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太陽と金星と地球が重なり合う

すれ違うとは重なり合うということなんだ


雨の並木道を散歩しながら

緑の薫りを嗅ぎながら

命や無生物たちが歌を歌う


太陽と金星と地球が ....
静かな埃くさいホーム

電車が通過する

ぼくはベンチを掴んだ

いつもと同じだ

衝動と戦っていたのだ


枯れた灰いろの土

遠ざかるスピード

三角屋根の悲しみ

なみだが沸騰する


静かな埃 ....
深夜のファミレスで会社批判に饒舌な若者をチラ見する

なんであいつがリーダーやねん?

そいつが文句言わんと会社続けてるから、会社もそいつにリーダーやって欲しいねん、給料もろて欲しいねん、
 ....
バンドネオンの演奏を初めて生で聴いた。

黒い直方体の蛇腹を拡げたり縮ませたりしながら、

左右ともに30以上あるボタンを押して演奏するその楽器は、

習得の難しさから悪魔が発明した楽器と ....
緑が風に揺れていた

強い風に揺れていた

雲は風に流れていた

夕方が青空になった

風が冷たくなる前に

散歩に出掛けようか


ふたりでいると

ぼくらはひとりにな ....
井上雄彦のスマイルを見つめていると

それがぜんぶあなたの顔に見えたのです

みんな笑いたかったんだ

できれば一緒に

みんな笑いたかったんだ

できれば何処かで


老若 ....
幸せについて考えたことがある

小学二年生だった

結論がだせなくて

茶色いサインペンで童話を書いた

空になった女の子、という題名だった

一行めは、これはロシアのお話です
 ....
塩谷瞬のことなら

みんな正しいことを言えるのに

これからの日本のこととなると

そうでもなくなる


この国のデザインがしっかりしていなきゃ

産業やエネルギー、災害や人口減 ....
青いひかりを見つめるために

ぼくは地球に生まれてきたんだ

それだけが意味だったんだよ


そう思うと楽になれた

死んで楽になるよりも

そっちのほうがずっと

楽チンに思えたんだよ


青いひか ....
イライラしていた

うまくいかないことが多いからではない

うまくやらねばならないことが多いからだ

コックピットに身を沈める

敵機を迎撃してゆく

止まってしまった秒針がびくつ ....
人生は旅だという

人生は忍耐だという

人生を楽しむという

人生を苦しみという

人生にはいろいろあるよという

人生には意味なんてないという

ただひとついえることは
 ....
ホテルに四日間泊まり込み、自社の財務のシミュレーションを行った。

財務のシミュレーションとは、複式簿記の作成のことではない。

かつてドイツの文豪ゲーテは複式簿記を、『人間精神の最も立派な発明のひと ....
ぼくらの練習問題は

なんのための練習問題なのか

練習問題の解き方は

みんな教えてくれるのに

なんのための練習問題なのかは

だれも教えてくれない


花びらが散ってし ....
過去は変えられないけれど未来は変えられる

そんな箴言を吐く奴はうそつきだ

過去は変えられるし

過去を変えなければ未来は変えられない


あらゆる過去を変えるために

ひとは宇宙のあちこちで

あ ....
その全てがあなただ

日帰りで東京出張

6時過ぎの新神戸駅

ホームの窓を開ける

柔らかな大気が雪崩て

水の音が聞こえている

木々は新芽を立てて

その全てがあなた ....
夜の公園で

ひとりベンチに座っていたのは

さくらの花の塊を

じっと見つめていたかったから

ぼくは淋しいんじゃないきっと自由だ


さくらの花が止まっていた

地上の珊瑚のようだ

ぼくはあるは ....
桜よ月よ

僕は孤独だ

桜よ月よ

おまえの前で

素直になれない僕だから

桜よ月よ

誰かと眺めないでくれ

感情は揺れ動きもしないのに

桜よ月よ

おまえの前だけ

僕は素直なのかも知れない ....
久我山駅にこんな時間に着いて

こんなとこに

ビジネスホテルなどないだろうに

ぼくは坂道の商店街をあがって行った

そしてすぐおりた

踏み切りを渡り

旧神田川のほうの商 ....
ふるえる

不安な夜だった

救いについて考えていた


あなたの幸福になりたかった

理不尽にはなりたくなかった


ふるえる

不安な夜だった

救いについて考えて ....
いまのぼくが

あの頃を見つめていた

時間とは距離なんだと思う

その距離感が楽しかった

あの頃のぼくが向こうにいた

ぼくはぼくが愛しかった


あの頃がどの頃か分から ....
ぼくはレオナルド・ディカプリオに似ている

江口洋介が

南海キャンディーズの山里に似ているくらい

セシウムがカリウムに似ているくらい

スパゲティーが

讃岐うどんに似ているくらい

ストロンチウ ....
恋人の心変わりを感じていた頃、辞表を出してくる社員がいた。

