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ひかりが冬の風をほどいていた

物かげをみつめながら

たばこの灰を風にながしていた

ふくらはぎには陽があたっている

車にもどることにした

後輪の日なたに雀が

ちょうど ....
失意で街を歩いていた

白が散る夜を歩いていた

涙で白が小さくぼやけて

リラの花の乱舞のようだった

CGでだれかが

からかってでもいるのだろうか


空をさがした
 ....
あなたの心根を信じたい

無関心にも似たそらが

わたしを信じてくれているように

あなたにも

わたしの心根を信じてもらいたい

執着にも似たあいが

いまもあなたを信じてい ....
つたえたい言葉

のぞきこむようにして

きみと喋っている

意識をすぎてゆく

音にかえて

のぞきこんださきには

詩にもならないちんぷな台詞

ばかり

愛してる ....
ひまわりを思い出す

夏、なにげなく通った街道に

群生していたひまわりを

川沿いのグロテスクなホテルで

ゆっくりと狭い風呂に入ったね

ひまわりを思い出す

黄色でらくが ....
あなたのそういうところがあたしを寂しくさせるの

仕向けてくれなくても分かっているの

だから知らないふりをして

あたしを理解したりしないで

あたしを理解したり注意したり動かしたりしないで

ぜん ....
ホテルで本を読みながらたまにAVを見つめている

財務関連の本を蛍光ペンかたてに読んでいる

このての本は猥雑ななかで読むのにかぎる

ファミレスやこんな環境が最適なのである

若い女 ....
宇宙を模写する

思考を模写する

気持ちを模写する

他者を模写する

意識を模写する

無意識を模写する

刹那を模写する

呪文を模写する

それを貼り合わせて
 ....
帰巣本能とはなんだろう

なんのたとえ話なんだろう

いったいどういう宇宙を

ものまねしているんだろう


時間は帰巣する

宇宙の果てより始まりのほうに

ぼくは惹かれて ....
雪は表面につもる

広い表面につもったり

たとえば枝のような

細い表面につもったり

雪、かわいらしいなと思う


それは雪ににている

朝おきたら

ぼくの広い表面にも

ぼくの細い表面にも

 ....
あしたの気まぐれ雪人形
雪がふっても
雪がとけても
あしたの気まぐれ雪人形

いっしゅんだけの男と女
無償の愛には
心中の制裁を
いっしゅんだけの男と女

命のリミッター外します
 ....
これはロシアのお話です

ワーニャという女の子が

冬の森を家へといそいでいました

こんなところに?

凍えそうな恰好をしたおばあさんが

娘さん、寒くてつらいんだよ、

ワ ....
年若い側近たちが

まじめな顔をして公文書を焼いていた

四月の夜だった

焚き火の明かりが

周りの壁に影をめくっていた

憔悴した彼がそこに立っていた

髭のうえの彼の鼻が ....
ぼくは高校卒業まで叔父叔母に育てられた
母さんはぼくと妹にいちども会いに来なかった
誕生日にはお金が送られてくると叔母は言っていた

叔母ぼく妹で買い物に出かけると
きまった店でよく服を買っ ....
哀しみにおそわれる
生きていく苦痛にとらわれる

人一倍傷つきやすく
人一倍じぶんを超えようともした

胸の痛みやしびれがなくなるまで
大義名分をさがして

モーツァルトのピアノ協奏 ....
空のうえは宇宙でしょうか

ぼくには空のしたしかありません

あらゆる哀しみと同苦したいのです

空のうえなどいらないから

あらゆる哀しみと同苦したいのです


天国なんかありません

地獄なんかも ....
じぶんの感情を充たす

その感情とは

ほんとうは何の仮の姿なのだろう

ぼくはとまどっている

世のため人のためなら

ここから降りるべきだろうか

ぼくはいまを生きている
 ....
鐘が鳴る

誰がために

君のために

鐘が鳴る

未来の見えない晴れた空

今日という日の偽りにさえ

それで君が構わないなら

鐘が鳴る

星が流れる

消えな ....
からだや精神のからくりを

勉強したくて

ふたりは抱きあったのかも知れない

女は女のゲイだと言った

俺は男のレズだと言った

からだというのは歳を経てゆくと疲れやすくなるようだ

二十代のころ風 ....
きみのこころは遠くにいってしまった

きみも僕も

おなじ天井、ちがう空の下にあるということだ


こころ

それは時間とにている気がする

誰のものなのかはっきりしないところが ....
地球について
しんとした時間のなかで
僕らが一秒でも考えてあげることができたら
六十八億秒の祈りが生まれるよ

気持ちを吐き出してしまいそうになるくらい
好きなひとに出会えたのもこの星だし ....
朝日に曝される夕べの残滓

そんな粗雑もたまにはいいか

長い目で見るって

時間レベル?

