すべてのおすすめ
列車も停まらないような
ホームの一番端でひとり
ご飯を食べている
ちゃぶ台は誰かが置いていってくれた
多分、親切な人なのだと思う
納豆や根菜類の煮物など
好きなおかずを並べ ....
窓ガラスに
幼い指紋がついていた
指紋をめくると
それは昔の日記帳だった
歩道橋で終わっていた
日記の続きを書くために
歩道橋を最後まで渡り
階段を下りた
まだ小学生で
....
世界の果てに
ベッドがひとつ
ぽつんとある
父が横になっている
わがままばかり言って困る、と
母から連絡を受けた僕が
その隣に立って
父を怒鳴りつけている
親に向かって ....
深夜の冷たい台所で
古くなった冷蔵庫が自分で自分を解体していた
もう冷蔵庫であることに
いたたまれなくなったのだ
時々痛そうにはずしたりしながら
それでも手際よく仕事を進めていっ ....
父のベッドのところまで
凪いだ海がきている
今日は蒸し暑い、と言って
父はむくんだ足を
海に浸して涼んでいる
僕は波打ち際で遊ぶ
水をばしゃばしゃとやって
必死になって遊 ....
近所の用水路で小さな魚を捕まえた
家にあった水槽に放し
部屋の日当たりの一番良いところに置いた
魚は黒く細っこくて
その頃のわたしは
なんとなくまだ幼かった
+
....
ばんざわ くにおさんのたもつさんおすすめリスト
(6)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
お代り
-
たもつ
自由詩
20
11-1-23
エリーゼのために
-
たもつ
自由詩
25
10-8-19
世界の果て
-
たもつ
自由詩
23+*
10-4-30
手紙
-
たもつ
自由詩
25
10-2-16
遠泳
-
たもつ
自由詩
13
09-6-21
ねむらない
-
たもつ
自由詩
72+
08-11-6
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する