すべてのおすすめ
 
台所を
なぜわたしらは
台所と呼ぶのでしょう

そこに立つ
人にはそれぞれ
名前があったから

わたしらのため
台所にも
人とおなじ
名前がありました

真夜中
誰も ....
 
かくしごとなんて
はじめからなかったはずなのに
生きてると
知られたくないことの
ひとつやふたつあるものでした

できることなら
椅子に生まれて
何も思わずにただ生きて
人を支 ....
 
おなじ水が
おなじ水のほうへ
ながれてゆくように
僕らは
さかなになりました

僕らはいつしか
濡れたからだで
水辺に立ち尽くしていました

はじめて会った
気がしませんで ....
 
あなたと
ともに死ぬつもりになって
恋をしたい
というときの
あなたとは
あなたなのか
あなた以外なのか
そのどちらでもないのか
わからないまま
あなたと恋をしたい
わたしが ....
 
木枯らしに吹かれて
落葉たちが駆けていきます
その先で
誰かが待ってるかのように
子供たちが
追いかけていきます

それは
生きるための
練習のようにも見え
あるいはいつか死 ....
 
それからどうしても
行きたいところがあると言うので
つれていった

寝ているときは
額に汗をかく人だった
まぶたの裏の世界でも

雨が降っていた
誰かの涙なのだろう
誰かがと ....
 
景色を
琥珀色に染めながら
涙のように零れてしまう
煙が風に揺れてる

力いっぱい泣く
汽笛はいつも
理由も知らずに
旅立ってしまった僕らのように
涙をこらえてる

繋がり ....
 
食べものが
食べものでなくなるとき
食べる
行為をあきらめた
音がする

音色と音色が音もなく
鳴るとき

卵が割れたり
割るしかない朝が
人の意識に
訪れる
 
 
ただいま
あの渓流沿いの
真夏の道をはしる
僕の源流よ

さようなら
また会う日まで
流れていますように
道を流れる水が
きっと僕が人である
その日まで

こんにちは
 ....
 
たくさんの
言葉があるのに
ひとつしかない
辞書

いつも
同じ言葉を繰り返しては
おなじ辞書で
たしかめていた

今日も
あたらしい
言葉が生まれた

辞書を引くた ....
依さんの小川 葉さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
台所- 小川 葉自由詩108-12-4
椅子- 小川 葉自由詩21*08-11-30
おなじ水のほうへ- 小川 葉自由詩1208-11-23
「無鉄砲社会読後感」の読後感- 小川 葉自由詩608-11-21
子供たちの秋- 小川 葉自由詩708-11-17
- 小川 葉自由詩608-10-11
蒸気機関車- 小川 葉自由詩4*08-10-4
意識の音- 小川 葉自由詩608-8-21
キャッチ・アンド・リリース- 小川 葉自由詩108-8-16
辞書と言葉- 小川 葉自由詩108-8-10

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する