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ぼくはひとりだ
ハブラシは両手いっぱいあるのに
ぼくはひとりだ
一度に100人のコを愛することもできるでも
ぼくはひとりだ
そっと優しく髪の毛を洗うけど抜け毛が酷くて
ぼくはひ ....
叶わなかったものを
あした、と呼ぶことにした
ガラガラで出てきた白い玉
おじさんが残念でしたとティッシュをくれた
列から離れるとラッパの音が揚々と響く
真っ赤な自転車を当てた女の子は
....
その魚は女で
この骨は女で
あれを食べ残したのは女なのだという
よくわからないが
すきだとおもった
その背中は私で
このくるぶしは女で
あれを食べたのは男なのだという
....
{引用=さっきから
同じ音
同じ声
同じ言葉
きこえるかい、
きこえるんだ。
嫌気がさしたりしないかい
光は射したりしないかい
それはないな、
ないな。
....
あなたの言葉が
重過ぎたので
きのう貰った羊羹を
切るみたいに
二等分する
それでも
まだ 重過ぎたので
また 二等分した
羊羹だったら
小さくなるのに
あなたの心は
軽くは ....
「お詫び」 作 えんぴつくん
いつも「鉛筆くん」をご愛読下さり
誠にありがとうございます ただ今、
作者テガ―ム・ヨルノ氏はえんぴつくんと共 ....
「永遠じゃないものを好きになったらどうするのだろう」と
まばたきが言った
まばたきとは
とてつもなく長い時間で
いつか
乾いてしまう
泣いたりする
結局は
わらったりする
い ....
落ちた数を数えるよりも
水滴の生まれた場所が知りたかった
ささやき声も空気を振動させるような
ぎりぎり均衡を保っているこの小さな空間で
破裂する寸前の風船みたいな緊張感の中
今、きみが生 ....
眩しいと思って見上げると
それぞれの吐き出す息が
ただよっているのだった。
たまったものを
ためられたものを
いっせいに解き放ちながら歩いている、と
どれが誰の息であったのか
わからなく ....
夕陽を吸い込んでいく山々
その強く儚い赤に魅かれ、憬れていく
滲んでゆく世界が愛しい
白く光る肌
この国へ誇り
両手でじゃのめ傘
わくわく
くすぐったい
....
君が
笑ってごめんなさいという
僕は
笑っていいよといった
君が
いつもごめんなさいというから
僕は
いつもあやまらないでといった
君に
誰を見ているのと聞いてしまい ....
図書館に
人を探しに行った
服屋さんに
人を探しに行った
ほんとうは
本なんていらない
服なんていらない
みているのに
みえてないもの
みてないのに
みえている ....
想いを
心に在るままに
伝える
なんてことは
不可能
少し軽めのコートを着た日
春一番が吹いた日
君のため息がこぽこぽと空を昇って
雨を降らせた日
手をはなした瞬間は
何も考えてなどいなかった
執行猶予が間もないから、と言って
君は ....
気付いていなかった
守られていること
包まれていること
てのひらにいること
振動を感じて見上げると
電線で翼を動かす雀
池の鯉は大きく跳ねて
しぶきをきらきらと飛ばす
特別 ....
あなたが昼寝をしてしまって
その横で
すこし
泣いてしまったことは
内緒です
夢の中へ行くあなたに
「行ってらっしゃい」を
言えるようになるまで
置いてけぼりにされたような
....
サーカスのピエロが
玉乗りをしているような
安定しない足元を懸命に
バランスを取りながら問う
上手く乗れていますか
泣きそうな顔で
周りを見渡すと
拍手が返ってくるから
....
恋するため息が
星になって
夜空に瞬いている
たくさんの思いと
願う心
まだ叶わない
たくさんの星の数々が
今夜も切ない
夢が叶うと
流れ星になって
その人のも ....
やっぱり
ワタシは
あなたが好きだ
好きな事を
している
笑顔が好きだ
あなたの
夢のパズルの
一欠けらで
あり続けたい
笑顔が
....
椅子に深くもたれかかり
こめかみを押さえる、溜め息は青い
彼女の顔の色はモノクローム
見る者が自分の色覚を疑うほどの、
肌は飽和を通り越した砂糖水の白さ
髪は宇宙の広がりを押し留めた黒さ
....
人生は旅だ
旅のようなもの、ではない
人生は、間違いなく、旅だ
私たちが生まれるまえ、じぶんで買った旅なのだ
そのイメージはこうだ
私たちは生まれるまえ、お金を貯めに貯めた
そのお ....
ゆるむからだはぎくりとして
たいらな胸奥が泡だって沈んだ
きりきりしてひりひりして風邪ひいたようだ
ぼうぼうぐわんぐわん頭ゆれゆれうたうたう
ゆめ
こおりまくら
ばくばく
....
だきしめて、とねだる
息がとまりそうなくらいに
だきしめて、とねだる
まっくらなよるのなかに溶けていく
指もくちびるも言うことをきかない
意識や計算のおよばないところで
このまま消えて ....
「忍者えんぴつくん」 作 鉛筆くん
ボクが赤ペンでマルをつけようとすると、
サッと
えんぴつくんが入れ替わっている、驚愕の黒マル!
葉 ....
口笛先生の音色に大地は歓喜した
木の葉はトリプルアクセルを見事に決めて
自転車たちがウェーブした
晴れのち曇り、曇りのち雨、雨のち晴れ
口笛先生の前でそんなものは関係ない
笑えないジ ....
春の川のほとりには
ようかいももあらい侍が
やさしい男が
ひとり
きせつを憂いていました
そこでは
なにもしらないだけの
赤ちゃんももばかり
むじゃきに
きゅっきゅとながれて
ゆき ....
わたしとあなたで
せかいを延ばそう
ーーーーーーーーーーーーーーーー(ノバシボウでも構わない)
熱めのおふろ に
つかるとき ちょっと
ドキドキする
そんなかんじ
守ってるいつも ....
真昼に背伸びする
僕達の忘れ物が
緑のてのひらを
ひらひらと泳がせて
人の歩く畦の
少しぬかるんだ日陰で
ころりころりと耳そばだてて
笑っているよ 楽しそうに
もうすぐ旅立つ時 ....
目が閉じそうよ。
油断したら眠っちゃう。
お嬢さま、おねむですか?
ええ。
それでは寝室へいきましょう。
うん。
疲れが溜まったんでしょう。ゆっくりおやすみにな ....
のんびりまったり
くちゃらはぴはぴ
ビンがどんぶらこ
押しては引く波風
鞭打ち働く毎日を
逃げ出し御馳走を
食べ浴衣でさんぽ
餌に群る鳩ポッポ
鯨が出てきそうな
海岸線に向い ....
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