しにたい
いきたい
どっちもしたい
生きたい
逝きたい
どっちもほしい
いきたい
いきたい
いきたい
いきたい
ここじゃない
どこかへ
遠い海から
知らない仲間と
ここまで来ちゃった
場違いでごめんね
仲間がいなくて
僕だって淋しい
だから
お箸でよけないでね
今の私には
「無」が多すぎる気がする
無感動
無表情
無意識
無意味
無駄
無いものねだり
食欲だって無いし
道標も無いけど
でももしかしたら
無限大
っていう
可能 ....
汗をかいたグラスの前で
ケーキが跡形無く姿を消した
白い皿の上
スプーンとフォークはうつ伏せて
優しく寄り添っている
昨夜の別れ際
握った君の手のぬくもりを
思い出す午 ....
(おしえて
そっとめをとじるだけでは
くらやみのうまれるまえになってしまうから
もうすこし おかおのみえるばしょで
やさしく すいこんでほしい
こどもだとおもっても
....
遠く虹が見えた
それは
儚く夢のように
あのひととそれを見た
わたしのなかに
さざ波のような
何かが広がって
虹のたもとには
幸せがあるという
探しに行かなくても
ささやかな幸せは
たぶんこ ....
自分以外の人の詩に
絵をつけている
だいたい2ヶ月に1回
描いた絵は
却下されることなく
必ずネット上で
公開される
1ヶ月の間
描き始めた頃よりは
多少ましにはなってきたが
詩を ....
迷惑だったら
ごめんなさい
眠たいのに
ごめんなさい
忙しいのに
ごめんなさい
疲れているのに
ごめんなさい
雨の日なのに
ごめんなさい
迷惑だったらごめんなさい
....
1日中ずっと
雨だったり
カエルに
なりそうなくらい
蒸し暑かったり
そんな日が
続いたせいか
庭のローズマリーの
茂みのかげに
小さなきのこが
生えてきた
独りぼっちだね ....
1人見上げる
夕暮れの空
声なんか
かけてくれなくていい
1人は
そんなに
嫌いじゃないから
確かめるように差し出した
金魚引換券は
手のひらの熱で
もう、よれよれだ
(ううん
(いちばん小さいのがいいの
(だって
(いちばん大きくなるでしょう?
わがま ....
カオスにどっぷりと浸かって
空から限りなく降り続ける
塵のような哀しみを胸のうちで
受け止めるだけのこんな夜は
ただ、不明瞭で不確かな
寂しい印象だけが
自分の中で大きくなっていくだけ ....
青紫の風ぐるま
くるくる回る
この心
誰も気づかぬ
庭のすみ
ひっそり花を
閉じていく
だから{ルビ他人=ひと}のせいにしちゃいけません。
図書館で勉強する私の隣に、
気づいたらあの人はいたのよ。
ロビーで休憩してたら
いつもあの人は隣で笑ってて
昔話に泣き ....
今の自分にできることは
何もないのかもしれない
あったとしても
今までの自分ができたことよりも
ずっと少なく
今のみんなができることよりも
ずっとずっと少ない
だからといって他人を恨むこ ....
子供の頃
僕の住んでいる街に薄汚い工業都市だったけど
老舗のデパートが一軒だけあって
母に連れられて買い物をした後で
いつも階段の下の小さなフロアーにある
赤い看板のスタンドに立ち寄るのが
....
小さな幸せが
芽をだした
小さな幸せを
たくさん育てる
私にちょうどいい
幸せのサイズ
私のクリスマスツリーが
図書館の前に並んでいる
きらびやかではないけど
曇り空を飾っている
泣いてても
だれも気づいて
くれない
{ルビ滑稽=こっけい}な自分の姿を{ルビ罵=ののし}られ
哀しい気持で歩いてた
帰って来た家の門の
足元に置かれた
ハロウィンの{ルビ南瓜=かぼちゃ}
皮をくりぬいて
....
くちべにがなかったので
苺ジャムを のせてみた
妖しく光るくちびるは
あまい香りとふつりあい
苺畑に迷い込んだ王子様が
このくちびるに
くちづけ ....
「みんな、まじめだなぁ。」
そんなこと言ったら、失礼だけどそう思った。みんな、詩人としての立場や意志を確立されてたり、確立しようと頑張ってたり。熱く、熱く、語ってた。
自分は、熱くなれない ....
太陽が沈んで昼が終わるっていうことは
月が昇って夜が始まるっていうこと
今日が終わるっていうことは
今日が始まるっていうこと
そうやって
最後と最初は一緒にやってきて
....
■■■■
ああ またいないんだ ■■■■
抱きしめても ■■■■
抱き返してくれない ....
濡れている地面を
数を数えながら一歩ずつはじいていく
はじくたびに足の裏がわから波紋がでてくる
地上という大きなかがみの湖にどこまでもひろがっていくどこまでも
やるかやられるかみたいな ....
リストカットをした事が無くても
あなたの心の手首というものは
蝋でも流したように
傷がついているのだろうな
よく見ると
蝋ではないのか
ただ
さめざめと流るる
涙はどこへ
いくのだろうな
....
夜を少しだけ手にとって
眺めてみると
それはざらざらした
細かな粒子から成り立っている
鋭い紅色のとげとげした宝石の粒の様だ
それはいつの間にか
僕の身体に浸透して ....
少女が、朝起きだして
足もとで夜の色をした猫の背を撫でる
まだ体温もあがらない内に
手のひらに忍び込む温もりに少し汗ばむ
私の温度ではない、と気づかないまま
薄いカーテンの裾を引く 細く ....
読んでください
あなたが読んでくれないと詩になりません
読んでくれてるんですね
ありがとうございます
お礼に言葉を紡ぎます
良き日よ訪れよ
....
もう
どこへも行きたくない
ただ
人間が怖いだけ
鍵
絞めては死にたいふり
ああ
嘲笑まだ聞こえる
家
学校に渋谷駅
どこへ
行った俺の天使
ああ
天国は近くない
また
俺から百歩逃げた ....
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