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恋人いじょう

友達みまんのふたりには

待ち合わせる場所も

繁華街のシャッターのまえ

セブンスターを持ってかざして

立っている


割り切りたいと

そういう欲望 ....
あどけないズルさや

さやかな正義感が

生まれては消え

生まれては消えしていた

ぼくらの気持ちは

さらにどこへと消えてゆくのだろう


友よ

永遠など

な ....
夜を雪がゆっくりとゆく

フケのような

ボールが止まって見えるような

それが地球の速さなら

自転がとっても速いような


女の泣いている気持ちは

少年のとまどう気持ち ....
Y字路にこだまする轍

夜と本気で向き合っていた

暗闇のなかの標

どこかはどこに在るのだろうか


ふたり達が消えてゆく

ひとり達が生まれてゆく

夜に糸が弾いている
 ....
アスファルトのうえに

足が浮いているのは

木枯らしに吹かれるままの

影のないわたしだからだろうか


思考はしゃべると渇いてゆく

目もしばしばと痛かったりする

わた ....
ふゆの哀しみ

何処につづいている

君の乳房に口づける

石英の香りだ

その暗がりは

ひんやりと音もなく

蛍光灯のあかりだけ

つづいている


すきなだけた ....
命を継ぐいがい
時を旅することはできないぼくらは時の旅人だ

星は知らない
互いに知らない星と一掴みにされて
勝手に名前をつけられていることを
星よ、ぼくらが、なぜそんなことをしたのかって ....
完全な暗闇のなかにいる以外

孤独はそのふりをしているだけだ

天井の模様がうっすらとなにかを象徴している

こうやって天井を見つめていても

そこに孤独はカケラもなかった

思考 ....
こころの成り立ちがわからない

こころは支配できるものではない

こころは何処へかむかっている

消えてしまうこころなんてあるのか


永遠のまねをして太陽は

ぼくらと同じ有限 ....
煙草を一本、灰にするあいだ

曇りの夜空、見上げているのは

この道で自分がしでかしたことへの

悔いと純情を見つめるためなのだ


風のうわさ、本当にあるんだな

秋の雨はどこ ....
空は夜空ではない

星でもない

宇宙そのものだ

宇宙そのものから

虫の音が

降るように聴こえている


哀しみ

孤独

裏切り

不実

それらは
 ....
カミナリが鳴ると

暗いお外は夕立のおと

リビングのテレビは

昭和四十年代の時代劇

はんぶんに切ったメロンを薄い皮にして

セブンスターの吸い殻をそのなかに捨てた

暗い ....
ガストで
ましろいA3のコピー用紙に
ボールペンで
いままで実行してきた戦略を書き連ねていた
そうやって戦略を練り直していた

斜めまえのテーブルで
四人の若者たちがくだらなかった
三 ....
ねばい黄色い熱が

女たちの声に裂かれている

それはずいぶん

長いあいだ裂かれていた

腐りはじめた原色

そのひかりが黒に吸われている

まばゆい闇の中で

彼女のこ ....
僕の住む街に国内二次感染が確認された
なんで神戸なんだろう
僕は悲しみに襲われている
地震や感染症がこの街で起こったことに
僕らはどういう意味を見出だしたらよいのだろう
雨が降っている
ニ ....
九十まで生きたいとか言っていた姉が
今は七十でいいみたいだ
介護を受けれるか受けれないか
ボーダーラインの老人たちの調査をするのが姉の仕事だ
老人は環境をかえるとすぐにボケてしまうらしい
だ ....
人生は旅だ
旅のようなもの、ではない
人生は、間違いなく、旅だ
私たちが生まれるまえ、じぶんで買った旅なのだ