たましいレベル?

生きているうちに結実するものなんて

成功か失敗しかないと思う ....
年末のおだやかな影が

笛を吹く六人の蛇つかいのようだった

蛇つかいたちが笛を吹くと

蛇たちはつぼから頭をあらわし

舌をちょろちょろさせていた

笛の音がなかったら

蛇 ....
時間をかけて
バトンリレーのように
ぼくらは世界を開いていった

バトンふくらんでいった
ぼくらが開いた世界を
ふさいでしまうくらいに

ぼくらが開いた世界は
あれは、幻だったのか
 ....
冬の風ふく日だまりは
とおい微熱の少年時代
汚れの意を知りもせず
光は淋しい洞窟だった

ああ、12年年3万人の自殺者が
記憶のように消えていったのです
それを恥じずにいられましょうか
 ....
音のしなくなった駅
外灯だけの商店街
遠くてまばらな明かり
心たちだけが他人事している

俺はいくつかの影をまとわされて
町にレントゲン写真を撮られている
彷徨のカルテ
車のなかにでも ....
防砂林ごしに轟音がしていた

飛行機の離発着のような音だった

愛人と犯罪を完遂したあと

手をつないで夜の海岸に出た

防砂林をぬけると

轟音の正体はやはり海だった

死ぬ ....
三次会のあと
はなれがたくて
鉄路にふたりツレションをした

メリークリスマス、

メリークリスマス、ミスターローレンス、

アラスカの凍る林で
奇跡たちが
ガシガシと音を立ててい ....
ひとを信じるということは

コミュニケーションにおいて

もっとも大切なことのひとつだ

じぶんを信じてくれているひとを

信じないなんてもってのほかだ


願いごとを口に出して ....
俺は愛人にロープを買ってこいと頼んだ
じぶんで買うのが恥ずかしかったからだ
いや、正確にいえば
恥ずかしさに耐えるストレスを回避しただけの話だ

愛人はコンドームとロープを買って
俺の部屋 ....
月乃助さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(306)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬のひかり- 吉岡ペペ ...自由詩710-1-16
旅をする光- 吉岡ペペ ...自由詩410-1-15
心根を信じる- 吉岡ペペ ...自由詩410-1-14
つたえたい- 吉岡ペペ ...自由詩610-1-14
ひまわり- 吉岡ペペ ...自由詩610-1-13
知らないふりをしていて- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...210-1-11
彼女の子宮- 吉岡ペペ ...自由詩310-1-11
模写のモザイク- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-1-10
宇宙のものまね- 吉岡ペペ ...自由詩310-1-10
雪、かわいらしいな- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...410-1-8
雪人形- 吉岡ペペ ...自由詩410-1-7
空になった女の子- 吉岡ペペ ...自由詩410-1-5
ヒトラーの焚き火- 吉岡ペペ ...自由詩410-1-4
四人家族のマネキン- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...2510-1-3
また生きていこう- 吉岡ペペ ...自由詩410-1-3
空のうえなどいらないから- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-1-2
ぼくはいまを生きている- 吉岡ペペ ...自由詩310-1-2
鐘が鳴る- 吉岡ペペ ...自由詩210-1-1
女のゲイ、男のレズ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...509-12-31
おなじ天井、ちがう空の下- 吉岡ペペ ...自由詩409-12-31
六十八億秒の祈り- 吉岡ペペ ...自由詩1109-12-29
ボクらの轍- 吉岡ペペ ...自由詩809-12-28
蛇つかいたちの行進- 吉岡ペペ ...自由詩509-12-28
長い時間- 吉岡ペペ ...自由詩109-12-27
みんなごめんよ- 吉岡ペペ ...自由詩609-12-26
夜と幸福- 吉岡ペペ ...自由詩409-12-25
犯罪者は夜手をつなぐ- 吉岡ペペ ...自由詩1009-12-23
酔いどれの鉄路- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1109-12-23
ひとを信じる- 吉岡ペペ ...自由詩609-12-23
永遠- 吉岡ペペ ...自由詩609-12-20

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