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風にさわる手を
持っている 心

揺らいでいるのは
壁の外 ではなくて

壊す意味も途切れた
伏せた目の奥の ハンマー

持っていられない 紋様を
さらして 威嚇する蝶

かが ....
焚き付けた割り木が
煙と 灰に
分かれていく

土に根を張り 
陽の光を 葉に受け

倒れたら
日陰に 宿るものを 育み

倒されたら
日なたに 凍える者を 暖め

遠い水脈 ....
めらり いきなおす
きに まわった ほのお

ち から はぐれ
つめられた いしの かまど

びりびり ひきさくほど ついて
まかせ でまかせ 

あかりは あげる
あしたに  ....
芸術ってなんだろう。
日常をしのぎつつ ふっと思う。
このごろ あれかなと思う。
むすんで ひらいて。
多分 小さな頃 教わって うたいながら
手を開いたり 結んだり。
なにか 呪文のよう ....
あなたは どこへいくの

ペンペン草に 絡めた心
持て余して

工場の 煙に
後ろずさって
怯えてた

風が 未来に往くのか
過去から いつ来たのか

座りこんでた くさっぱら ....
きたへ うつる ほの を
しゃくりあげ おおう て

そりは それていく ゆき
あけて あんでいく いと

かたまれない かげろい
かまれるたび ゆりゆれ

つけた げんの なまえ
 ....
つけて
ドア に ピン

不特定 な
平面下

流れだすのか
なだめすかすのか

でられる ものに
トッテ つけて

だけど

アン ド ア に
ピン
 
カフェテリアで
小脇に かかえた空に

そっと 左の翼 溶かして

ふしの いたんだ 宿り木
に まだまだ だって 

占いに とばされた 長靴に
冬眠している 蛙君からの 手紙
 ....
かたちが あるって
そのかたちさえ あいまいで

かたち みるめも あすをもしれぬ
かたちなきてに はぐくまれ

にじんでは なく
きえたいと きえたくないと

どちらへ まいられて ....
地図の上に 雪は ない
天の上は 雪を知らない

火を
かざして 求めるのに

土に
よごれて かきむしるのに

足りないものばかり 
足せないものばかり

凍らせなさいと ひ ....
ひいた こより
てのなか ふるえてる

だれかの ため
よういされた ことばが

こころのおく ねづく

だれにも したがいたく ない くせに
ひとつのもじ に かんきん されてしま ....
中学校の図書室で
詩の書き方という 本をひろげた

文芸部に入りたてで
それなりに 真面目だった
そこで 出会ったのが
高村光太郎様作 火星がでている である

ひと読み惚れという言葉 ....
邪魔な清いものから葬る
熟れた憎しみは
やさしい殺し方を知っている

刺すかわりに 微笑み
逃げられないように 思いやる

決して ひどいなどと 回りにはみせない
とどめは 自 ....
少しづつ 咲く花も
少しづつ 枯れる花も

同じ時の中で 生を流れる

めざめて
めばえて
よりそい

続かなくなる息なのに
止める事に こだわり

いつまで夢をみるの
 ....
棘に着せる花びら 
ちぎり終えて

何も知らずに 枯れていく

カーテン で 抑えきれない
濃さの違う 溜息
流す視線 だけで
つなぐ 

人魚のように
青く 空は 
どちらの ....
ただ手を暖めるためだけに
両手を 握られて
この人が救急隊員でなかったら
ありえない事に
じっと まかせた

仕事と言ってしまえば
それまでで
人としての思いやりが仕事
でも
そこ ....
弛緩にいたる 手薄な機微
アメーバ脱いだ 手袋の中
渡しちまいたい 不燃焼再

登られて 痛み 頬紅傾れ
みつかりましたか 保険虚

あららの なかの 夕暮れ
ちんけな 煙草 責めたて ....
国語の教科書にのってる詩に
水しぶきをあびせられたように
眼を見開かされた小学時代

宿題にされた詩
初めて書いたのは 鶏頭の花
鶏のとさかみたいだとか 好き放題
五年生から 夏休み ....
暗いはずでした
起き上がっても

見えるわけがないと
思い込んでいました

ふすまを開けて
階段を 見下ろすと

一段 一段
角も はっきり
