すべてのおすすめ
臼田雅代の財布に金はなかった
財布に金がなくても日常は消し込まれてゆく
アルバイトを終えて車で帰宅する
ふたりの恋人が今日も職場に遊びにきた
高田篤は同い年の不倫相手だ
篠木康太は六つ上の、 ....
ありふれたおはなしが
ささやかに座っています

テーブルの上
紅茶が入ったカップの横

読みかけのおはなしは
トコトコ歩きます
誰かの声をとおって
誰かの頭の中へ
沈黙を守って
 ....
ぼくらはねむい ふりをしながら
つくりたての
ゆめのつづきを 思いだそうとする

モノメズラシサで気を惹きたいんじゃない
それは、結果だ

はるやがいない隙に
どれだけ
パンで ....
葉擦れの音を君と
芝生に座って聴いていた
かなしみは悲しみの密度で
虚空を舞う飛行船のように

愛されたいと誰かが言った
僕たちは鼻先で笑った
ここにいるそのことの偉大さを
認めない愚 ....
テイブルの下に
ひきっぱなしの布団
みかん転がり落ちてるよ
段ボールから猫

なんもないのはわかってるんだ
ポンコツ話も聞き飽きただろ
こっちもうんざりしてるから
冷蔵庫にはたまご ....
ニコライ堂の鐘が鳴る
聖橋から小川町
緩くカーブのその坂の
底にあるのが小川町

小川町から靖国通
だらだら歩き神保町
三省堂か東京堂
なぜ行かないのか書泉の角を
曲がってうれし吉本 ....
あどけないズルさや

さやかな正義感が

生まれては消え

生まれては消えしていた

ぼくらの気持ちは

さらにどこへと消えてゆくのだろう


友よ

永遠など

な ....
Y字路にこだまする轍

夜と本気で向き合っていた

暗闇のなかの標

どこかはどこに在るのだろうか


ふたり達が消えてゆく

ひとり達が生まれてゆく

夜に糸が弾いている
 ....
アスファルトのうえに

足が浮いているのは

木枯らしに吹かれるままの

影のないわたしだからだろうか


思考はしゃべると渇いてゆく

目もしばしばと痛かったりする

わた ....
 
最近朝早く目が覚めてしまう?なぜ??

僕が朝早く目が覚めるのは
 顔を洗い歯を磨き、朝飯をたらふく食べるためです。

僕が朝早く目が覚めるのは
 黒猫のトイレの砂を換え、黒猫に食事 ....
言葉は時々嘘になる 
心は時々嘘をつく 
優しい嘘であって欲しい 
悲しい嘘は不安になるから 

君の癖 
嘘をつくときの癖 
 ....
千年くらい前に
君とここであった
君はまだ動けなかった
大地に根を張っていたから

四百年くらい前に
君とここであった
言葉は交わさなかった
水の中にいたから

五十年くらい前に
 ....
誰かといっしょは
めんどくせー
誰かの言葉は
うそくせー

ぼくのせいは
一度きりだよ
君がどこに行っても
探さないよ
ぼくのせいは
一度きりだよ

出来合いの嘘ほど
よ ....
もうおれは
めんどくさくて
なにもできねーよ
さむいけどあるいてる

眠くはない
つかれてるだけ
眠くはない
負けてるだけ

ひとにあいたくて
ここまできたけど
ぼろいじぶ ....
くるしいと口にするとき
「くる」という音の流れがキレイ
やわらかい弧を描いて
昨日あなたが吸った舌が舞う

コスモス咲き乱れる公園を
ふたりで歩いた午後のように
夜を上っていく長い長いエ ....
あたしは都会に行ったことがない
友達のえりあしは屈託がなく、溜息は山並みに同化する
おんぼろな校舎の3階からは特に何も見えない
はるか彼方に水平線が5cmほど臨めるが、
手垢だらけの教室内のほ ....
地平線がかぎざぎに囲われた東京を
中央線のガラス窓からのぞいて
ビルたちの壁面は薄黄緑に光る
水の色をしたいろんな影が長くのびて
フラットな装置のように空が広がる
鳥の群れがばらまかれ
ペ ....
かばんには レニーブルーズの自伝と

上座仏教の指南書とくしゃくしゃのプリント類が入っている

2冊はだいぶ違う本どうしだが どちらも好きだ


でもレニーのほうが好きだ


 ....
漁村の朝は早い
6時にもなると御丁寧に
町の中心に置かれているスピーカーが
朝を知らせるサイレンを叫ぶ

二階の窓から見える風景は
殺風景な野原の向こうに
海が見える
野原と海が半 ....
僕と君とが引かれあった
その引力は
桜散るほどのちからで

電車の踏み切りで
隔てられた思いは
初恋の思い出

春の訪れを教えてくれた
ひとひらの桜の花びらを
失くしてしまわないよ ....
過去ほど遠くない未来を
日傘越しに目にうつしていた
声はきっと涙よりも早く
乾いて消えていってしまうだろう

僕はこの体に閉じこもって
もう外の世界には触れない
緑ばかりの部屋のベランダ ....
カウンターでひとり飲んでいると
電車に乗っているような気分になる

電車はどこに向かっているのか
この鉄路を引き裂いているのは
焼鳥の香りと酔客の話しごえ

テレビでは米中首脳会談の様子 ....
 
