるイメージは 
ちょっとドキリとするからね

じゃりんこ よりも 
ちゃりんこ のほうが 
近かった世代 

あたしは 若かった
元祖 あたしは 若かった ....
すぐに僕は狭いところに足が向く
別に好きってわけじゃないんだけど
元々こうなんだから仕方がない

何度か引っ越しをしようと思ったけど
どれも失敗に終わってる
別に悲しいってわけじゃないんだ ....
腐ってた

タマゴがさ
買ったばかりのタマゴがね
ケーキを焼こうと思ってさ
4個目のタマゴだったのよ
5個使うんだけど
パカッと割ったらプーンとね
くっさい臭いがしてきてさ
えー ....
南から風

そのあと

風が空を押し上げて
秋の空が高くなる

その高い空の下
     山は赤く
     地は黄金(こがね)
     輝く色のグラデぇーション
実りの時を触 ....
            131029



破綻を恐れず
どんどこ行こう
ぽかんと開いたクレーター
ビスケットのカケラ
利口なトマトに
間抜けな空が
冬が近いと
笑ってる
にこ ....
カップ麺が好きです
お湯をかけて待ってる時間も楽しい
自分にとってカップ麺はご馳走なんだ

カップ麺が好きだというと
貧乏くさい 手抜き 身体に悪いと
知ったかぶった顔で注意されます

 ....
ガラスが砕ける数分前、
東京タワーが尖端から地面に引きずられて
蟻地獄にのまれていった

その蟻地獄の底に見たものは真っ赤な夕焼け

見いつけたと不忍池の蓮が听った
時計は童話のなかでは ....
{引用=
冬立つ月の夜

南瓜に火をともす

ゆらぐ明かり 

ゆらぐ 影も 心も

ひととせの 時のはざまの、いつかより

旅芸人たちがやってくる

誰もが 物の怪さながら ....
台風到来で押し出されたらしい雨が

ずっこけるように斜めに降り出してきた

台風が近づくにつれ雨に重みがまじると

ずるいことに引力以上の力で今度は垂直に吹き付けてくるじゃないか

我 ....
その犬は吼え続けた
吼えて
吼えて
部屋中を憎しみで埋めていった

玄関チャイム
電話
きっかけはいつも些細な音

しかし犬は
それらの音を逃さない
激しく喰らい付いていく

 ....
エプロンをつけたおじさんのような
がらがら声のおばさんのような
二人組が立ち止まり
暑いのか涼しいのかさっぱりわからないねえと
言っている横を

私はTシャツ一枚で通り過ぎていくのだが
 ....
見世物なんかにならないよ
こっちが性に合ってる
 ブランシュは言う
家柄がいいし
学もあるのでね
愛されて育ったのよ
悲しまれて育った

これはね
でもあたしの脚じゃない
姉さんな ....
雛菊をみていた
毛氈のような緑に
ところどころ陽に照り映えてある白

海をおもいだしていた
流木の漂白された肌が
曇天に無色をそえる

時間の重さをはかる
手のひらの中の一握りの ....
グレープフルーツナイト
ぷかぷか浮かび上がれば
魔の時間だ コウモリのお通りだ
合図になる 目が覚める!

パイプをくわえたフクロウ
迷子の泣きべそオオカミ
花冠ひっかけたトナカイが
 ....
オナニーを一回する度に
5万円を徴収するという
オナニー税法案が
国会を通過する見通しとなった
国会周辺ではこれに反対する
ヘビーオナニストが
大規模なデモを行っているが
黙っていれば分 ....
紺色に遠い夜空
白い月が明るく浮かんで来る
私の頭のなかには
とりとめのない考えが
浮かんでは消える

いま 空を歩いているところ
降りしきる雨のなかに
いつかの
或いは未来の
遠 ....
そう、悪くない毎日。

長電話をたまに。

時々朝までファミレス。

4月からは昇進。

晴れた日はドライブ。

山の上は星もきれい。



そう、悪くない毎日 ....
今日は静かな夜ですね
冷蔵庫がぶぅーんぶぅーん
小さく小さく口ずさむ
一人っきりでいるのです

今日は静かな夜なんです
冷たい鉄がそとを走って
狂った様に競っている
ここは一つの楽園で ....
ふと

ショウウィンドウに映った薄ぼやけた自分の姿に 


人生 楽しい?

