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とぼとぼ歩く人間の足もとに

耳をつける

理不尽なほど大きな音がする


暗い
地上

力の
行進

高い
運命


とぼとぼ歩く人間の足もとに

耳をつける
 ....
六分咲きの梅をゆく

見つめる訳でもなく

香りのなかを歩いてゆく

ちいさくなって

盆栽を歩いてゆくようだ


つぎの休みまで待てなかった

人込みはまだ

春ほどではなくて生を隠している

お茶 ....
さっきまでの雨が上がったようだ

雨の上がるように

ぼくも静かに死んでゆこうと思った


いまはなき

指揮者の合唱指導のエピソードを思い出していた

雨の上がるように静かに死 ....
朝起きたら予報どおりの雪だった

日常に旅が舞い込んできた

異国の雪のよそよそしさで

一日がすでに始まっていた

寒いのを閉めてカーテンをひいた


歯を磨き鏡を見つめた

磨くスピードが速く強く ....
風が強かった

雪が降っていた

さした傘にすぐ雪が積もった

歩くたびヌルッとした

べちゃべちゃとした雪

足裏も表も

駅に着く頃にはじんじんとしていた


手袋を忘れたから

指がうごかなくな ....
リズム、フレーズ、バイブレーション

メロディにスパイス

壊しながら構築する

リズム、フレーズ、バイブレーション


星が明るかった

夜が風が冷たかった

月だけが笑っ ....
NHKニュースで雪を知る

関東平野に雪が降り積む

あなたは天才だから

そんなこと

どうにでもなるのだろうけど

明日は早く家を出るんだよ


歩いて駅まで行くんだ
 ....
容疑者の写真がニュースに流れている

月が北東に隠れようとしている

あれは北西なのかも知れない

月が容疑者のように

どちらの方角にも気配を撒いている

三日月ぐらいの形を見つ ....
傘のさき

アスファルト滑らすみたいな

さびしさ

青い空の

すぐよこに黒灰色の雲の群れ

超電磁砲


追いつけば

広がるのは

明るい不穏

冷たい雨
 ....
2月も終わる

灰白色の曇り空

こころが痺れている

悲しくて

目や胸や膝が痺れている

青い空がある

それだって永遠じゃない

繰り返されている


だから生 ....
ぼくの抜けた歯を

おばあちゃんが外に投げた

いい歯が生えるといいなあ、と思った

冷たい夜気が窓を駆け抜けた

ぼくはテレビのまえで正座していた

正座して見ていると

おばあちゃんはいい番組だと ....
湿り気のある冷たさ

青灰いろが白んでいる

桜の木々のつらなりが

濡れた茶色で春を待っている


朝にひかりが影のよう

冷感症のおんなの背中には

絶頂のあとの汗が垂れ ....
つまらない試合だったと反省する俺を

そのまま励ますようなことはしないでくれ

悲しみに素直でいられなくなるから

考えに酔うように俺に喋りつづけないでくれ

頭でっかちには素直でいら ....
テレビであじさいの描き方をやってた

ぼくもそれをやってみることにした

灰色のクレヨンで花びらをテキトーに描いた

それからスポンジに染ませた紫で花びらをたたいた

可憐な色合いの絵が目の前に出来上 ....
約束に目を向けるんだ

苦しみに目を向けるな

約束に目を向けるんだ

大物ぶらなくてもいい

継ぎ接ぎだらけでいい

約束に目を向けるんだ


にじみつづける

みじめ ....
そうだ

中学のときも

ぼくは突然友達に無視された

どこかで話し合われたのだろう

あきらかに悪いのはぼくだった

だからこういうときの

さ迷い方には慣れているはずだった ....
カンニング竹山がいた

おっさんというオーラは出ていた

竹山さんだ、というひとはいたが

立ち止まるひとはあまりいなかった

メガネをかけた女の子に

畳み掛けるように喋っていた

撮影がおわると竹 ....
サンジャポを久しぶりに見つめていた

日曜の午前の空には雨雲がひかっていた

田中みな実と藤森慎吾はお似合いだと思った

なんでかなと考えてみた

ふたりともほんとはこんなキャラじゃな ....
新幹線がトンネルを抜けると雪国だった

夜なら夜の底が白くなっただろう

白い雪など見たことがなかった

雪はいつも汚れていた

灰色であったり黒が雑じっていたり

雪は夜の底でしか白くはならないのだ ....
あなたにされていることを浮かべていた

生きたままナイフで切り裂かれるようだ

ぼくもおんなじことをしていたのだろう

あなたは戦線を離脱してしまったけれど

ぼくはなんとか踏み留まって堪えている

 ....
ジンクス

それは運命学それは

統計学だ

失意の回避と

得意への道筋

ジンクス以外に頼るものがあるとすれば

それは愛だ


ぼくは信号を守る小学生だった

 ....
いつ墜落するか分からないエレベーター

そのなかにいるのは不安ではない

あふれる愛の受け容れさきがあれば

