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カオスにどっぷりと浸かって
空から限りなく降り続ける
塵のような哀しみを胸のうちで
受け止めるだけのこんな夜は
ただ、不明瞭で不確かな
寂しい印象だけが
自分の中で大きくなっていくだけ ....
子供の頃
僕の住んでいる街に薄汚い工業都市だったけど
老舗のデパートが一軒だけあって
母に連れられて買い物をした後で
いつも階段の下の小さなフロアーにある
赤い看板のスタンドに立ち寄るのが
....
夜を少しだけ手にとって
眺めてみると
それはざらざらした
細かな粒子から成り立っている
鋭い紅色のとげとげした宝石の粒の様だ
それはいつの間にか
僕の身体に浸透して ....
クウキョを食べた
カナシミを飲んだ
イタミが流れて
セカイがゆがんで見えた
クルマにのって
スピードとシンクロする
セカイがうしろに飛んでゆく
ストレートコー ....