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忘れてください
と、口にした時から忘れられなくなる
ふいにこぼした言葉も
思いつめた頬の感じも


忘れてください
忘れたものは戻ってこないと知っている
ある日ふとまざまざと
風に揺 ....
なんだかな

考えを整理してきれいに進める人は

頭いいなって思うよな

別にたいした仲じゃないけど

あの人の未来図には あたしゃ入ってないんでしょうな

べつに寂しかないさ た ....
センチメンタル
ぼくをおっことす
ありとあらゆる穴に向けて
投げたボール
放物線を描いて
空のほう
白く光って
消えた

センチメンタル
あおくまぶしい空
空は空洞だから
 ....
乾いた空を見あげて泣いていると
(おとうさん
(あんまりやさしい気持ちになると
(涙がでたくなるんだよ
という

疲れたときは
ふうせんかずらの種をあげる
それから
ビールを買ってあ ....
両手いっぱいに抱えた色

おばあさんには赤を

泣いている子供にはオレンジを

爽やかな恋人達には輝く白を

配っても配っても
なかなか両手は空にならないから


一番大切な人 ....
神様の存在は

哲学的な

透明な

冬の日のかなしみ

午前のひかり

埃くさい言葉たち

その反語たち

神様の存在は

哲学的な

透明な

十一月のから ....
彼女とは

彼のいないときから付き合いだした

彼女とは

なんどかの不実の不実を越えた

彼女から

彼に浴衣を買ってもらったと聞いた

彼がかわいそうで

あなたのこと ....
 
台所を
なぜわたしらは
台所と呼ぶのでしょう

そこに立つ
人にはそれぞれ
名前があったから

わたしらのため
台所にも
人とおなじ
名前がありました

真夜中
誰も ....
古い古いソウルミュージックが
ラジオから流れはじめたその夜の
23時
僕は窓をあけ、風を誘い込んで
ノロノロと車を走らせる
マービン・ゲイ そしてマイケル・ジャクソンを口ずさみながら
誰か ....
断崖絶壁で 愛の告白
見事に
願い叶って 投身自殺
するくらいなら
痛み堪えながらでも 片道切符
私 くすぶっていたいわ
桃色の魔物に
常々 襲われていたいわ
なんて厭らしいかしら
 ....
哲学者は手首を折った
色という概念を忘れようとして
僕は我慢する
排他的なその花瓶の輪郭は
多大なる想像を用いてぼくに砕かれる

涙せよ
涙せよ、と繰り返す脳内の信号は
僕の思うすべて ....
うむまあの木といふ
器量の悪い詩人みたいな木がある 

穴の開いた幹は 
{ルビ欠伸=あくび}をしている顔のようで 
暗闇の深遠に 
なにかを隠し持っている

うむまあといふ
 ....
 
かくしごとなんて
はじめからなかったはずなのに
生きてると
知られたくないことの
ひとつやふたつあるものでした

できることなら
椅子に生まれて
何も思わずにただ生きて
人を支 ....
後で降りてくるよと
サザンの曲を元ネタにした
ショートドラマのオムニバスを
見ている妻に声をかけて階上に登り
詩の投稿サイトとかをチェックしていたら

カチャリ

部屋のドアが開いて ....
ジェニ、ジェニ
気楽へ行こうよ
ちっこい僕の車に乗ってさ、
すなはまへ
ゆっくり行こうよ
塩の柱をながめながら
ほら
かわいた気分が
アメリカまで続いている
そこにあるのがどうしてな ....
わたしがいなければ
死んでしまう
ひとの
存在

あなたは
わたしを
そのままで
肯定してくれた
「泣いた分だけ傷付いた分だけ
人は強くなれるんだよ」

自分で書いた文章なのに
どうしてこんなに嘘っぽいんだろう

「悲しい時こそ笑ってみせるんだ
 そうすれば幸せがやってくる ....
新しい人が来たので
かじかんだ指を暖めていた子は
背中をまるめてそっと
席を立った

それは
あまりにも静かに行われたので
だれかが席を立ち
新しい人が座ったことに
だれも気づかなか ....
とうとう袋になりました
中で赤子が
手足を動かすのもわかります
なにしろ袋ですから
でもいま
手が動いたのか
足が動いたのかはわかりません
透明ではない袋なんです
どんな顔をしているの ....
マグロ釣ってるのか  
おなじ水が
おなじ水のほうへ
ながれてゆくように
僕らは
さかなになりました

