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なつのしょうめんで
あのこはワルツをおどってる


いちにさん
 にいにさん
  さんにさん


ほそいうでをいっぱいにひろげて
あのこはかぜをおこしてる


いちに ....
愛であろうと
なかろうと

その光りのまばゆさに
私は未来を見る



私は未来に無知である
あるいは愛にも



しかしその光りが
私の深く溝まで
照らし出す時
 ....
乳白の空へ電車は走る

「一緒にどうだい?」

そう言われても

なんとなく僕は起きただけ
まだまだ地上で夢見たい

「それならお先に」

と電車は消える


窓の ....
ながめるほど
とおくもなく

ふれるほど
ちかくもなく

るるりりらと
ボクのいしきが

きゅうじつを
あるいている
花火は落ちて
どこへいくんだろ

涙は涸れて
どこへいくんだろ

夢の続きは
どこへいくんだろ

想いは鎮まり
どこへいくんだろ

過ぎ去った時は
どこへいくんだろ
 ....
零れ夜の
ざわめき

ほっと
息をする

倦怠たちの
集い

さよなら街よ
さよなら時よ

僕はもう
眠ります

ただ
眠ります

夏の陰に
なんてゆるゆると
今が歌う

カタチを持たない
雲に向かって

メロディーを忘れた
僕に向かって


そうさゆるゆると
今は歌う

分かりやすい
寂しさに向けて
 ....
錆びれた雨が
まとわりついて

カサの中まで
ぼくの中まで



薄情なまなざしで
憧憬の隙間に入り込んで
ぼくを湿らせる



だけどね
これも通り過ぎるよ
 ....
寄せては返す
波の中で

僕の足は柔らかく
砂に沈む


ひっそりと
息をする貝殻たちの

その世界に少しでもと
寄り添いながら


報われなかったことよりも
望める ....
いま僕の
肩に降るこの雨が

いま君の

心を潤していたら
いいな


もし君が
いまこの雨に
渇くなら

僕はカタチを失くして
君を真っ赤にしたいのに

そん ....
街から海まで
飛びました


ポチャンと海へ
落ちました


底まで
潜っていきました


底には
空がありました


ボクは
空に浮かびます


それは
 ....
退屈の記号と

幸せの符号と

感動の脱殻が

空中の水際で

じいっと僕を

見つめている
駅のベンチで
ひとり晒される風に

カラカラカラカラ
風車が回る


前かがみな夜に
迷い進むタバコの煙りも

なんて遠くへ
風は一瞬に運ぶ


僕の眼の裏で
カラカラカ ....
ガムを噛みながら
赤いドアから君が入って来た


ガムを膨らませて
青いドアから僕は出ていく


この風船の中に
きっといくつも
理由はあるんだろうけれど


どの道僕らは
 ....
夜道
眠りかけた草木の
濃密な薫りの中

歩く私の瞼は
少し重たい


やがてひとつ
ふたつと
意識の枝は
折れていき

私は一本の
幹となる



望む以外の答え ....
カエルノウタニ
タクトヲフレバ
カンテラユレル
ナイーブナヨル
こだま呼び込む窓辺
群れる空の白魚たち

過去と迷走の影なら
銀のクリップで重ねて

浮かれるまま
浮かべばいい


望み通りの風
手のひらで創ったなら

さあ ....
こんな風に突然ストン
と哀しくなってしまうのは

多分どこにも絶対
が見当たらないせいだろう


地上4階の
薄暗い床の上に立ち込めた

寝起きの孤独に
僕は{ルビ噎=む}せた
夢見る午後はカモミールの香り
膨らむ幻想に
投げ出した足先


どんな詩をうたいますか
あなたは
今日

どこまでなら許せますか
ココロを
今日



泣いたあなたが愛し ....
満ちる空に逢おう
欠けたままの自身で


雨や雲や雪や風の子供として
ボクは歩き歌い眠る


隠すものも
隠されるものもなく


