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駅をすこし上ったところに

ウィスキーをやれる店がある

バーボンにしようか

スコッチにしようか

いつもすこしだけ悩む

ロックと炭酸水のボトル

それにナッツが運ばれてくる

あなたにこんど会っ ....
彼女の結婚相手は気を病んでいた

彼女はアンデルセンもそうだったのだと言って

信仰している宗教の話しをはじめた

ぼくにはどれもが遠い気がしていた

あんまり一生懸命お祈りするもんだから

仏壇にむ ....
いってらっしゃい、には

いってきます、だろう

でも

おまえからのそれには

いっております、になってしまう

ただいま、は

たんなる帰宅のことばではない

ふたりを日常にからめとってゆく

魔 ....
ひとりで生きてゆけるように

おまえはつよくなろうとした

一喜一憂しないように

おまえはいつもひとのために祈った

オレなんかと出会わなければ

おまえはふつうを手に入れていた


日になん千回も ....
祈りつづける

明日やいまに

声高らかに凛として

アカペラが

空を渡る雲や風

君来た道にこだまする


カントリーロード


僕は幸せ祈れない

さきにしたのは僕なのに

幸せ祈るまねしたくな ....
雨が煙る

夏の薄ぐもり

校舎は外装工事中

乳いろの海

潜望鏡だして

あっちを覗いては

こっちで息をする

おまえは海だから

おれは両生類みたいだ

敷布にくるまれている

外装工事中のよ ....
立秋は暑い

暑いけれど

風がほどけ

空をおいて

雲が重なる

夕方の影は

 ....
消えた高齢者がまるで

あらたな新型インフルエンザ感染のニュースのように

ぼくらのまえに流れてくる

母子家庭に金がいくから内縁の夫なんて

わけわかんない奴らが虐待するんだ

死んじまったら金がも ....
買ったばかりの缶コーヒーを
首筋に押し当てながら
見上げる空

千切れた記憶の尻尾が
光りまみれになって
流れていく

街路樹から降り注ぐ蝉の声が
身体をすり抜けようとするから
何処かが痛い

流れ ....
こずえとこずえをむすんだ線で空を区切ってください
右側にあるのが悪い雲
左側にあるのが良い雲です
どちらにも雲がなかったら
そこが天国です
こんな顔をして家には帰れない気がした
ヨシミは自転車で夜を町を走っていた
お母さんをさがしてパチンコ屋さんをわたり歩いていた
カゴのなんでもバッグにケイタイがのぞいていた

目からなみだがあふれていた ....
煩わしさと恋しさの狭間を
書きたかったのに
無骨な指は気がつくと
穢い言葉を叩き出していた

気ままさと淋しさの狭間を
言いたかったのに
愚鈍な唇は気がつくと
哀しい言葉を吐きだしていた

交差点と ....
相殺しきれなかった存在があたしたちだと思った
相殺されずにのこってしまったのがあたしたちの存在

お父さんのためだけに無駄になるかも知れない晩ご飯をつくっていた

ヨシミはユキオとカワバタど ....
ただの鉄塔を見つけた

ただの言葉を思った

傷つけたり不信がらせた

さっきのただの言葉

あとなんにち人間やれば

まともなただの男になれるんだよ

おーい、東京タワー、

おまえは、来年あたり、 ....
会社からの帰り道だった
ヨシミは歩道橋から群青を見つめていた
自殺する気などないのに死ぬならいずれこんな場所だと思った
じぶんのカルテ、
群青を見つめているとじぶんのカルテを見つめているようだ ....
うらぶれた仕事がえり
なんだか日も長く夜7時
微笑んでくれたのは
群青の空と
人工の光だった
否、色に名前をつけ
空をその名で形容したしゅんかん
空は人工そのものだったのだ

家路とはなんであろう
物 ....
だしぬいて
宇宙が空にせり出していた
影絵とは宇宙のこと
シンプルな微熱が続いてゆく
いつの日か宇宙の一隅で
孤独な嘘を吐き出している

だしぬいて
宇宙が空にせり出していた
愛しいとは悲しみの轍のよ ....
出張さきで夕方マクドナルド
夜は飲むなのにマクドナルド
巣づくりだけの夢を後にして
きみの白い蛇肌を調べている

