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ホデリはぼんやりと海を眺める。
眺めたであろう。
初夏の風に荒れる海を。

この嵐の季節、
田には水が必要だというのに、
ホデリの水路は乾き ....
あなたが嫌いだった


大きな体に
大きな声
私たちを日の届かない広い家へと閉じ込めた
そこは泣き声と罵声だけが届く家



あの日あなたが
たった一人愛した女が消え ....
雨もあがって
釣りに出る
高知新港外防波堤
潮の香りを再認識し
オバチャン達の間に入る


誰の浮きも沈まない
昨日は良かった
お決まりの挨拶
ウンチク好きのオンチャンの
自慢話 ....
君とずっと話している
僕らの間には水たまり
いろいろ溜まっている
涙怒り汗悲しみ唾喜び不安
水の底にはくぼみがあって
深い溝に感じられるけれど
目の前のたまりはずっと
僕らの関係を深く湛 ....
あたしが一枚ずつ脱ぎ捨てるたび
視線があつまるのはわかってる
そうやってあたしはお金をかせぐし
そうやってお客は悦びを得るのだから
ギブアンドテイクってやつでしょ

あたしがステージの上で ....
昨日から降り続いていた
雨が上がった

灰色の雲の切れ間から
太陽が俺に申し訳ない
とでも言ってるのか?
半分だけ顔を出している

部屋には雑に干してある
服の展示会だ


ポ ....
ふと・・・
冗談みたいに
あなたの心をナイフで切りつけた
ふさがることのない傷口をおさえながら
なぜかあなたは自分を責めた
恥知らずな私は不条理な道徳をふりかざした

ふと・・・
われ ....
十七歳のわたしは
高校という檻の中から抜け出せず

今日もこうして



いましか出来ないことがあるのだと
信じていたのだけれども
一つも無いことに気付いてしまった
疑 ....
君のその叫びに
私は ポツリポツリと
涙落としてしまうかもしれないよ

けれど 話してほしい
君がラクになるなら

 聞く耳は
 時折 痛む
 聞く心は
 時々 痛い

けれど ....
黒板の粉が
午後の日差しの中で踊ってた
あたしもその消された文字の一粒で
キラキラと笑っていたんだ

ブラウスの隙間から
風がこぼれないように
37℃の痛みを飾って
眼鏡越しに見える世 ....
キミのことを
すごくスキだ。

キミのことを
とてもスキだよ。

キミのことを
めっちゃスキやで。

キミのことを
すんげぇスキなんよ。

キミのことを
ちかっぱすいとぉよ。 ....
夏を迎えた空に
片方から太陽の手が伸びていく
時々、雲をつかまえながら

よりコントラストが強くなった正午
ヘッドフォンの小さな隙間から
あなたの歌声がはみだしたような気がした
6年も前 ....
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