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あなたは書かれた事のない手紙
いまだ出された事のない手紙
封を切られないまま
大切に言葉をしまい込んで
わたしはそっと考える
その言葉がどんなに心を震わせるかを
わたしは夢を見る
....
忘れてください
と、口にした時から忘れられなくなる
ふいにこぼした言葉も
思いつめた頬の感じも
忘れてください
忘れたものは戻ってこないと知っている
ある日ふとまざまざと
風に揺 ....
雨をひらいて いくつもの声のその中へ
飛び込んでいければいいと思った
軒下からしたたる雫が はねて、
とりとめない心に降りかかる
泣いているの、とたずねる人の
声がしたような気がして
振り ....
駆けて来る
駆けて来る
薄氷を割るように
静かなギャロップで
はるかの足並みで
銀のたてがみをひるがえし
地上へと駆けて来る
お前の目の中で火が燃えている
お前が見つめると
....
昼の月が
うすく広げた空に突き刺さって
鳥がはるか弧を描く
海には舟が帆を上げる季節
だけど二人して手を振るよ
ナイフを研いで
ランチョンマットの上で旅をする
私たちの恋ははじまったばか ....
K.SATOさんの石瀬琳々さんおすすめリスト
(5)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
手紙
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石瀬琳々
自由詩
10*
09-1-7
忘れるということ
-
石瀬琳々
自由詩
14*
08-12-18
雨をひらく
-
石瀬琳々
自由詩
15*
08-12-10
冬の馬
-
石瀬琳々
自由詩
22*
08-12-4
昼の月_夜の太陽
-
石瀬琳々
自由詩
9*
08-11-13
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