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なぜか怖いもの気色悪いものが見たくなり、グロ画像を探してまわった。でもあまり怖くない・・・気持ち悪くさえない・・・これはいけない。と思って楳図かずおの『漂流教室』を読みかえしたらやっぱりいつものように .... 「ケメ子の歌」を聴いて笑うのはかっこわるい。「帰ってきたヨッパライ」を聴いて笑うのもかっこよくない。音楽聴いて笑うなら「君だけを」だ。マジメに歌ってるやつを笑って愛でるのだ。それがキャンプだ、と鈴木い .... 壊れかけたラジオが
なぜだか中国語の放送だけを受信する
意味はまるでわからないが
聞き覚えのある声だ

演説口調に冒されて
空間は異次元的に歪んでゆき
西壁はすっかり半透明の灰色の寒天に ....
誘蛾灯の下でバサバサ
大きな腹を揺すぶって
分厚い羽をバサバサ
まるでモスラみたいにバサバサ

記憶のなかのオオミズアオは
そんなふうにとっても大きかったのに
こうして見ると
意外に小 ....
がらがらと開ける
明け方の雨戸に
ひょいと跳んできたら
ちょっとだけにらめっこ

あしどりかるく
自分のおまんまを
きちんと自分で稼ぎ出す
この勤勉な同居人は

何を食べたかもぐも ....
急な坂を登ると博物館があった。
湿っぽい薄暗い埃っぽい、
いかにも淋しいガラスケースの中、
脱脂綿の上にひっそりとその虫はいた。

大きな虫眼鏡で拡大して、
ようやく何やらイキモノに見える ....
ポエムとマンガは非常に密接なつながりを持っているので、私の視点なんぞ、慧眼というほどすごいものじゃあありません。でも、ポエムに親しまなかった読者がここを見ていらっしゃるかも知れず、そうした方には「ポエ .... 機械に変わり果てた
冷たく硬い手足
なくした血の臭いを
求めて這い続ける
わたしはヒトでしょうか
あなたはヒトでしょうか
紅茶を淹れてみます
ヘドロを吐いてみます
すっきりしないままに ....
星を数え歩けば
南にほらカラス座
大都会の空では
道しるべにならない
小さすぎる星たち
六と四のリズムは
かるくかるくはかなく
星屑よりちいさく
きらきらきらさらりと
流れて去るうた ....
よごれっちまったかなしみなんて
そんなもんまだ書くつもりかい
でっちあげなよでたらめ書けよ
あんたはあんたを信じなさいよ
それができなきゃあたしは知らん
勝手にやんな好きに嘆きな
あたしゃ ....
柴田芳樹というマンガ家がいる。単行本二冊しか出していないマニアックなマンガ家なので、知らなくてもなんら恥ではない(どっちかというと知ってる方がおかしい)。アフタヌーン93年1〜7月号に『れっどまん』を .... 最近「顔」について考えるようになった。『ゴシックハート』(高原英理)を読んだつながりで『へルター・スケルター』を読み返したくなり、さらに映画『顔のない目』のビデオも鑑賞しなおしてしまい、もののついでに .... 闇黒こそは好ましい色だ
そこに何があるかわかりはしないから
闇黒ある限り
人は何かを想像し続ける

などという警句もどきを
てのひらで丸めてみる
睦月
この部屋は明るい
パソコンの画 ....
私は大腿骨である
私は頸骨である
私は肩胛骨であり鎖骨であり肋骨であり
胸骨であり恥骨である

私は横紋筋と平滑筋である
私は繊維質の束である

私は気嚢であり胃腸であり  ....
どんなに寒い夜でも
(霜夜ならばなおさらに)
窓を開けておかねばならない
あおじろい月光のもと
こっそりと育ちゆくものたちを
おれは監視する
明るい蛍光灯をつけておく限り
闇の眷属は絶滅 ....
指のあいだからこぼれてゆく、
アルファベット、
ひらがな、
漢字、
カタカナ、
見覚えはあるけれど読めない象形文字、
もしかしたらヒエログリフ、
言葉になる以前のかけらたち、
さりりと ....
血が出るまで掻きむしるかさかさの肌は
乾燥した高地のミイラより無様だ
ミイラになっても美女は美女
みずみずしくてもブスはブス
こたつに半身潜り込んで
少しずつ消滅してゆくなら
どんなにかい ....
ゴキブリは変わらない
うちの台所でも
熱帯樹林でも
恐竜が跋扈した古生代の森でも
同じような姿で
同じような生態で
どこにでも適応し
タフに何でも食いまくり
殺虫剤にも負けず
三億年 ....
蛙が蛙であることは
とある詩人により確認されているが
虫が虫であることは
いまだいかなる学者も確認に成功していない

蛙が蛙であるとしても蛙は虫であり
蛇も虫であり
政治家も虫であり
 ....
言語化された街で俺はサボテンとして歩いていた 言
語化された街にある俺はサボテンとして記述された以
上サボテンとして歩く他なかったが かつて人間であ
った記憶の残滓が言語化されていたため  ....
おまえは準備しているか、
俺たちは戦わなければならないのだ、
クローンの少年少女が大群となって押し寄せてくる、
選挙権もないくせに武器だけは手にしている、
だから俺は来るべき戦いについ ....
華奢で薄っぺらな皮膜
穴だらけの軽い骨
重い脳髄を容れるには向かない
貝殻のように脆い頭蓋

