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お父さんの部屋は半分おなんどで
机の横にさびたバス停がありました
お父さんが3年前
会社の近くのがらくた市で買って来ました

私と妹は大喜びしました
お母さんは
「何考えてるのよ、こんな ....
夜ごと女は白面を貼りつけ
コラーゲン、ヒアルロン酸、レチノール誘導体
スクワラン、高麗人参エキス、丁子エキス
零芝エキス、甘草エキス、陳皮エキス
当帰エキス、真珠エキス
面皮が乾くと浸透の幻 ....
ね・・、きれいでしょう・・・。


踊り子は楽屋のソファに胡坐をかくように両膝をたてて
物憂い女陰をひろげて見せた
ラッパのふくちゃんは太鼓腹をきゅうくつそうに折りた
たんでひたいに汗を滲 ....
{画像=110612024826.jpg}

日焼けに火照った肌が大理石を求める
君の肌えを求める
つやつやした冷ややかさがぼくを貶める
こころが求めている君の冷たい瞳を凝視めながら
ズブ ....
 
 
列車も停まらないような
ホームの一番端でひとり
ご飯を食べている
ちゃぶ台は誰かが置いていってくれた
多分、親切な人なのだと思う

納豆や根菜類の煮物など
好きなおかずを並べ ....
 
 
やねのうえを
あめがあるいている

なかにはいりたくて
しかたがないのだ

しめわすれたまどから
なかをのぞいて

さんのあたりを
なみだでぬらして
 
 
僕はケータイで
ニルヴァーナの
「十七歳の娘の匂いにむんむんむらむら」
を聴いていた
そうしながら
いつの間にか
旦過市場の異次元に迷い込んでいた
魚屋で一匹の
真っ赤な
鯛が
「 ....
今日はもうまじに肋骨が全部内側に折れまがり突き刺さった状態で
そのまま一生生きていく
みたいなパニックのなかにあって
たすけを
ミクシーにもとめてみたり
バックヤードですごい泣いて ....
いもうとが泊まりにきていた

二十年まえあたしが守ろうとした女の子だ

ガレージのすみでしくしく泣いていた女の子だ

ホコリっぽくて湿っぽいガレージ

そこは薄暗いだけでやみではなかっ ....
良い詩なんてどこにもないね
うん、ないね
それでいいんだよ
うん、それでいいんだよ
だって私たちは無名だもの
うん、無名だもの
きれいな詩もあるけどスルーだね
うん、きれいだけどスルーだ ....
もうこの星にもあきたな
みたいなニュアンスのことをいったら
母が泣いた
家族っておもしろいね

うすっぺらい
あかるいオレンジの空から
褐色の脳がえんえんおちてくる
どこ ....
親愛なる○○ちゃん

テレビのジョンって凄いネーミングだとおもったことってある?
犬キャラなんだぜ
しかも(語尾上げ)
テレビの犬
ってことかっておもわないかい?
これが民間 ....
 
 
窓ガラスに
幼い指紋がついていた
指紋をめくると
それは昔の日記帳だった
歩道橋で終わっていた
日記の続きを書くために
歩道橋を最後まで渡り
階段を下りた
まだ小学生で
 ....
子供の頃に見た
昼間の夜空を覚えている

小さな光の点を
本当の星だと思っていた

プラネタリウム

その言葉の響きの良さも
好きだった

そして
今でもときどき思うんだ

 ....
目を瞑ると
葱畑が見える
むかし
実家の裏にあった
あの葱畑だ

あの頃のように
目を瞑ったまま
人差し指を立ててみる

赤トンボが止まっている
目をあけると
それ ....
 
 
世界の果てに
ベッドがひとつ
ぽつんとある
父が横になっている
わがままばかり言って困る、と
母から連絡を受けた僕が
その隣に立って
父を怒鳴りつけている

親に向かって ....
高架線の流れに押し戻されつつもドア際へ体を寄せれば
やがて天井桟敷の建物が左手に顕れる

夜勤明けの尻ポケットには馬券の束
そして耳に挟んだ赤鉛筆

「穴場に手を突っ込んだ勝負馬券は当然に ....
4月 黄色い帽子とランドセル
小さな君たちの担任になった
何も心配しないで
私が守ってあげると約束した
校庭の桜も 笑っているよ
だから もう泣かないで

5月 日時計はゆるりと春を刻ん ....
前職を辞めた理由はって面接で問われてもねえ
誰もが正直に答えられるのだろうか

いやらしい上司にセクハラされたからとか
お局様に村八分されましたとか
かくかくしかじかで辞めましたなんて言える ....
 
