すべてのおすすめ
五年前のあの日のように 
神戸港の広場で 
石段に腰かけ 
体を反らし 
旅先の空を仰げば 

ふたつの雲は 
互いにゆっくり 
近づいて 

( 異なるものは些細なことで 
( ....
神戸港の 
ポートタワー展望台へ上る 
エレベーターの中で 
チケットを財布に入れたら 
納まりきらず 


 「 人 
   0円 」 


とはみ出した字だけ目に入った 
 ....
「TELEPHONE」という黒文字の上に 
小さい金の王冠が描かれた 
ロンドン旧市街の赤い電話ボックスが 
洋館の芝生の庭の木陰にひっそりと立っていた 

硝子のドアをぎぃと開けば 
木 ....
川の向こう岸に 
「矢切の渡し」と赤字で書かれた 
白旗が 
緩やかになびいている 

広々とした土手に座った僕は 
右半身を暖かい日にそそがれながら 
左半身を冷たい北風に吹かれながら ....
行き場を失った恋心は 
深夜の丁寧な掃除夫の持つ 
{ルビ箒=ほうき}と{ルビ塵取=ちりとり}によって 
ゴミ袋へ、葬られる。 

その美しさでこの目を{ルビ晦=くら}ませては 
いつだっ ....
K.SATOさんの服部 剛さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
港の囁き_〜_神戸港にて_Ⅲ_〜_- 服部 剛自由詩309-1-4
いのちの値段_ー_神戸港にて_Ⅰ_ー_- 服部 剛自由詩109-1-4
ロンドンの赤い電話ボックス_〜_異人館にて_Ⅰ_〜_- 服部 剛自由詩209-1-2
風の寅次郎・2_- 服部 剛自由詩408-12-29
花とゴミ屑_- 服部 剛自由詩208-12-26

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する