すべてのおすすめ
捩れた煙草の空き箱の傍で
うずくまって眠り続けていた夕顔が
霧雨に揺すられて
今 目覚める

目覚めろ もう一度
果たせやしない使命
霧露に溶かされて
もう一度

こわれたヴィオラ ....
かれにはもう会わない
まなざしを交わすこともない
細いきれいな指を見ることも
はき出す紫に目を細めることも
かれの空気を味わうことも
もうない

いくつもの運動、言葉、理由、嘘、笑みと罵倒
あのとき ....
そんなに
尖ったヤツで
横腹を突っつかれたら
陽気な中身が漏れちゃうじゃないか

暖色の粒子を頭から浴びて
みっともない笑顔になっても
知らないよ
与えていたものが奪わざるを得なくなった時
疲れきった略奪者は晴れ空の下で力無くしなだれる

奪われたものは声高に嘆き
足並みの揃わぬ涙は花を咲かすほどでもなく
今では何を望んでいたのかもわか ....
宇宙を模写する

思考を模写する

気持ちを模写する

他者を模写する

意識を模写する

無意識を模写する

刹那を模写する

呪文を模写する

それを貼り合わせて
 ....
{引用=決して君には映らないのに
何故君は私に映るのだろう}

林檎の皮を剥こうとも君ほどの素顔はない
時の奥にみる廃虚のように
冬の底に横たわるマグマのように
不謹慎ながら、なんて君の炎 ....
帰りみちふる雪をふと見上げると

ストップモーションのようだった

たくさんの遠近感がゆっくり落ちていた

しんしんと

太郎も、次郎も寝ているあいだに

あしたは膝下くらいには積 ....
傾いた日常の上
遠くへ消えてゆく遊園地
小さな観覧車が今日だけは大きく見えた
カタン、と揺れて 世間に揺られて

ただ西へ吸い込まれる


静まりかえったホームを歩く
冷たくなった1 ....
ささやかな嘘。
私は考える。嘘がウソであり続ける為に髪を伸ばし
私を縛り、私は私を騙し続ける。



象牙の塔は築かれる


築くべくして
築かれるので

そこに現実は無いんだ

 ....
ふと気づくと

忘れかけてた
古い柵から
想いがこぼれそうなんだ

柵を直す気にはなれない

懐かしい想いを
流れるままに
溢れさせたい

懐かしいきみの姿が
きっと見えるはず
秋のひかりが青く透けている

夜の名残か虫の音がしている

どこか遠くで冷やされた風が

くすぐるように頬をかすめた


日曜の朝は自室に引きこもる

朝刊は長ぐそで読んでしまったから

買っていた何 ....
森に行こうよ
そんな口約束覚えていますか


桜の花が広げた両手
こぼれる夕陽
つくられた
寄り添うシルエット
春風に流され
漂泊の想い
今だわからず


四季を忘れた
私 ....
母のことが なぜあんなに嫌いだったのだろう
殴られたことがあるからでもなく
押入れに閉じ込められたことがあるからでもなく
蹴飛ばされたことがあるからでもなく
わたしは母の愛情に満ちた視 ....
砂浜で

きみとぼくは
ふたりで座っている

ぼく以外のひとを想ってるきみと

きみのことしか考えられないぼくと

夕焼けは
残酷に
こころの隅々まで
照らし出す

あの夕焼け、きれいだねって

それ ....
 

過去の自分に 縛られて

身動き出来ない 時もある


過去の自分を 消したくて

嘘を重ねた 時もある


過去の自分が 虚しくて

殻に籠った 時もある



そんな過去でも 僕 ....
いずれ修復されるだろうと
私はただ見つめていた
やがてそれすらも忘れてしまい
背景の一つとして色を変えた

置き去りにされたもの
斜陽がそっと撫でてゆく


価値がないから捨てられるのか
捨てられて価 ....
うっかり鰐がのみ込んでしまったのは

薄緑色の胎動


  耳をすませば夢まみれ

  なめらかで脆い夢まみれ

  耳をすませば種うまれ

  まどろむ奥に種うまれ

   ....
夏になりきれないままの陽気


心地よさを感じさせる風が流れる度に
何故か懐かしい記憶が駆ける
まるで実りの薄い穂先を満たすよう
年月という重さはまだ
温もりを保てない水の底にあって
語りかけてはくれ ....
捻けた砂の薔薇のように
気だるくベッドに朽ちる