楽しかった?

これから楽しくなりそう?



現在過去未来


わかりっこないって そん ....
我々はこまかい罅を 感じている
誰にもある
あかるい三月の路上で
したたるような朝がまぶたをひらいた
我々がおもえば
頑固な落葉松の ひきしまった松根の一本や二本
適度なふかみの罅がはいる ....
傷は癒えても傷痕は残る
Fly high―
だけど私は翔んでやる
高く
更に高く
星々までも翔んでやる
あの日星を見て
握りしめた拳は
嘘ではなかっただろう
昨日のうえにことりと
今日が落ちてくる
その順番は変えられない

やっと捜し当てた今日は
つかのまのあいさつを済ますと
足早に去ってゆく

きのうの昨日のきのう

そこには取り ....
最近
ユルキャラなる
年をとらないで
人気をとる
命が増殖して
時には人間よりも
元気に活躍している

ここでは新しい
ユルキャラを
企画したい
名前だけは
決まっている
 ....
 やーい
 へたくそ

 生きるのが
 へたくそ


 つるつるに磨かれた
 硝子テーブルを這いまわる
 コガネムシみたいに

 もがいちゃってさ
 いたずらに

 ピアノ ....
カラカラと

秋の終わりの晴れた空
地に帰る落ち葉たちが
燃える 燃える

その存在を燃やしながら
この命を暖める

ああ、いつかはこの命も
燃え尽きる

その時にもどうか
 ....
母の手作りする洋服は
大体において
あらかじめ寸法が大きかった
未来が足されていたから
子どもはすぐ大きくなっちゃうからって
それは言い訳というより
有無を言わせない印籠のように掲げられた ....
クラミジア先輩が
自慢のイチモツから
ギュギュギュッと
膿を絞り取った毒タオルを
さりげなく更衣室に置いていた
自分のタオルを忘れた俺は
シャワーの後そいつで
あわてて顔を拭いちゃった
 ....
電話が鳴った。
出るのが億劫で仕方なかったけれど、
あんまりにも煩いものだから。

モシモシ。

面倒だったものだから、

「ムシムシ」

そう言って切ってやった。
電話は鳴 ....
八男(はちおとこ)さんのおすすめリスト(154)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
シルヴィ―の夢- ただのみ ...自由詩18*15-12-26
とけてゆく- 昼寝ヒル ...自由詩415-10-27
金魚鉢_割れた- 藤鈴呼自由詩5*13-10-29
可愛くないヤドカリ- 北橋勇輝自由詩113-10-29
腐る- hiroto22自由詩10*13-10-29
あきから- ……とあ ...自由詩14*13-10-29
どんどこ- あおば自由詩16*13-10-29
【_カップ麺讃歌_】- 泡沫恋歌自由詩18*13-10-29
東京タワー- 月形半分 ...自由詩813-10-29
Trick_or_treat- 月乃助自由詩9*13-10-28
台風- 月形半分 ...自由詩313-10-28
犬死にアイリス- 和田カマ ...自由詩7*13-10-17
秋のはじまり- 灰泥軽茶自由詩1413-10-11
寄生体- salco自由詩6*13-10-10
時間の重さ- 梅昆布茶自由詩1913-10-10
グレープフルーツナイト- サトウチ ...自由詩5*13-10-9
オナニー税- 花形新次自由詩213-10-9
飛行船- 宮岡絵美自由詩613-10-9
そう、悪くない毎日。- 永乃ゆち自由詩5*13-10-9
静かな夜- 雨の音自由詩613-10-9
柏谷呉服店さま- 芦沢 恵自由詩24*13-10-9
ワレモノワレワレ_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩12*13-10-4
Fly__high- 渡辺亘自由詩213-10-4
きのう- 梅昆布茶自由詩1913-10-3
ユルキャラを企画してみる- りゅうの ...自由詩11*13-10-3
へたくそ- まーつん自由詩1013-10-3
消えゆく落ち葉から昇る願い- ぬーん自由詩313-10-2
ぶかぶか【詩サークル「群青」九月のお題「音」から】- そらの珊 ...自由詩22*13-10-2
クラミジア先輩- 和田カマ ...自由詩1*13-10-2
煩いですよ。- 瑠依自由詩513-9-30

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