何だかとってもありがとう
いつも感謝ばっかりしているな

もらった分より2割増しくらいでお返しを
とは思うのだが
どうしていいのか分かんなかったりするのです

そのままでいいって言われる ....
今にも落ちそうな
線香花火の最後の赤が

すっ


手元で息絶える


嗚呼
恋は終わるのだ

こんな風に
化石になって



 
一人ぼっちに なりたい なりたいって言ってた
私がついに一人ぼっちになった
二人でいることのわずらわしさばっかり
わかったつもりでいた私が一人ぼっちになった

そう思うとこの町は ....
五年前のあの日のように 
神戸港の広場で 
石段に腰かけ 
体を反らし 
旅先の空を仰げば 

ふたつの雲は 
互いにゆっくり 
近づいて 

( 異なるものは些細なことで 
( ....
神戸港の 
ポートタワー展望台へ上る 
エレベーターの中で 
チケットを財布に入れたら 
納まりきらず 


 「 人 
   0円 」 


とはみ出した字だけ目に入った 
 ....
お正月ぐらいはと帰った実家で
思いがけず伯父さんからぽち袋をいただいた
幾つになっても嬉しいものは嬉しい

おめぇにもやっからよ

おとそ気分全開な赤ら顔は楽しげに
崩したあぐらはすっか ....
強引なわりに
照れ屋さんで‥

甘えん坊なくせに
強がってしまう君‥


『たまには素直に
 甘えていいんだよ』


‥なんて
言わないよ


強がる君が
大好きだ ....
すきっていってよ、ねえ
なんでだまってるの、
ねえ
きらいだなんていわないでよ
うそでもいいから、すきっていってよ


*


さびしくなってぼくはひとり うちゅうへいくの ....
うつろだ

世界を壊そうとする者よ

ふうせん

痛いようなふりをした

しあわせって

たとえばきのうの今頃

しあわせって

今みたいな

かなしみのなかった頃
 ....
「TELEPHONE」という黒文字の上に 
小さい金の王冠が描かれた 
ロンドン旧市街の赤い電話ボックスが 
洋館の芝生の庭の木陰にひっそりと立っていた 

硝子のドアをぎぃと開けば 
木 ....
旋毛から
一直線に
舌の根に
落ちる実

深奥にまで
這い進む虫
苦さを感じ
枝上落とすが

また何処かで
自ずと育ち
根が広がり
葉音を鳴らす

床しい小花と
咲 ....
残った!残った!
言葉が残った!
この消費することされることに慣れっこの世界で
言葉が残った!力強く残った!踏ん張った!
これぞ大横綱! 言葉の海〜!!
人の心は序二段だ
絶えず打ちのめさ ....
坊主が屏風に上手に坊主の絵
を描いているところに
東京都特許許可局
の役人が訪ねて来て
裏庭には二羽庭には二羽ニワトリがいる
と教えてくれたので
青巻紙赤巻紙黄巻紙
を携えて駆けつけ ....
 われわれは偉大な詩人『金子光晴』同志が領導される栄光の時代、『金子光晴』時代に生きて闘っている。
人類が生んだ詩の英才である『金子光晴』同志を詩人に戴いていることは、わが人民の最高の栄誉であり、 ....
たくさんの空白の間にある
酸素の泡みたいな
点々が廃れていく
そのよこで
使いすてられる女の子が
水星のような瞳を震わせて
しん、と涙をながす
宇宙のまんなかで
あの娘の好きな ....
                  081231


攻めるも攻めるも黒金の
 攻めるも攻めるも黒金の
  攻めるも攻めるも黒金の
    攻めるも攻めるも黒金の
攻めるも攻めるも黒金の ....
クリームソーダを注文すると
ウェイトレスは 少し
嬉しそうな顔した

昔の僕は デパートメントストアの屋上に行く
そこで 必ず クリームソーダ
注文して

その透明な緑の泡 ....
テストに明けて
仕事に終わる
早い1年だった
短い1年だった。

楽な1年だった
楽しい1年だった
皆に感謝
守られて、癒されて

言葉に生き
言葉に助けられ
言葉を感じ
言 ....
午前中、こどもと明治神宮の宝物殿の前にくりひろがってる芝生へ。

いろんな鳥がいました。

うわあーい。

場所としては苦手ですが、鳥はすきです。

そういうのを気にしないで、鳥をみて ....
叶わない夢があったわけで
あなたは
そのなんていうか
ブラウン管の中で
夢を与える
夢を与える事を生業としている
私は私で毎日毎日
あなたを見ている

感動を呼ぶ出来事も ....
川の向こう岸に 
「矢切の渡し」と赤字で書かれた 
白旗が 
緩やかになびいている 

広々とした土手に座った僕は 
右半身を暖かい日にそそがれながら 
左半身を冷たい北風に吹かれながら ....
                    081229
かいかいと
かいかい
かろり
かるり
かまんだるの部屋
かるがる石の布団部屋
みだたないよかんのふすまに
みらじらせを描く
 ....
祭壇に引っ張り出された若き姦婦は
蔑みと好色の視線に晒された
人々の前で命ぜられることを演ずるだけで
高額の報酬を手に入れることができた
彼女は選ばれた者が感じる高揚感に陶酔したが
 ....
キコ、あの頃みたいに
カッターナイフ遊びがしたいよ


廃校の裏に捨てられた注射器に
ためた雨水を夕陽に透かせば
遠い異国へ運んでくれる
琥珀色のモルヒネになったね
キコ、無人 ....
頬を強く叩くために
雨は雪になったのです
賀露港にたたずむ
漁船のランプを揺らして
海を越えて雪が来ます

  耳をふさぎ目を閉じると
  遮蔽しきれないものが
  肌の上でぴりぴりと ....

雨にたたずむひとがいた種を蒔き。
私は今どうしようもなく空虚な心
境だ。空の暗さにただ身を沈めた
い。恐ろしく空虚だ。しかし、こ
の恐ろしさもまた 空虚。
生存して居るうちに云えば時は ....
さざんか (ひたむきな愛)


ぎこちない言葉をどんなに重ねても

降り積もっていく紅には追いつけない

つないだ手と手のささやかな温もりだけが

行間に溢れる紅を伝えようと ....
               081226




1939年製の並四ラジオをレストアし
ケータイ化も出来たので
朗読イベントの小道具に試用した
お客様は好意的で
耳を澄まして聴いて ....
行き場を失った恋心は 
深夜の丁寧な掃除夫の持つ 
{ルビ箒=ほうき}と{ルビ塵取=ちりとり}によって 
ゴミ袋へ、葬られる。 

その美しさでこの目を{ルビ晦=くら}ませては 
いつだっ ....
大きな金属加工工場の鋼鉄音がケタタマシく鳴り響く中、私は比較的早い起床時間を迎えた。昨日はどういうわけか非常に眠たく、PM 9:44ごろに完全に眠りについたのが原因だろう。私は目覚めも少々心地よく、普 ....
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