見えるのでした

外に 降り ....
冷たくないと
生きていない

熱いと
いうのに

息に かかる
さませないのに
まじれないのに

欠けて
すべって

あらい
まま

さくり  
踏まれる
こぼれる 刃
渡った眼 閉じる
光の ぬかるみに

紡いで 望む両手
つかえる やぐら
踏み 登りつめ

土鬼の から腹
澄んだ 眩暈
刈り取られる風

香り
塞いだ灯の 
 ....
鳴かぬ 小鳥は 
口止めされたのでしょう

ひとつ めでられたら
無くすよりも たやすく

このくちばしで
守るのは

明日の 春では
ないのです
目印になる場所まで引き返そう
そういって 舅は背中を向け 急ぐ
たけのこを ぐちゃぐちゃ 踏み潰していく

私達は 夜明けと共に 山に入れるように
早く起きて
家族で食べるくらいの たけの ....
天気予報の通りに 雨
今の季節は しょうがない

手首と 喉元に 水が
少しでも 沁み込まないように
タオルと 手差しを 巻き
雨合羽を 着込む

六尺のはしごが 私には 調度いい
 ....
毎日 違う朝なのに
ありきたりと
つづられる

こいこがれて うごかない
待つだけの 人は さておいて

違うことを みつけるめは
たやすくないようで
単純で

今 生まれた
 ....
ちぐはぐなまま
外より
ガラスばかりみて

自分の眼すら
写ってないんだ

だらしないと
陰で言われるよりも

だらり としている
時間が いらつく
なのに 

しかけに  ....
ビニールの中
息で

つっぱらせた
よつ足 

窒息する前
吹き込んだものに

騙されて
かわされて

プシュー って
謎が とけても

ふくらんだ ほっぺに
 ....
でんき星 せがむ 木綿の

笑われて 愛 苦しい
曲がれぬ カーブ 
目で すべらせて

地上 ゼロ階から

見下ろす 花束

囲いこまれた
ぴかぴか の星座


降れ
 ....
あまり過保護になっては
ひとり立ちできないなどと
父母が 孫の話をする

だんだん 友人との付き合いが
目の届かないところまでいき
不安そうだが
あまり しばりつけても
本人のためにな ....
ひ ゆるめば
あかされぬ 水平線 の

語り 眠らせる 睡蓮

トレモロ 
頬 寄せれば

いななく しらかぜ の

うちつける 火 の 扉
飛沫 で 消して

そこ ....
ふるるさんの砂木さんおすすめリスト(336)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いるはずなのに- 砂木自由詩6*06-3-12
かえす- 砂木自由詩7*06-3-12
ねぐら- 砂木自由詩6*06-3-5
この頃_思った事- 砂木散文(批評 ...13*06-2-24
ペンペン草の_頃から- 砂木自由詩2*06-2-17
鳴る_足跡- 砂木自由詩7*06-2-12
マリン・バ- 砂木自由詩3*06-2-8
こくん_と- 砂木自由詩10*06-2-3
そうします- 砂木自由詩10*06-2-1
つぶやく_熱- 砂木自由詩6*06-1-29
ふゆ_の_きてき- 砂木自由詩11*06-1-27
拝啓_高村光太郎様へ- 砂木自由詩16*06-1-8
陽射しに- 砂木自由詩9*06-1-8
閉じて- 砂木自由詩9*06-1-6
雲の尾- 砂木自由詩8*06-1-2
見知らぬ熱- 砂木自由詩10*05-12-30
架空- 砂木自由詩5*05-12-27
買えないもの- 砂木自由詩10*05-12-19
雪明り- 砂木自由詩13*05-12-15
_殻雪- 砂木自由詩2*05-12-10
浮き時雨- 砂木自由詩10*05-11-30
小雪- 砂木自由詩17*05-11-23
たけのことり- 砂木自由詩7*05-11-20
鼓動- 砂木自由詩13*05-11-15
日記- 砂木自由詩11*05-11-9
かぞえるなみ- 砂木自由詩8+*05-10-21
キリンの浮き輪- 砂木自由詩8*05-10-18
トン_ピン_シャン- 砂木自由詩4*05-10-18
ああ- 砂木自由詩12*05-10-7
わ_の_しぶき- 砂木自由詩11*05-10-3

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