彼らはぼくをひどく傷つけた。

ひとのこころなんて分からないものだ。

思い返してみればそんなそぶりもあった。

そぶりかあ・・・・

人 ....
今更なことを

ぼくらはやってゆこう

自我は時間だ

自我を減らせば

時間も変わる

今更なことを

ぼくらはやってゆこう


愛されなくてもいいじゃないか

愛 ....
ぼくは馬鹿だ

みんなかしこだ

夜8時に空を見る

北西にふたつ

星が列んでる

強い光と弱い光だ

ふたつは他人だ

でもひとつだ
たいせつな存在が

ぼくらの土台となって

働いてくれている

たいせつな存在の

ぼくも

土台となって働いていよう

それが空しくなるようなとき

そんなときこそ

 ....
商談フロアは明るかった

外光のような明るさはすべてLEDだった

設計課長が施工後の保証を求めて来た

外からはこの社屋の外壁工事の音がしていた

私たちはその仕事を商品の納入だけだ ....
外気が内気に

してくれていることをただ想え

外気と内気を融和する

それには受容が必要だ

受容とは感謝のことだ

外気が内気に

してくれていることをただ想え


 ....
すこしの雪に戸惑うほど

世界が不安にまみれていた

春の切実

3月なのに春が見あたらない


夏のばくだん

夏がしずかだ

メロンに煙草がばくだんだった

秋の煙だ ....
忘我だけが真実だ

我を忘れなければ

秒速120メートルで考えられない

我で考えていると

せいぜい歩く程度の速さにしかならない


他人のことなら

秒速120メートル ....
昼には新幹線のなかにいた

各駅停車の新幹線だった

固くて煙草くさい客室だった

掲示板に流れるニュースを見つめていた

一夜明けても

首相から被災地へのメッセージはなかった
 ....
徘徊メガネさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(241)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
宇宙の歌- 吉岡ペペ ...自由詩712-6-8
薄い光- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-5-24
深夜のファミレス- 吉岡ペペ ...自由詩1112-5-20
ブエノスアイレスの夏- 吉岡ペペ ...自由詩512-5-14
ふたりでいると- 吉岡ペペ ...自由詩212-5-13
スマイル- 吉岡ペペ ...自由詩812-5-11
幸せについて- 吉岡ペペ ...自由詩812-5-8
この国のデザイン- 吉岡ペペ ...自由詩712-5-6
青いひかり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-5-6
会敵点に飛べ- 吉岡ペペ ...自由詩312-5-6
ちょうどいま- 吉岡ペペ ...自由詩612-5-5
人間精神の最も立派な発明- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...4*12-5-5
だれも教えてくれない- 吉岡ペペ ...自由詩312-4-17
ありがとう- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1912-4-15
全てがあなただ- 吉岡ペペ ...自由詩312-4-14
地上の珊瑚- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...612-4-14
桜よ月よ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-4-7
夜をあるく- 吉岡ペペ ...自由詩9*12-3-29
ふるえる- 吉岡ペペ ...自由詩4*12-3-28
あの頃- 吉岡ペペ ...自由詩5*12-3-28
ぼくら相殺されなかった宇宙- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3*12-3-27
思い出のなかへ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...16*12-3-23
今更をやってゆこう- 吉岡ペペ ...自由詩3*12-3-23
ぼくは馬鹿だ- 吉岡ペペ ...自由詩6*12-3-23
わかるまで- 吉岡ペペ ...自由詩4*12-3-22
そんなときラブソング- 吉岡ペペ ...自由詩8*12-3-20
融和- 吉岡ペペ ...自由詩4*12-3-18
春の切実- 吉岡ペペ ...自由詩412-3-14
忘我への決意- 吉岡ペペ ...自由詩212-3-14
一夜明けて- 吉岡ペペ ...自由詩412-3-12

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