骨と皮だけの
しかし巨大な翼竜
ケツァルコアトルスは

ほんのわずか風が強くなると
も ....
耳の後ろに接続したチューブから
調整済みの化学物質が流れ込む
注入が終わると自動的にチューブが外れる
痛みはないが不快で
私の機嫌は最悪だ
しかしレセプターはまだ目詰まりしていないし
私が ....
目のまわりが充分に黒ずんでいるから
メイクはしないむしろもっと顔色を悪くしたい
歯はおあつらえむきにぼろぼろ
煙草吸うから脂できたない
昨日から何にも食べていないから
うまいことやつれて頬が ....
夏休みは毎年キャンプにでかける。たとえ休みが一日しかなくても無理矢理でかける。わざわざキャンプにでかけなくてもうちは田舎にあるから山のふもとに住んでいるようなものなのだけど、やはり山奥にまで入り込むと .... いま私は激烈に機嫌が悪いのだが、これはパキシル切れのせいだと思われる。薬を切らしたのは私の責任であって、他の誰のせいでもない、などと書いてる場合ではなく、書くべきものはきっちり書かねばならんのだ。うう .... 「論」っつーのはめんどうくさい。おいらいろいろ調べて書くんだぞ、詩人のことも調べるしさ、萩尾望都論書くにしても年代を追って並べてみたり比較したり変化をたどったり変化しないで繰り返しあらわれるものをたど .... 書く書くと言って書けていないマンガ論(たぶん主に萩尾望都論)を書こう書こうと思っているんだけど、書けない(くどい文章だね)。本屋に注文したままほっぽらかしてある萩尾望都の最新作『バルバラ異界』を、せめ .... (携帯電話を作っていたころの文章です。今は掃除用パッド作ってます)

そんなにこんがらがってるわけではない。話は意外にシンプルだ。私はいま、要するに、ひたすら、経済的余裕がない。簡単な悩みだろう( ....
女王は生き血の風呂から手を伸ばし
君の頬をなでまわした
君は少しうろたえて後ずさり
そこここに跳ね散った血液の飛沫に
足を滑らせた

べっとりと頬を濡らす血を
拳で拭いながら
君は家出 ....
不老産兄弟さんの佐々宝砂さんおすすめリスト(38)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
きょーふのこんげん- 佐々宝砂散文(批評 ...11*05-7-5
鈴木いづみが教えてくれた- 佐々宝砂散文(批評 ...7*05-7-4
虫への恋文- 佐々宝砂自由詩505-6-29
オオミズアオ(百蟲譜49)- 佐々宝砂自由詩305-6-17
ハエトリグモ(百蟲譜48)- 佐々宝砂自由詩7*05-5-19
アキヨシメクラチビゴミムシ(百蟲譜47)- 佐々宝砂自由詩605-5-19
ポエム派宣言4「ポエムの歴史」- 佐々宝砂散文(批評 ...11+05-1-17
四六の唄- 佐々宝砂未詩・独白3*05-1-10
六四の唄- 佐々宝砂未詩・独白3*05-1-10
七七の唄- 佐々宝砂未詩・独白9*05-1-8
はてさて_どうでもいい話- 佐々宝砂散文(批評 ...405-1-7
朝から_どうでもいい話- 佐々宝砂散文(批評 ...6*05-1-6
精神は夜に飛ぶ- 佐々宝砂自由詩305-1-5
言うまでもないこと- 佐々宝砂自由詩1005-1-4
監視者- 佐々宝砂自由詩205-1-3
涸れ井戸スコープ- 佐々宝砂自由詩705-1-3
がり_かりり- 佐々宝砂自由詩7*05-1-3
脱走したひとへの恋唄- 佐々宝砂自由詩3*04-12-28
人間である虫について- 佐々宝砂自由詩204-12-27
言語化された街- 佐々宝砂自由詩404-12-26
来るべき戦いについて- 佐々宝砂自由詩304-12-26
テケリ・リ!- 佐々宝砂自由詩304-12-20
リハビリテーション- 佐々宝砂自由詩1*04-12-19
夜明け前- 佐々宝砂自由詩6*04-12-14
時代外れなエッセイ_虫- 佐々宝砂散文(批評 ...5*04-12-11
松島やと猫語とパクリとボルヘスと- 佐々宝砂散文(批評 ...12+*04-12-10
あと5分で仕事に出かけなくちゃと思いながら書いてみる。- 佐々宝砂散文(批評 ...204-12-3
萩尾望都私論その2_選択しないフロル- 佐々宝砂散文(批評 ...3*04-12-1
去年の駄文1_携帯電話と袋小路- 佐々宝砂散文(批評 ...804-11-30
女王は生き血の風呂から手を伸ばし- 佐々宝砂自由詩404-11-24

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