人は
この手で
何を
つかんでは手放し、
つかんでは手放しを
繰り返してきたのだろう。

歴史から学ぶものといえば、
人の心と心の戦い。
皆が誰でも持っている、
色々な心の
戦い ....
相変わらず欠けた物を偏愛しながら男は眼を掻き毟り続けていた
ペストについての書物を読み
 



  (どこかが違ったカノンを口ずさみ





男は手に鳥籠を ....
ほら、犬だよ
食べて食べて、腐るんだよ
足元を見てよ

ほら、犬だよ
食べて食べて、腐るんだよ
足元を見てよ、もっとだよ

+

すれ違う人の熱量が、ぽたりぽたりと残像になって
 ....
笑わせることができない道化が居た

目を見張る容姿も持たず
気の利いた台詞も吐けず
当たり前のことを
当たり前にこなせない

そんな道化が居た

いつ頃からそうだったか
何一つ覚え ....
口笛で群青を歩いてみた

ぼくらはまるで孤独で

きみを愛しているのに

きみを大切にできない

さよならの次にぼくは

観念で0を探していた


憂顔で群青を歩いてみた
 ....
人の背丈ほどある蒲公英が
群れで遊んでいた
そして不意にゲロを吐いた
いっせいに同じ方向を向いて
痙攣しながらゲロを吐いた
その脇をランドセルを背負った双子の姉妹が通り過ぎた
ホーミーで歌 ....
CMYKはKYじゃないし
RGBもRPGじゃないね
シアン、マゼンダ、イエローと黒
レッド、グリーン、ブラックじゃなくてブルー

だけどそんなことは色たちに任せておいて

重ねても重ねて ....
思うところ
わたしにとって
手は、わたしの手


いつからか、この白い手が
小さいと知ったのは


知らなかった

やわらかな
ピンク色の

教えてくれた

血が通う
 ....
背伸びしてゆく町で

小さな家さえも失くした僕らは

エジプト行きの風に乗って

三日坊主の逃避行 
  
からみついた嘘を
   
口八丁できりさいて  
   ....
白い息を吐きながら
裸足でピンヒールをひっかけて
ポストに走った。


どうか誕生日当日に着きますように。
きみに届け。
深夜のラブレター。



今 書いたことなの ....
君の子犬のような無邪気さと
あなたの大犬のような聡明さ

君の突拍子もないところと
あなたの包み込む優しさ

君の無遠慮さと
あなたのおしとやかさ

私にはどちらも選べない
いっそ ....
過ぎてゆく夜と
越えられない思いが
2人の間を揺らめいて
唇が熱を帯びるほどに
瞳が濡れてしまう

優しい言葉とはうらはらの
あなたの視線に焦がされてゆく私
動けなくて
言葉より ....
列車の窓が
長いネックレスのように煌き
横たわって走っている

街はもう影を落とさない夜更け

きみがほら、こころ震わす音楽を
あなたがほら、光り輝く宝箱を

見つけて、染めて、頬を ....
いつでもよみがえるし

いつでもそこにゆける

天体の運行は

まだ気象みたいに

崩れてないから

五年まえの金曜の夜

冬の星

こんな散らばり方してた


きみ ....
流れる水辺にあって、冬の光が
点っている。てらてらとここは
静か。見えないものに、触れた
ことのない。めくらの。薄く紅
挿す頬のあどけない。水掻きの
広く、長い指の掬えない。指間
指間から ....
あなたの前で
ぼくは溶け出す
ほんとうは
ほんとうは
こんなはずじゃ
なかったのに、


薄い膜に
包まれているから
遠くがよく見えない
ぼくが近づかなければ
あなたの顔は ....
そんなコト言われても、困る。
キミが納得できなくたってそれが答えなのだから。

ボクの言ってる事が伝わってないように、キミの言葉も伝わっていないんだよ。
誰もが皆、キミの話を受け入れてくれるワ ....
{引用=
  傑作

 これ若い人の詩だが
 ワカランから
 傑作なんだろうが
 でもワカラン
 ということがワカルから
 大傑作とまでは
 いかんのだろうよ
 見ても見えんでも
 ....
本をたたんで
ペンにキャップをつける
はさみをひらいて
つけねで指のあいだをぐりぐりとする
くつ下をつかんで
ゴミ箱に向かって
投げる