 
深夜の冷たい台所で
古くなった冷蔵庫が自分で自分を解体していた
もう冷蔵庫であることに
いたたまれなくなったのだ
時々痛そうにはずしたりしながら
それでも手際よく仕事を進めていっ ....
ああっ、そういえば昨日だったんだよね

意図的に忘れてた訳じゃないし
これって何なんだろうね

「どうしてなんだよ!」
面と向って尋ねられたとしたら何て答えるべきかな

えっとさあ…
 ....
お嬢さん、ハンカチ落としませんでしたか

なんか懐かしいよね

それから腕時計しているくせに
いま何時?とちゃっかり左手首隠しつつ尋ねてみれば

そうねだいだいね♪

あの頃のあなた ....
おとうさん
そう呼ばせてください
あなたをおとうさんと呼んだ記憶がないのです

おとうさん
こっちをむいてください
あなたと視線をあわせて話したことがないのです

おとうさんの娘として ....
愛といのちは似ているかも知れない

どちらも永遠ではないところが

どちらも生きることそのもののようなふりをしているだけで

なにかもっと大きなものの仮の姿のようなところが


自尊 ....
ジュリアーノ・ジェンマって俳優が好きだった
目深にカウボーイハット被り腰のコルトに手をやる刹那
呼ばれてもないくせしてサボテンの根元に転がる根無し蓬がわたしだった

ベッドのなかでもブーツ脱が ....
あなたの
果てのない恐怖と感謝がいりまじって
心臓がいきむ


マーブルな固形炭水化物をかじっている
泥の中や渋谷の109前で
白目をむいている健常者たち
瞳孔の開いたパリサイ人やマン ....
泉屋のクッキー缶の中に
アルバムに入れていない古い写真が一枚
モノクロームの色あせた写真には
小さな自分と親父が写っている。

庭の小さな葡萄棚の下
ふざけているのか本気なのか
親父に髪 ....
届かないと思っていた扉の取っ手は
いつの間にか腰の位置になっていた


背が伸びて視野が広がる
遮っていたものに追いつき追い越し
世界の大きさに少しずつゆびが触れる


もうすっかり ....
きのう おおきな おくり物をもらった
わたしには 少し 重い分量で
それは えらい人 の 気持ちのあらわれで
いくらか わたしは ためされているのだと思ったが
ことばを選んで 神妙になった
 ....
飼い猫と捨て猫の違いぐらい
こんな私だってわきまえているよ

あなたに甘えられなくて
ミカン箱の中で過ごした一夜

大輪の花火きれいだとあなたは言った
そんな花火になりたくて
この街へ ....
ばんざわ くにおさんの自由詩おすすめリスト(90)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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仏壇をんな- salco自由詩9*13-2-20
あの日のマリアへ_2011- たま自由詩30*11-12-21
薔薇_/_陽の当たる暗闇で- beebee自由詩1211-6-12
お代り- たもつ自由詩2011-1-23
- 小川 葉自由詩1210-10-31
メシアはどこだ- 真山義一 ...自由詩2210-10-28
リピート- モリマサ ...自由詩210-10-17
こんや宇宙の降るへやに- 吉岡ペペ ...自由詩310-10-11
みんないっしょでみんないい- 西日 茜自由詩6*10-10-2
本当はいくつなんですか?- モリマサ ...自由詩710-9-24
道々の人- モリマサ ...自由詩510-9-19
エリーゼのために- たもつ自由詩2510-8-19
「プラネタリウム」- ベンジャ ...自由詩3*10-6-12
葱畑- 小川 葉自由詩210-6-12
世界の果て- たもつ自由詩23+*10-4-30
並木橋のひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*10-3-22
ごめんね- 西日 茜自由詩4*10-3-9
理由(わけ)ありなひと- 恋月 ぴ ...自由詩24*10-3-8
手紙- たもつ自由詩2510-2-16
りあるていなひと- 恋月 ぴ ...自由詩24*10-2-16
尋ねるひと- 恋月 ぴ ...自由詩19*10-1-25
おとうさんへ- 朧月自由詩12*10-1-22
愛といのち- 吉岡ペペ ...自由詩610-1-11
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10月にうまれる子供- モリマサ ...自由詩1009-10-5
ハーフサイズカメラ- ……とあ ...自由詩12*09-9-20
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