なーんにも怖がるものなどないのだった


楽しくさえもあった

無防 ....
雪まみれになったあなたの道

清く浄くつづいて

それはやがてふたりの道にもなるだろう


会えないより

会わないほうが

大好きより

大好きでいられる


紅茶の ....
抱けない女を愛する男なんて

不健康なオスか健康な肉親ぐらいなものだ

アニメやアイドルに忘我する不健康な男たちなら

抱けない女であっても愛することにど真剣でいられるであろう


 ....
世界中みんなに好かれるなんて無理だ

キリストだって人類の半分は敵だ

ひとはいろんな側面をもっている

それは環境によって引き出される

それは内面に隠された表面なのだ

世界中 ....
あなたを暴力から守りたいのだ

ぼくの暴力から守りたい

決めつけたり懐疑したり

そんな暴力から守りたい

ぼくの美しい心を守りたいのだ


まだ暗い朝の空気は

つめたく ....
この地球にぼくがいるのは

惰性ではなくて

あなたがいるから

それはロマンティックな

ぺダンティックではなくて

ぼくという存在が理解していることなのだ


あなたがひとりのふりをするなら

ぼ ....
こどもの頃からだ

ひとに相談なんてしたことがなかった

可愛いげもなかった

しても仕方がないと分かっていた

こころに届いてくるものなどなかった

見当違いのスコップで

 ....
朝であるのにともしびを燈すのは

なぜなんだろう

どうしてなんだろう

こんなにも

世界はエネルギーに満ちているのに


ぼくらは365分の1の確率で

誕生日をもらって ....
おやすみなさい

同時に寝る

こんな奇跡的な幸福

かさねられることが

また幸福だ

おやすみなさい


同時

ふたり

ふたりだけ

同時

ふとんが ....
徘徊メガネさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(241)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
交響曲第5番- 吉岡ペペ ...自由詩312-3-11
梅をゆく- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-3-11
雨の上がるように- 吉岡ペペ ...自由詩512-3-2
今日のヨーグルト- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-3-1
大蒜と石鹸- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-2-29
星が明るかった- 吉岡ペペ ...自由詩412-2-28
明日雪- 吉岡ペペ ...自由詩112-2-28
月の容疑者- 吉岡ペペ ...自由詩612-2-27
オンリーマイレールガン- 吉岡ペペ ...自由詩612-2-26
光が射してくる- 吉岡ペペ ...自由詩5*12-2-26
流れ星- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-2-25
春を待つ- 吉岡ペペ ...自由詩512-2-25
のらり歩こうよ- 吉岡ペペ ...自由詩912-1-30
あじさいの描き方- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...712-1-29
約束に目を向けろ- 吉岡ペペ ...自由詩412-1-29
あの頃- 吉岡ペペ ...自由詩212-1-29
立ち止まるひと- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-1-29
日曜日- 吉岡ペペ ...自由詩312-1-29
雪国- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-1-28
朝の陽射し- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-1-25
ジンクスと愛- 吉岡ペペ ...自由詩312-1-25
幸せ- 吉岡ペペ ...自由詩312-1-24
- 吉岡ペペ ...自由詩612-1-24
衝動- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-1-21
世界中みんなに- 吉岡ペペ ...自由詩512-1-18
青と白- 吉岡ペペ ...自由詩612-1-16
ひとりのふり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-1-15
孤独の告白- 吉岡ペペ ...自由詩1012-1-15
ともしび- 吉岡ペペ ...自由詩912-1-12
同時- 吉岡ペペ ...自由詩912-1-10

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