昨日より冷たい君の
手を引いて
坂道を上る
君の腕が肩から
肩から抜けてしまわないように
そっと引いて上る

途中、誰がつくったのか知らないけれど
昔からある赤茶けた工業地帯が
 ....
さびしくはないか

雨を歩いている

鉄工所の匂いがする

イ短調から変ホ長調へ

その悲しみ転調させますか


切削油の

骨みたいな香り

金属加工の

歯医者み ....
 
父さんが
なれなかった父さんに
なろうと思う

父さんは
自動車が好きで
僕は
自転車が好き

自転車に乗る
父さんを
僕は見たことがないし
自動車を運転する
僕を父さ ....
地平線の彼方に大きな夕日が沈む
地平線の見える大地など、僕の住んでいる街には無いのに。

無いのだが、地平線を僕達は確かに感じとることができる
感じ取ることができるので
僕は地平線に向かって ....
何日も転がりつづけてやってきたよ


息もつまる社交場から 抜け出したのがいつかの夕べ

すり傷こさえて挫けずに 記憶のねじが教えてくれたこの場所へ


色とりどりの世界をみたが  ....
旅の列車に乗り 
ふと車窓の空を見上げたら 
日輪の周りにあらわれた 
大きい虹の輪 

アルプスの頭上に広がる
いちめんの空が  
車窓の僕に 
何かを云っている気がした 
テーブルの上にある花瓶に刺さった幾本かの薔薇の花が腐って姿を見ているのが辛い
元々は小道具でしかなかったとしても
毎日水を変えて茎を切っても日に日に萎れ腐っていく花を見るのは辛い
赤かった花びら ....
結局はどこまでも孤独で
一日の終わりが
生命の始まりのよう

音もないのに
赤子が泣いている

そんな気がする

音も立てずに
心が
熟れ過ぎた果実のように
裂ける
誰にもぎ ....
笠原 ちひろさんの自由詩おすすめリスト(345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あかるい艀- 吉岡ペペ ...自由詩109-11-24
おはなし。- 昼寝ヒル ...自由詩609-11-24
haruyaが仏_とんでった朝に- 鈴木陽一 ...自由詩109-11-24
木漏れ日の中で出会う- 瀬崎 虎 ...自由詩509-11-23
段ボールから猫- ゆうと自由詩11*09-11-23
聖橋からだらだらと- ……とあ ...自由詩8+*09-11-22
ふたたび集りし- 吉岡ペペ ...自由詩709-11-22
暗闇のなかの標- 吉岡ペペ ...自由詩609-11-21
影のないわたし- 吉岡ペペ ...自由詩709-11-20
僕が朝早く目が覚める理由- ……とあ ...自由詩12*09-11-20
嘘とアジサイ- 雨流れ。自由詩5*09-11-20
千年- 瀬崎 虎 ...自由詩5*09-11-20
I/N/P(気長をあてにするな(- 竜門勇気自由詩1*09-11-19
窓は開けない- 竜門勇気自由詩3*09-11-19
- 瀬崎 虎 ...自由詩309-11-19
マザーシップ- ogawa hana自由詩709-11-19
東京- モリマサ ...自由詩14*09-11-18
青空- 八男(は ...自由詩509-11-18
愛を伝えるのに言葉はいらない- ルナ自由詩8*09-11-18
幻の春- within自由詩12*09-11-18
If_I_were_beautiful...- 瀬崎 虎 ...自由詩309-11-17
カウンターでひとり- 吉岡ペペ ...自由詩1209-11-17
接続詞- たもつ自由詩1109-11-17
その悲しみ- 吉岡ペペ ...自由詩709-11-17
父さんがなれなかった父さんに- 小川 葉自由詩1409-11-17
ち_へ_い_へ- ……とあ ...自由詩14*09-11-16
大地と車- togetukio自由詩109-11-16
虹の輪_- 服部 剛自由詩309-11-16
腐ったツナサンド- 虹村 凌自由詩209-11-16
空の向こう- within自由詩8*09-11-16

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