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かかしに たよる
おお ばか さん
あおっ ちろい
まるの かむり
いがぐれた
いびき
はい びじょん かざる
たくましい たけのぼう
の あしもと
ころがっ ....
風が 開いた
土の 群れ
巻かれて
上がる
梳いた
炉
はぐれゆく
胸に
破 削り
天陽
流し込む
なんで 私が
あなたの詩が好きかっていうと
ソウルフル だからだよ
どんな アプローチでも 言葉も形
完璧じゃない
音や みてくれから くるものが
ほっとけない感じなんだ
....
ミルク飴 の包み紙
くちょっと 丸めた
剥がされた まるみ
ころがされ とろけ
消えた
えんぴつ
ちいさく
そらで
むいた
くもりが
こぼれて
かさ
さし
あい
ふれよん
くるり
ぬらした
ぺーじに
きざまれる
じゅず
ひき えみ まな やみ
ふさ ぐる とに まい
たく のに ゆく つえ
むい むえ むく ちる
荒れるといった 天候はやはり
買い物に行こうと 車だしたら
あたった
ふきさらしの 水田に積まれた雪は
風にたたかれて 横に 流れる
降る雪と 流れる雪で
前も 後ろ も見 ....
はけ が とどいて
ぬられる めと て
ほおばる いろいし
つめたい みみたぶ
ひ に すか され
ひ に こげ つき
そら の くに よ
ほほ さらわせ て
て ぶくろう
ほけちょ
たるんだ
ゆめ み
あしあと ついばんでる
って ふく ろ
あ ほう
雪の 蝉は
冬に 生まれて
お日様に 溶けて
ぽとりと 落ちる
ほら
とんでいく
マジか ネタかって なんだろ
本気か 遊びかって ことかな
それは でも
いったん 言葉にした時から
すでに 詩にした時から
言の葉 の 受け継ぎの中に 展開されて
ひとり ....
ねむらない 転回
の上
めざめようと 立つ
剥がれていく
瞼 こすれ
短くとも
大破 の 孤独
燃やしたい
卵二個とひきかえに
体を売った 女の子
てびきした 少年
十代らしい
権力のある大人が
相手 らしい
新聞記事 外国の記事
よいわるいではなく
よわい立場で
....
よき うた は
みむき も しない
のど の うえ
こち から くひ ゆき
こい すず はせ よに
ふれ も せず
とん で ゆく
いかさま に 書き込んだ
小指の バタフライ
つめてえ 奴らの 耳 に
カリ ふらわー サラダには ごぼう
ざぐ まがろう じぐ けり けん
ぱー ふさぐ口紅 熱く 鯛焼き ....
かたまって いる
つめたい ひかり
ひとつ だきしめたら
しずかに とけていく
おおきな てに ふれ
おちていく ちいさな
きょう の しずく
ゆるやかに ゆびさ ....
ちずと ちり
すきに ゆく
わたゆき こゆき
とおに まわりに
さからって
かすり とけ しみる
ながい
そら
障子を そりで 滑る
目で 滑る
黒い瞳は 夜で
誰かが つぶやいた
名前が 揺れて
ずっと そばにいるんだ
閉めた囲いの
中
すべっていくんだ
きらした 夕陽
しけこんだ 空
ひざっから ころころ
てかり けろけろ の
さとされたりは しない
肩に 近づいた
未解決 の おでこ
つんと おしもどすと
書くっと
ねる
さましている
頬 の 上
いくつも の
星が
裏側 へ
地殻に 馴染んだ
息の まつ毛
強く つられて
苦い ゆきゆく 渡りを
にごらない 粒に
かえていく
かりから ゆすりせ こまほす めいさい
つづきの まつほに けむりて ゆれゆう
はからい きれづに ちろちろ なみふみ
こすくも ねにつむ くにえの ひほのお
ひこなに よいごと
つつぬく かきもや
ちよやに くれとく
わきふす みやむめ
ひにすく ゆきやけ
うつるて はうつめ
茶碗の中につがれた
乾燥した お茶の葉
の だし水
海から
山から
やってきて
とことこ 二階に
あげられて
私のものだ
わっこ ほっこ ゆぎっこ ちみで
なして おらえのほうさ ふるなだべ
まんじ あさはやぐがら おぎでしゃ
みぢ こしゃねば あるがれねべた
ゆぎっこ つもって あるがれねべた
....
えんぴつの上についてる
消しゴム は
何を書いてるのか
知らないけど
間違いは 消す
正解も 消す
袖 の 小鶴 が 遠のく
こすれた城への 道 薄れ
つづられて ひろげられて
すすけた手 にじみよる矢
玉揺り篭の奥 くり抜かれ
流れに咲いた 冷たい刺青
すすり ....
ういた いずみ の におい
さけた きせき の あしわ
なけよ むけた つ こどく
つよく ふれる ね あつい
破りとって
消えないという事に
みつけない
さらわれて
くず にした さっき
ぬるくなった キィ
叩き付けたいのに
整った 配列 に
とりもどして しまう
ひとみ ....
カナリアン マドリガール
チョコレート に溶ける
黒い葉
伏せた
雪おち の 月光
塞ぐ ひかり に
さらされる 望み
ささやく 言葉は きこえない
カナリアン マドリ ....
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