僕らはいつしか
濡れたからだで
水辺に立ち尽くしていました

はじめて会った
気がしませんで ....
きみの温度に

ぼくの温度を重ねた

懐かしくて耳鳴りがした

きみと別れて

自由にせつなくなれた

ぼくはえらくなった

きみのことを考える

そんな時間がなくなったか ....
CMYKはKYじゃないし
RGBもRPGじゃないね
シアン、マゼンダ、イエローと黒
レッド、グリーン、ブラックじゃなくてブルー

だけどそんなことは色たちに任せておいて

重ねても重ねて ....
ジャマイカ、ネパール、カサブランカ。
それがどうしたっていうんだ?
オレがいるのは東京。
宮古島、グラスゴー、クアラルンプール。
それがどうしたっていうんだ?
オレがいるのは、東京。

 ....
流れる水辺にあって、冬の光が
点っている。てらてらとここは
静か。見えないものに、触れた
ことのない。めくらの。薄く紅
挿す頬のあどけない。水掻きの
広く、長い指の掬えない。指間
指間から ....
ねぇ、その懐かしい谷は
いまも風に吹かれているの
そうさ
陽のあたる白いテラスで
あるいは
小さな木の橋に腰かけて
風に吹かれてる
何も変わらない

(かば?
(かばじゃないよ、妖 ....
 
あなたと
ともに死ぬつもりになって
恋をしたい
というときの
あなたとは
あなたなのか
あなた以外なのか
そのどちらでもないのか
わからないまま
あなたと恋をしたい
わたしが ....
暴力は絶対にだめだとか

戦争は絶対にだめだとか

こういうことに

感受性で答えても

愛と理屈で答えても

夕日が美しいと表現することを

私は思いましたと表現することを
 ....
生き抜いたあとに
待ち合わせの場所で
僕はどんな顔をしているのだろう


風の吹く
この場所は懐かしく思えるのだろうか


はぐれた人との再会は
何かを教えてくれる ....
私の右頬には
すぅっと一本の線があります

おさないころ
北海道でも有数の豪雪地帯に住んでいたころ
いつものように、母は
空とも陸ともつかない厄介な白と闘っていました、必須アイテムは
鉄 ....
依さんの自由詩おすすめリスト(170)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
忘れるということ- 石瀬琳々自由詩14*08-12-18
子供の頃の夜空はもっと夢みたいな色だった気がして。そんなベク ...- 短角牛自由詩108-12-13
からっぽの月- ゆうと自由詩4*08-12-12
おとうさんの空- 佐野権太自由詩17*08-12-11
抱擁- 舞狐自由詩8*08-12-9
神様- 吉岡ペペ ...自由詩408-12-8
オーロラ- 吉岡ペペ ...自由詩108-12-7
台所- 小川 葉自由詩108-12-4
月光ドライブ- フミタケ自由詩8*08-12-4
自堕落真珠- ここあこ ...自由詩1*08-12-3
蝶が見る夢- アオゾラ ...自由詩808-12-3
うむまあの木_- 服部 剛自由詩308-12-2
椅子- 小川 葉自由詩21*08-11-30
甘えた声で不満げで- kauz ...自由詩8*08-11-29
ジェニジェニ- 構造自由詩1308-11-28
あかちゃん- 池中茉莉 ...自由詩3*08-11-27
日記療法- 1486 106自由詩3*08-11-26
新しい人- ふるる自由詩27*08-11-26
とうとう袋になりました- よしおか ...自由詩9+*08-11-26
マグロ- A-29自由詩5*08-11-26
おなじ水のほうへ- 小川 葉自由詩1208-11-23
海鳴り- 吉岡ペペ ...自由詩308-11-23
透詩- 海里自由詩208-11-22
オレたちだよ- そらのう ...自由詩108-11-22
雨音光、少女の運ぶ- 石田 圭 ...自由詩2908-11-21
むーみん- 佐野権太自由詩13*08-11-21
「無鉄砲社会読後感」の読後感- 小川 葉自由詩608-11-21
群青のサンドウィッチ- 吉岡ペペ ...自由詩208-11-19
素粒ドライバー- 北斗七星自由詩2*08-11-19
- 石畑由紀 ...自由詩13*08-11-19

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