たばこを吸う
たばこを消す
少し眠りたいけ ....
こもれび/こもれび
紅く小さく南天の実

こもれび/こもれび
足元に散らばる団栗

うたっているのは ひばりか
うたっているのは すずめか

こもれび/こもれび
軽いハレーション
 ....
死んだらエサになってやるんだ、と幼稚園の本堂でお釈迦様へ向かって言ったんだった

もし、死んだら、あんなふうに焼かれないで箱のなかに囲まれないで
死んでまでひとに囲まれないで
大地に
 ....
そしてボクはさかなになった


流線型にふちどられ
いつまで続くかわからないうねりを眺め
光の乱反射を遠くに感じながら


このまま泳げたらいいなって
明日も明後日も
ずうっとずう ....
林の向こうに星が落ちた
遊びつかれたカラスが
西の方へ飛んで行った
あたりはワイン色になって
夕闇に沈んだ
遠くで一匹犬が鳴いた
町に人影がなくなった
青白い三日月がひとつ
水銀灯の上 ....
 
無鉄砲な人ほど
やさしい人はない
人を撃つことの
痛みを知ってるから

無鉄砲な人ほど
ひどい人はない
人を撃つことで
守ることができたのに

社会は答えを
ただのひとつさ ....
だれに愛されるわけでもなく 
だれを愛するわけでもない
 
あなたはあなたのままでいて 
わたしはわたしのままでいる 


独り歩くということの 
ゆき場も見えぬ哀しみの 
 ....
まるまっこいカラッパ体型の蟹は
食べられなくなければ
食べられるのだろうか
毒なんて毒でさえなければ

自前のものなのか
エサからせっせと貯めこんだものなのか
こまやかな食物連鎖の中を
 ....
咳がふたつ
階段を上ってきた
夜の真ん中で
ぽつり
行き場を失ったそれは
猫の眠りさえ奪わず
突き当たった扉の
その向こうで
遠慮がちに消えていく
八十年余りを働いた生命 ....
泣きながら入った
ちっちゃな喫茶店

 「お客様、ご注文は?」

 「あたたかいものを、ひとつ」

 「かしこまりました」


(ウェイターの顔が見えない)

彼からゆっくり手 ....

空が晴れていると
どこへ行ってもいいような気がして
ふらふらと遠出をしてしまいたくなる
そんな時はスーパーへ行って
掌にちょうどおさまるくらいの大きさの
果物をふたつ買って帰る
右と ....
ビーバップ・みのるが好きだ。
ビーバップ・みのるはAV監督だ。
ビーバップ・みのるはすこししゃくれている。
ビーバップ・みのるの声が好きだ。
ビーバップ・みのるはドMだから、
自分のしてほし ....
K.SATOさんのおすすめリスト(260)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ムラサキ- morio自由詩108-11-23
カノン- 霊屋 岬自由詩208-11-23
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透詩- 海里自由詩208-11-22
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背徳の香り- いのせん ...自由詩108-11-22
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冬の星- 吉岡ペペ ...自由詩808-11-21
雨音光、少女の運ぶ- 石田 圭 ...自由詩2908-11-21
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見ても見えんでもナンニモナイ_〜まどみちお「傑作」(『うふふ ...- 白井明大散文(批評 ...7+*08-11-21
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木洩れ日/鮮やかな風景- kauz ...自由詩8*08-11-20
サンバサンバサンバ・サ・バンナ- くま出没自由詩708-11-20
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日没幻想- 未有花自由詩19*08-11-19
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大輪かがり- わら自由詩14*08-11-18
食べられないスベスベマンジュウガニ- 海里自由詩208-11-18
グリーン・アイズ- 銀猫自由詩17*08-11-18
「あたたかいものを、ひとつ」- そらの  ...自由詩6*08-11-17
スーパーにて- 吉田ぐん ...自由詩3808-11-17
ビーバップ・みのるとわたし- ともちゃ ...自由詩15*08-11-17

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