そのイメージはこうだ
私たちは生まれるまえ、お金を貯めに貯めた
そのお ....
ふきっさらしのこころ

きみのしろいからだ

ぼくをとおせんぼする

珈琲にさそってみる

いたいけなオスになる

みんなのしあわせを

かんがえる立場なのに

新緑は幽霊 ....
深い河ほど静かに流れる

誰かこのざわめき消してくれないか

神さましか知らない孤独

そんなもの誰の支えになるというの

オレはろくでなしだから

大義名分もなくじぶん殺している ....
絶滅にひんする

動物として生まれてくるとは

いったいどういう因果なのだろう

またそれを

思考する資格が僕にあるのか


深夜、酒場で

ナイトサファリ

湿気と音 ....
城のようにも

愛より孤独な

恋のようにも

異国の月は

寂寥をつのらさせる


大きなものに

支配されてる


城のようにも

愛より孤独な

恋のようにも

異国の月は

寂寥をつのらさせる
雨の日が

咲いている

新緑に

咲いている

ワイパーが

音たてて

曇天をめくる


青い血の空の

矢印は白く

悲しみは白く


雨の日が
 ....
既視感とは記憶の再現のことだ

ぼくらは記憶の再現に癒されるのだ


自分以外のなにものかに癒されるより

ばくらは自分じしんに癒されるべきだ

あの頃を承認するのはぼくらの行為だ
 ....
もつれつゆく

音楽

単一音色の

建築物

白が叩かれ

黒が圧される


重い雨が降っている

この世の一部が

叩かれ圧されている


もつれつゆく

音楽

単一音色の

建築物

白が ....
新緑がつくる

外灯の影

五月のファド


セルロイドのひかり

大人しく、白く

ハナミズキ、まわる


新緑がつくる

外灯の影

五月のファド
横断歩道を

母に押されて

赤ちゃんがゆく

彼、彼女は

やわらかい指を宙にさす


世界は、波紋する、

ひかりに、注されて、

水いろの、みらい、


横断 ....
おんなじ町に

子供のころから住んでいると

きょうのように

車じゃなくて電車で帰るとき

各駅停車で帰るとき

ひとつまたひとつ

思い出に停車している

駅は姿をかえ ....
風のいたみを忘れてた

空はかおを変えている

ぼくは気持ちをなくしてた

空はついでをなくしている


ねむたくなるだけ

みやこ落ち

やさしいひとよ

空はあたらし ....
春の湿り

香がする

青が焦げつき

祈りを試す


やり過ごして

生きてゆこうか

迷惑かけない

程度でいいから


春の湿り

香がする

青が焦 ....
うまくいかないのは

ぼくが

うまくいかないことに

支配されているから

そこから抜けだすのが

とてもみじめに思えるから


感情は

移りゆくものに

いつも ....
徘徊メガネさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(241)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
処世- 吉岡ペペ ...自由詩209-11-29
ふたたび集りし- 吉岡ペペ ...自由詩709-11-22
それが地球の速さなら- 吉岡ペペ ...自由詩809-11-21
暗闇のなかの標- 吉岡ペペ ...自由詩609-11-21
影のないわたし- 吉岡ペペ ...自由詩709-11-20
ふゆの哀しみ- 吉岡ペペ ...自由詩809-11-17
星は知らない- 吉岡ペペ ...自由詩10+09-11-15
孤独のカケラ- 吉岡ペペ ...自由詩809-11-15
こころと永遠とひかり- 吉岡ペペ ...自由詩809-11-15
秋の雨はどこ- 吉岡ペペ ...自由詩709-9-29
秋の宇宙- 吉岡ペペ ...自由詩1009-9-28
弾劾- 吉岡ペペ ...自由詩1009-7-24
ストラテジィ、ガストで- 吉岡ペペ ...自由詩1009-7-1
まばゆい闇- 吉岡ペペ ...自由詩409-5-17
インフルエンザの夜- 吉岡ペペ ...自由詩509-5-16
老いるということ- 吉岡ペペ ...自由詩1109-5-6
人生は旅だ- 吉岡ペペ ...自由詩1309-4-27
とおせんぼ- 吉岡ペペ ...自由詩609-4-22
ディープリヴァー- 吉岡ペペ ...自由詩809-4-8
ナイトサファリ- 吉岡ペペ ...自由詩607-6-2
異国の月- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...707-6-2
雨の日が- 吉岡ペペ ...自由詩507-5-25
記憶の再現- 吉岡ペペ ...自由詩207-5-9
雨の重さ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...707-5-6
ハナミズキ、まわる- 吉岡ペペ ...自由詩307-4-29
おまえが指さすと世界は- 吉岡ペペ ...自由詩407-3-21
駅の思い出- 吉岡ペペ ...自由詩407-3-14
風のいたみ- 吉岡ペペ ...自由詩507-3-12
焦げついた青- 吉岡ペペ ...自由詩307-2-22
探しているもの- 吉岡ペペ ...自由詩207-2-22

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