ボクは今宵も
欠けたまま

満ちる

 ....
     ▲
    そして
   どこまでも
  群青の闇を往く
  魚のあとを追い
 かつての白い肌は
 鈍く焼けてしまった

  水の角を曲がり
  更に水を下る
  ....
くろいうさぎが
よりみちしてる

しろいうさぎが
さがしにいった


くろいうさぎが
まいごになった


しろいうさぎも
まいごになった


だけどどこかで
にひきはで ....
月にテープを送ろう

これが僕の声だよ
誰かに似てると思うかい

風の速度も知らないし
今日も素面で歌ってる


虫に答えは譲ろう
僕は分からなくていい

悟りは空に任そう
 ....
泳ぐ魚のリズム
開く今宵のドア
真紅のためいき
歌いながらもさ
閉じる片目の噂
泳ぐ闇のリズム
溶ける視線の門
群青のつぶやき
拾いながらもさ
消した情の螺旋
そんなところに
浮 ....
夢からはもう
とうに醒めてはいるというのに


僕の現実は
まるで夢に似てしまう



夜中でもなく
朝でもなく
ただの希薄な時間に



冷たくもなく
暖かくもない
 ....
青をゆく
はばたきをただ
目で追って

何も持たない
今日を愛そう
太陽の先っぽで
ひとつの影が泣く



拭い切れない泥濘に
怯むことに怯む半分と


混じり気のない
夕景の旋律に
委ねてしまえる半分と



けれど太陽が映す
そ ....
もしも宇宙人がいるのなら

宇宙猫とか

宇宙犬とかも

いるのかな


宇宙金魚ぐらいなら

ボクはちょっと

会ってみたいです
僕の夢は
夢を見なくなる
ことだったりしたから

僕は夢を
宇宙に放り投げたり
地面深くに埋めたりした


ある日外へ出てみると
地面には夢が
もさもさ生えてきてたり

空 ....
きいちごを
てのひらのまんなかに


そのとき
ぼくは
きいちごのまんなかに


ぼくは
ちのかたまりになって

なみだをなくす
かわきをなくす


ぼくは
きいちご ....
和泉 輪さんの松本 涼さんおすすめリスト(70)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ワルツ- 松本 涼自由詩6*04-7-21
未来- 松本 涼自由詩5*04-7-19
休日- 松本 涼自由詩5*04-7-18
きゅうじつ- 松本 涼自由詩5*04-7-18
さがしもの- 松本 涼自由詩6*04-7-17
こぼれよ- 松本 涼自由詩4*04-7-17
ゆるゆる- 松本 涼自由詩3*04-7-16
スローな雨- 松本 涼自由詩6*04-7-13
貝殻- 松本 涼自由詩7*04-7-12
甘い奇跡- 松本 涼自由詩4*04-7-10
- 松本 涼自由詩6*04-7-10
空中視線- 松本 涼自由詩2*04-7-7
かざぐるま- 松本 涼自由詩3*04-7-5
ガム- 松本 涼自由詩3*04-7-4
夜道- 松本 涼自由詩4*04-7-4
カタカナ- 松本 涼自由詩4*04-7-3
窓辺- 松本 涼自由詩5*04-7-2
ネオキ- 松本 涼自由詩4*04-6-29
カモミール- 松本 涼自由詩2*04-6-29
ミチル- 松本 涼自由詩8*04-6-28
五感- 松本 涼自由詩11*04-6-27
迷子- 松本 涼自由詩8*04-6-27
ブルーチーズ- 松本 涼自由詩8*04-6-26
リズム- 松本 涼自由詩1*04-6-24
名前- 松本 涼自由詩5*04-6-24
今日- 松本 涼短歌3*04-6-20
夕景- 松本 涼自由詩3*04-6-20
宇宙金魚- 松本 涼自由詩6*04-6-20
ゆめ- 松本 涼自由詩5*04-6-18
きいちご- 松本 涼自由詩6*04-6-17

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