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彼女は
やわらかい陽の中に溶けこみ
しだいにその存在が
透けてゆく

凪ぎの水面ような
ひっそりとした図書室からは
ときより遠慮がちに
ページをめくる音だけが聴こえた
それは秒針 ....
駆けて来る
駆けて来る
薄氷を割るように
静かなギャロップで
はるかの足並みで


銀のたてがみをひるがえし
地上へと駆けて来る
お前の目の中で火が燃えている
お前が見つめると
 ....
都心の環境に適応した結果なのか
ビニール傘を主食とする
巨大なナメクジが発見された
乗用車にひけをとらない大きさ
そんなナメクジの駆除にのりだした一家は
土曜の夕方から準備を始めた
マカロ ....
チャイナドレスからのびた白い足
細くて綺麗で素敵

ジュリアナ扇子 どこで売ってたの?
時代関係なくモテ期

君のこと シンデレラぐらいに思っているよ
嘘じゃないさ 大袈裟だけれどね ....
むかしむかし

ある大金持ちが

貧しい友人の服の裾に

一生暮らしていけるだけの

高価な珠を縫い付けてやったが

友人はそれに気づかず

一生貧しいままであったという

 ....
/再生回数は三回が限度だという理論には酷く理不尽な思いをさせられたのだった音楽を聴くのさえおれは自由が赦されないのか、と言うと、澄ました顔でそうだ、と言ってのける余りに超然とした態度を崩す事無くそうし .... もうてゆーことはなんかもう無理なんじゃないのと目覚ましを止め
夢の中で朝という出発の準備を繰り返し
何度も目覚ましを止め
しかしふたたび急におきあがりまぶたをめくり
くるまれたままの状態で昨日 ....
パテル・パトルム――
即ち、パパだ。

今日もパパは二日酔いで、
おまえたちはバレエを観に行ったけど
そんな日曜日の真昼間から
男が家にたった一人、瞑想に耽る

深潭たる無意識の下層へ ....
大きなてのひらのごつごつしたそれで
頬杖なんかついてないで
あたしの頭を
やさしい手つきで撫でて
欲しくて
欲しくて
上目遣いで媚びてみても
一蹴されるオチならば
あたしはあたしを辱め ....
すっかり入れ替わってしまうほど
求めあって与えあいたかった

できなかったけれど
ここにこうして
ひとりでいるけれど

雨が降れば泣く、それは
あなたの前で泣かなかったぶん
月が綺麗 ....
なみだの夜

夜のひかり

俯瞰されて

群青は濃く

きみの着信


会わないよ

ぼくはもう

会わないよ


なみだの夜

夜のひかり

俯瞰されて
 ....
シーアネモネ
イソギンチャクとクマノミ
君たちはいつから一緒にいるの

遺伝子と生き物
私たちはずっと一緒

生まれる前から
これからいつまで

非在から存在へ
存在から存在への ....
からまつの暗い林を
どこまでも歩いたような気がする
きゅうに空が明るくなって
その先に白い家があった
それは夏の終わりだったと思う
空へ伸ばしたきみの腕が
ブラウスの袖から露わになって
 ....
胸を小分けにして笑う
そのうち一つに
また今度を添えて
空に指をならす

ひそひそ声が聞こえても
隕石を夢見ても
昇らない場所を守る
私の

手の中で回る軌道
見つめて
後ろ髪 ....
買い物に出かけた初冬の街角で
あのひとの姿を見かけた
両の手のひらをパンツのポケットに入れ

開店前のパチンコ屋に並んでいた
私の姿に気付くこと無く

他愛も無い夢と引換えに大切なものを ....
東京都内上空500mより
10回目の飛び込みジャンプ 開始
慣れた動きで 美しい(と私は信ずる)弧を描き

成功

ビルディングの縁には相変わらず子供達が
退屈に足をぶらぶらさせながら合 ....
「僕」

僕が僕である認定書を落としたのは

早春のこそばゆい若葉の中

僕が君でない証明書を探していたのは

初冬の血の気の失せた枯葉の下



「君」

地方都市のヤン ....
ビルのあいま、一瞬の
うろこ雲の縮れたすきまに満たされた
蜜のような光りを執拗に覚えて
暗い夜の始まりに
歯形を残すように
ギターのグリップをかじる
コードを知らないなんて嘘
長調のはし ....
照れた顔を隠した
その背中、僕の全て。

そっと抱き締める
優しく、強く

伝わるかな
こんな寒い季節で
今の僕の体温

胸から溢れだした
熱いものが、
全身をかけまわ ....
人は
この手で
何を
つかんでは手放し、
つかんでは手放しを
繰り返してきたのだろう。

歴史から学ぶものといえば、
人の心と心の戦い。
皆が誰でも持っている、
色々な心の
戦い ....
相変わらず欠けた物を偏愛しながら男は眼を掻き毟り続けていた
ペストについての書物を読み
 



  (どこかが違ったカノンを口ずさみ





男は手に鳥籠を ....
ほら、犬だよ
食べて食べて、腐るんだよ
足元を見てよ

ほら、犬だよ
食べて食べて、腐るんだよ
足元を見てよ、もっとだよ

+

すれ違う人の熱量が、ぽたりぽたりと残像になって
 ....
笑わせることができない道化が居た

目を見張る容姿も持たず
気の利いた台詞も吐けず
当たり前のことを
当たり前にこなせない

そんな道化が居た

いつ頃からそうだったか
何一つ覚え ....
口笛で群青を歩いてみた

ぼくらはまるで孤独で

きみを愛しているのに

きみを大切にできない

さよならの次にぼくは

観念で0を探していた


憂顔で群青を歩いてみた
 ....
人の背丈ほどある蒲公英が
群れで遊んでいた
そして不意にゲロを吐いた
いっせいに同じ方向を向いて
痙攣しながらゲロを吐いた
その脇をランドセルを背負った双子の姉妹が通り過ぎた
ホーミーで歌 ....
CMYKはKYじゃないし
RGBもRPGじゃないね
シアン、マゼンダ、イエローと黒
レッド、グリーン、ブラックじゃなくてブルー

だけどそんなことは色たちに任せておいて

重ねても重ねて ....
思うところ
わたしにとって
手は、わたしの手


いつからか、この白い手が
小さいと知ったのは


知らなかった

やわらかな
ピンク色の

教えてくれた

血が通う
 ....
背伸びしてゆく町で

小さな家さえも失くした僕らは

エジプト行きの風に乗って

三日坊主の逃避行 
  
からみついた嘘を
   
口八丁できりさいて  
   ....
白い息を吐きながら
裸足でピンヒールをひっかけて
ポストに走った。


どうか誕生日当日に着きますように。
きみに届け。
深夜のラブレター。



今 書いたことなの ....
君の子犬のような無邪気さと
あなたの大犬のような聡明さ

君の突拍子もないところと
あなたの包み込む優しさ

君の無遠慮さと
あなたのおしとやかさ

私にはどちらも選べない
いっそ ....
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