人生の影絵が宇宙のようにも思えて
フィルムをまわす音しかしないのだ
宇宙いがいの光をい ....
この道を通るとぼくはいっぽんのペニスになるようだった

あなたにペニスを入れてゆくとき陥る懐かしさ

ひんやりとうるさいこの道を

肉の温もりと快楽のため息にたとえるとは

ぼくはいったいどういう淋し ....
その道はたぶんちがうと思うんだけど

おまえのことは諦めているから

いや、諦めてるんじゃなくて諦めてないから

ときどきつまらなそうな顔をしているけれど

おれは祈って送りだしてやるよ

おれも誰か ....
この光に

届くためにこの光になろう

この光に届くには

この光になればいい

この光になるには

じぶん本位ではだめだ

この光本位でなければだめだ

この光ならどうするのか

この光と対話しなが ....
どういう夜のふきまわしだったんだろう


その外灯は宇宙からきて

まえから待っていたように

ほんとうに駄目なオレ様に

微笑んでくれていたんだ


いったいどういう夜のふきまわしだったんだろう
藤の花ぶさが

紫の光を垂らしている

ささない蜂が

黒い尻を浮かせている


遠目に見ていた

奇跡のような幸福に

実は包まれていることを知ったのは

こんな日のことだ


藤の花ぶさが

紫の ....
白い天井を見つめている

黄金週間の夕暮れどき

一日のさいごの光を見つめている

壁にはパンプキンの絵画

胸にかぶさる世の戯れごと

天井のもう少しさきを見つめよう

少し向こうには

希望のふり ....
危険を知らせる音ではなかった
それは自然現象のように鳴っていたのだ
線路は続くよ、どこまでも、
永遠のふりをしてまねをして
線路は続くよ、どこまでも、
人間のつくった平行線だった
うしろからのどかな警 ....
花が肉のようだ
植物のさやかな匂いだ
ツツジよ
おまえはだれなんだ

会えない恋ごころ
会えば終わってしまう
ふられているようなもんだ
あざやかな足元の花よ
おまえの秘部ならば
口つけることもいとわな ....
夕方の空が好きだ
なぜならそれは
あたしの精神のカルテだからだ
群青に染められてゆくそのまえ
夕方の空が一瞬しらんでから青を濃くする
あたしのカルテが空に広がる
首をあげて見つめている
 ....
すこしグレーの染みた水色の空をバックに

街道の広い駐車場でのぼりがはためいている

風をコピーして光と影の紋様を見せてくれている

政治経済や環境や人心などの問題を

空やのぼりを見つめながら考えて ....
自然っていいことなんだろうか
歩きにくかったり臭かったりそれも自然だ
香水なんかほとんど人工的なものだ
ぼくらにとって自然をやさしくすることが
それはどうだったんだろうか
自然災害や環境破壊も
中心に ....
なにかを変えてゆくとき
そのなにかは終わり
そして変化したなにかが始まる
そのあわいには混乱や苦悩がある
きょうがそのようだ

向田邦子が通った喫茶店で
こってりと苦い珈琲を二杯のんだ
六十を過ぎた四 ....
森の猫さんの携帯写真+詩おすすめリスト(195)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
バーボンに幸せを- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-9-4
神様はいるのだ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...110-8-29
いってらっしゃい- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...210-8-29
ありがとうありがとう- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1410-8-28
君の来た道- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-8-28
外装工事- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-8-12
秋立つ日に- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...910-8-9
これでいいんだ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-8-8
夏空- nonya携帯写真+ ...13*10-8-3
真夏未満- あまね携帯写真+ ...1110-7-2
群青のサンドウィッチ(_最終回)- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...17+10-6-27
尻尾- nonya携帯写真+ ...16*10-6-19
相殺しきれなかった外灯- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-6-6
ただの鉄塔- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...8*10-5-31
群青に突きつけたペンダント- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...8*10-5-28
群青の回廊- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-5-28
だしぬいて- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...210-5-27
宇宙いがいの光- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...410-5-27
あなたの息子- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-5-25
おまえはどこにゆくのか- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-5-23
翌檜の唄- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...410-5-16
午後7時26分の外灯- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-5-12
藤の花ぶさ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1410-5-5
天井のもう少しさきを- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1010-5-4
踏切- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...710-5-2
五月への質問状- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-5-2
カルテ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...710-4-30
本日は晴天なり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...16+10-4-25
こんなところにぼくらはいる- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...710-4-24
混乱や苦悩のあわい- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...810-4-23

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