肉体は四角い箱の中
魂は青い円の中に灯されたのに

自由は消沈したまま
なにも言わない

砂の薔薇は形を失えば
もう、元には戻らな ....
手術からもどってきた母が

うわごとで寒い、寒いと言ったから

クーラーを切って窓をすこし開けていた

そとからはセミの声が入ってくる

甘い緑の匂い

夏の光が静かだった

肌が粘膜のように感じやす ....
厚く



熱の積層する
太陽の谷間で


流水を浴びたいと


切望の淵



地虫は揚力を手に入れて

夏の途中、



蒸す草いきれは陰を追い



木々の葉をひるがえす

風もなく

 ....
まぶしくても欠けていた
陽気なあなたの翳りに
こんなにも離れてから
気がつく、それも
霞んだそらのむこうで
真夜中にとめどもなく
浮かんでいる



多層の意識の吐露



舞台は悲劇と喜劇を目まぐるしく映して



時計の針だけを朝に近づける



虚ろな時間さえ
真実を想って



眠りに誘われ ....
煙草の煙で出来た雲が蛍光灯の太陽を目指して昇って行く
それを見つめるお前さんの瞳には
瑠璃色の右と
金色の左とに
それぞれの空が宿り
色違い、二色のビー玉のレンズがころころと回り出す

小さな君の ....
例えればあなたは
この砂漠に育った


風の紋様のように
年輪を刻んだ



太陽の灼くように
苦痛と恵みとがあって


月の照らすように
癒しと哀し ....
月のひかりに近い
比重の


愁いが
瞳から溢れたとき


あなたはすでに
詩人であった





淡い湖に半身を浸して
何かを探し求め



深層に沈む
リングに手をのばす






ひと ....
[女子高生]と云う
必然的なブランドを持っている わたしは

勉強 部活 テスト 友達

いろんなオマケに追われながら

毎日を貪るように 喰らい
生きているような気がする

虚 ....
雨日の闇は

底の見えぬ程に、深く



傘を打つ雫は
ひどく乾いた音をたてて


心まで

濡らそうとしてる



それは

儚いものを称え
明滅の郭を喩え
移ろう時を湛えて



恋しい者 ....
世界は円で完結する




民族も
思想も
姿かたちも




些細な異差の
凝縮された拡大




あなたのどこかが
もしも欠けてしまったとしたら


誰かと
手をつなぐとよいのです



 ....
鳥だって
ああやって生きている

人だって
そうやって生きたって良いだろ?


わたしたちは確かに孤独だけど

孤独に生きなきゃならない
わけじゃないだろ?
夏嶋 真子さんの携帯写真+詩おすすめリスト(115)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
黄昏_/_****'99- 小野 一 ...携帯写真+ ...4*10-3-29
いくつもの嘘- はるな携帯写真+ ...110-3-27
- nonya携帯写真+ ...6*10-3-16
who's_gonna_love_me_most?- 瑠王携帯写真+ ...5*10-3-11
模写のモザイク- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-1-10
ゆらめき- 瑠王携帯写真+ ...13*10-1-8
大雪- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...310-1-1
railway- 中原 那 ...携帯写真+ ...8*09-11-7
Cote_d'_Ivire- オリーヴ携帯写真+ ...1309-10-24
- 風音携帯写真+ ...109-10-5
秋の午前が青かった- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...509-10-4
遥か- 奈々携帯写真+ ...6+09-10-2
私は_いつも_自由だった- るるりら携帯写真+ ...11*09-9-29
夕焼け- 風音携帯写真+ ...709-9-23
‐夜明け‐- ‐弘‐携帯写真+ ...1109-9-23
忘却の青い時間- 中原 那 ...携帯写真+ ...8*09-9-21
鰐梨に見る夢- 瑠王携帯写真+ ...4*09-9-3
稲穂- 見崎 光携帯写真+ ...4*09-8-23
砂の薔薇- 瑠王携帯写真+ ...1*09-8-15
悲しみ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...509-8-12
夏の戸陰- オリーヴ携帯写真+ ...2309-8-9
- たりぽん ...携帯写真+ ...3*09-7-22
Lost_Paradise- オリーヴ携帯写真+ ...1409-7-20
小さな空と小さな君の小さな恩恵- 遊佐携帯写真+ ...8*09-7-14
砂漠の詩- オリーヴ携帯写真+ ...1409-7-13
月下の言霊- オリーヴ携帯写真+ ...2109-7-5
青舜- 愛心携帯写真+ ...12*09-7-3
雨夜の郭- オリーヴ携帯写真+ ...1409-6-30
セピア色の未来- オリーヴ携帯写真+ ...2209-6-28
電線に寄り添って- 小原あき携帯写真+ ...10*09-6-24

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4